菊池明彦のオーボエの話 - 4 -


宮本文昭氏のサイン


以前どこかに、楽器のケースにサインをもらった話は書いたと思いますが、今度は、ちゃんと飾っておけるサインを入手することができました。
(ケースを飾ったら、楽器を吹かない宣言をするようなものだったので)
「入手」と言う言い方が、コリャなんだ?と思われるかもしれませんが実は本人に会ってもらったのではなく知人経由で、但し「私(菊池宛)」 (←これが大事!)にもらってきてくれたというものなんです。

まぁ、サインなどと言うものは一般的に、
・会場で並んで
・本人に会って
・目の前で書いてもらって
・本人と目を合わせ
・あわよくば一言話をして
・そしてできることならずうずうしくも握手などしてもらう
 で当分手を洗わない・・・
・勇気があれば、隠し持っていたカメラでツーショット!
 まわりの視線に気を配りながら・・・恐いファンも多いですから。

という一連の作業とセットであることが必須と思われますが私がアマチュアながらオーボエを吹いていることが伝わっているためそれを知ってサインを書いてもらったことだけでも充分であると思っています。

「それを知って」と言うのは、名前だけのサインではなく、私宛てにたった一言ですがコメントを書いてくれたからです。会ったことは何度もあるけど(覚えているのは私だけですが)、私が演奏者という前提でコメントをもらうのは初めてです。

今後、私の経歴に「宮本文昭に師事」と書いたりもできるかなと勝手に思っています。

そういえばなにかの本に、チェロの名手ロストロポービッチに、廊下ですれ違って一言「練習しなさい!」だか「頑張りなさい」と言われたのを「ロストロに師事」と書くやつがいるとかいないとか。

早速、頂いたサインを載せましょう!

sign-1 sign-2



左がコメントとサインです。ただ、私が楽器を吹く頻度が伝わっていないためか、これ以上吹かないと楽器の名前すら忘れてしまうほどなので、逆説にとって「吹き過ぎになる直前までは吹きなさい!もっと練習しなさい」と解釈します。

右が、fur Akihiko とサインです。(uはウムラウトです) このようにサインを載せてしまうとありがたみがなくなる気もしないでもないですがちょっと見て!見て!という童心から載せちゃいます。

でもこの話が本人(宮本さん)に伝わると、「もう君にはサインはしない!」と言われそうなのが恐いです。(^^ゞ

というのも、このページの既に前から載っていたコピーがなんと宮本さん本人に渡ってしまったことがあったためびびっています。ただそのとき本人曰く、「なにこれー?」と言って周りにいたお弟子さんたちと笑ってくれたそうなのでちょっと安心してますが。

最後に絶対に本人がこれを読んでいないと思いながらも、宮本さんに別件の謝罪をしないといけないので、この場を借りてしまいます。
98年、某区民プラザでの宮本さんのコンサートでのできごとでした。なんと席は一番前の向かって右から4つ目くらいの、砂被りとはいかないまでもとてもよく見える席でした。

演奏が終わって宮本さんが袖にひっこんっだ際に、僕はあまりに昼間の仕事の疲れから大あくびをしてしまったんです。ところが、袖に引っ込んだはずの宮本さんは既に舞台に向かっている途中で目があってしまいました。そのとき不吉なと言うか「まずいっ!」という感に襲われました。

そうなんです、こっちをみながらニヤニヤしながら、彼の手はマイクに向かって伸びて行くのです。ご存知の通り彼のコンサートは、大抵マイクでお喋りコンサート形式なんです。

ただひとこと「眠いですか?」といわれ、「そんなことないです」という仕草できり抜けましたが、「こいつは自分のコンサートが退屈に聞こえるらしい」と思われたのではないかと思いとても申し訳なく思っています。コンサートの間は瞬きも惜しいほどに見ていたのに・・・なんて言い訳してもしょうがないですけど。でも本当にごめんなさい。

ではまた。



  ご意見、ご感想などは私(本橋)まで

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