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読者の皆様、お元気でお過ごしでしょうか？
やっと日が長くなってきた、と感じるこの頃です。
今年のバレンタインデー、皆様、チョコレート業界に貢献されましたでしょう
か？ この日ドイツでは男性が女性に花束を贈るのが普通です。勿論ハート形
のチョコレートも販売されております。ヨーロッパのチョコレートが売れる時
期は復活祭とクリスマス。スーパーマーケットには復活祭用の卵の形をしたチ
ョコ、ウサギの形をした色とりどりのチョコレートが既に並んでおります。
インターネットには時々面白いニュースがあって、思わず笑ってしまう事があ
るのですが、トルコでバレンタインデーに起きたニュースが出ていました。
「75歳のおばあさん、駆け落ち─ヨズガト」
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=18508
普通、１日と１５日に発行しているメールマガジンですが、スイスにスキー旅
行に行くために早めの発行です。
http://www.gstaad.ch/de/
それでは本日もヨーロッパからの便りをどうぞお楽しみください。
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■ ドイツ人コック２０１０年
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オーストリアでレストラン案内書を出している「ガウルト・ミラウ」が選んだ、
ドイツ人コック２０１０年はハンブルク・レストラン「ピメントゥ」のヴァハ
ビ・ノーリ氏。
http://www.gaultmillau.de/
http://www.restaurant-piment.de/
ノーリ氏は３９歳。ドイツ人とモロッコ人の合いの子。クラシックなフランス
料理にオリエンタルな香辛料、サフラン、キューメル、生姜を好んで使用。高
価な料理ではなく、不況時にも客に来てもらえるレストランを目指している。
２６席が丁度良く、５０人分の料理はやりたくないんだそうです。
http://www.welt.de/die-welt/vermischtes/hamburg/article5239426/Wahabi-Nouri-der-beste-Koch-des-Jahres-2010-kommt-aus-dem-Piment-in-Eppendorf.html
ハンブルクは年に何回かでかけるので、今度行ってみようかな！
スイスのコック２０１０年の受賞者は３２歳のアンドレア・カミナーダ。フュ
ルステナウという町にあるシャウエンシュタイン城内にあるホテルレストラン
のシェフ。
http://www.swissinfo.ch/ger/Caminada_erneut_Koch_des_Jahres.html?cid=951460
http://www.schauenstein.ch/
カミナーダを入れて１９点を獲得したスイスのシェフ達は・・・。どの料理も
たぶんフランス料理だと思いますが、ホームページを拝見すると見るのも鮮や
かで「うわぁ〜、すごい！」と思わず感嘆します。
Bernard Ravet in Vufflens-le-Chateau (Waadt)
http://www.ravet.ch/
Andre Jaeger (Schaffhausen)
http://www.fischerzunft.ch/de/biografie.htm
Didier de Courten
in Siders (Wallis)
http://www.hotel-terminus.ch/
Philippe Rochat
in Crissier (Waadt)
http://www.philippe-rochat.ch/
Didier de Courten
in Siders (Wallis)
http://www.lepontdebrent.ch/
Philippe Chevrier
in Genf-Satigny
Horst Petermann
in K？snacht (Z？rich)
http://www.kunststuben.com/impressionen.php#
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■ 隕石のお値段
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空から降ってきた隕石のお値段をご存知ですか？
大体の相場が一つ２万ドルから２万５千ドルするのだそうです。
詳しくはトルコの新聞を東京外語大学イスラエル研究プロジェクトチームの
出している訳でご覧ください。
「落ちてきた隕石は誰のもの？」
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=18435
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■ 冬季オリンピック
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メダル数も多く大活躍のドイツです。これにはやはり理由があるような気がし
ます。
今までドイツ人の小学生、中学生達は結構時間があったのです。６時半に起床
し学校に行き、授業は８時前には始まります。６時間授業がある日でもお弁当
は持って行きますが（２回目の朝ごはんと称しています）給食はなし。家に帰
る時間は２時くらい。お昼は家で食事。その後、どうするか？
日本では放課後学校に残ってクラブ活動。ドイツでは放課後に学校に残る事は
めったにありません。無いわけではありませんが、この分野はＶｅｒｅｉｎ
（フェルアイン）と呼ばれるいろいろなクラブがあり、個人で選んで参加しま
す。スポーツクラブであったり、劇のクラブであったり、また、音楽のグルー
プレッスンや個人レッスンなど、バレエなども盛んです。市が経営している、
