バックナンバー:197の次の 号外-2  2011/3/13


 

オーボエファンの皆様、音楽ファンの皆様、ドイツファンの皆様、昨日に引き

続きドイツでの地震に関する報道からかいつまんでお送り致します。

 

そして被災された方々へ重ねてお見舞いを申し上げます。

 

1夜明けた3月12日。三陸南で人口の半分以上が失われた事。そして福島原

発1号機の事故と分析。大惨事にもかかわらず日本人の冷静な行動にテレビは

敬意を払っています。

 

ドイツ政府から派遣されたのは2チーム。

一つはTHW(Technischen Hilfswerks)それからISAR((International

Search and Rescue Germany)です。THWは40人のチームからなっており

4人が既に先行して日本に到着していました。しかし東日本への交通手段がな

く、日本政府による現地へ急行できる用意も整っていなかった事で成田に釘付

けとなりました。現在は東京のドイツ大使館と連絡を取り合って後発部隊と現

地へ向かう手段を検討中だそうです。THWは今まであちらこちらの災害に派

遣され経験が豊富なチームです。このような災害は最初の24時間が勝負だそ

うでテレビのインタビューに対し直ぐに現地へ迎えないいらつきが伺えました。

また同じように足止めされていたISARチームは、原発の危険性があるため

直ぐに出動を取りやめドイツへ引き返しました。

http://www.focus.de/panorama/welt/tsunami-in-japan/atomgefahr-deutsche-helfer-brechen-einsatz-ab_aid_607951.html

http://www.focus.de/panorama/welt/tsunami-in-japan/deutsche-helfer-in-japan-mit-gemischten-gefuehlen-ins-katastrophengebiet_aid_607922.html

http://www.zeit.de/news-032011/12/iptc-bdt-20110312-184-29210424xml

 

ドイツ外務省は北日本への渡航を「危険」と判断し、行かないように警告を発

しています。

 

ORF(オーストリア放送)の特派員は家族を直ぐに日本から非難させました。

 

ドイツのテレビニュースはどこも原発への最新情報を流そうと努力しています。

専門家を局に招いて少ない映像から分析をしています。しかしどの解説も推察

の域を越える事はできません。日本政府の情報の少なさと、緊急災害対策への

甘さも指摘されています。

 

その他、現在の風向きと中期の天気予報に注意を払っており、現在西の風は放

射能を海側へ向け、アラスカ、カナダ方面への放射能の流れを予測しています。

 

どうぞ皆様とご家族の方々がご無事でありますよう、そして地震、津波に引き

続き、原発の第3次災害が起こらないようお祈り申し上げます。

 

末政圭志(12日、23時30分)

 


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