例えばＭｕｓｉｋｓｃｈｕｌｅ（ムジークシューレ）は結構小さな町にも存在
します。フェルアインはどこも大体有料ですが、誰でも参加できる値段です。
こうしたフェルアインにはいつも専門の指導者がいるのが普通です。去年ドイ
ツ・プロ・サッカー・リーグ優勝を果たしたヴォルフスブルクのチーム監督マ
ガートは昔ブレーマーハーフェンのサッカーのフェルアインで教えていた事が
あります。
北ドイツのブレーマーハーフェンにもスキーのフェルアインがあり、週末毎に
ヨーロッパアルプスまで車で走り競技のトレーニングをしています。片道１千
キロ！
そういう積極的なドイツでのフェルアインの活動がスポーツの底辺を成し、今
回のようなメダルラッシュにつながっているのでは、と感じます。
ところで、私は「今まで」と書きました。実はドイツは大学に入る前の修学年
数は１３年なのです。日本は１２年ですね。他の国々も１２年が多く、ドイツ
も１２年に変更することになりました。そうすると、１３年間かけて学べた事
を１２年間で学んでしまわなければいけない。先生の側からすると教えなけれ
ばいけない。そうすると、今までゆったりと勉強してフェルアインで活動して
いた生徒たちも、学校の勉強に追いやられる事になります。その結果が４年後、
８年後の冬季オリンピックで出ると、私は思います。
今年ぱっとしない国の一つにロシアが挙がっています。ロシアではこれが現在
大問題のようで、ロシアのオリンピック協会の会長と政府のスポーツ関係のボ
スは辞職勧告が出されているようです。次の冬季オリンピックの開催国がこの
体たらくでは困る。４年間かけて国の威信をかけて体育部門を立て直す、とい
う論議で沸いています。
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/070705/9425.html
お金の節約はどんどん出てくるようですが、ロシアのような発想は日本の政治
家は持っていらっしゃらないようです。スポーツ、文化、教育はお金をかけて
こそ成果が出ます。
最近、クラシックの音楽部門で韓国人が目覚しいのにも、お金のかけ方が大き
い為、という事を日経が書いていました。
２０１０年２月６日文化欄
クラシック界「韓流」台頭 国際コンクールで存在感
残念ながら日系のＨＰでは記事を探す出すことができませんでした。もし、内
容にご興味のございます方は、上記のタイトルで検索してみてください。大体
の内容は把握できると思います。
ここで大事なことは、「韓国人の人口は約５千万人と日本の４０パーセント程
度だが、２０１０年の文化予算は約３兆１７００億ウォン（約２５００億円）
で日本の約２．５倍。０５年には韓国文化芸術教育振興会を設立、ＫＮＵＡの
教師陣連携しながら、公立の一般校や低所得層向けの音楽教育にも力を入れ始
めた。」
そうすると、韓国が文化にお金をかけているのは、人口の割合を考慮すると日
本の５倍以上です。クラシック界でもそう、オリンピックのような体育部門で
も同様ではないでしょうか。
きっと２０１４年ソチで開催される冬季オリンピックが、ロシアとドイツのメ
ダル数として、国が補助し、力を注ぐとどういう事になるのか、その事を証明
してくれると思います。
メダル数が問題なのではなく、国が若者たちに何をしたら良いのか、という事
を私は問いたいのです。
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■ 売ります 中古イングリッシュホルン用ガウジングマシーン
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中古イングリッシュホルン用ガウジングマシーン（クロップファー製）
値段６万円
台座 直径１３ｍｍ
替え刃 １本
http://homepage3.nifty.com/~motohasi/oboe/sellbuy/sell-1.htm
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■ ミュンヘンフィルの常任指揮者にロリン・マゼール
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先回のメールマガジンで現在ミュンヘンフィルの常任指揮者のティーレマンが
ドレスデン歌劇場の音楽監督に就任することを書きました。その後任にロリン・
マゼールがミュンヘンフィルの常任指揮者に決定したようです。
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■ オーボエ演奏のコツ （リードの湿らせ方のいろいろ）
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オーボエを演奏する前にリードを湿らせます。私は今まで糸は水に浸けないで湿
らせていました。先日ファゴットの土山さんのリードの湿らせ方を観察していま
したが、リードをそっくりそのまま全部水に浸しています。ファゴットのリード
はチューブが無いので、リード全部水に浸せば、糸がまいてある部分でも内側か
らも湿らせることができます。でも、オーボエはチューブがある部分を湿らせる
事は難しいです。それでも、多少は違うかな、と思い、最近では糸の部分まで湿
らせる事にしています。
違いは？ と聞かれると、「さあ！」としかお返事できませんが、・・・・・・。
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■ アメリカ経済大ピンチ（その２９）
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あまり報道されておりませんが、中国がすでに去年より米国債を売り始めていま
す。一時、米国債保有量は日本を抜いて世界一でしたが、現在はまた日本が一位
になっています。現在はギリシャの財政赤字問題が世界的にクローズアップされ
ており、アメリカの財政問題が注に浮いていますが、いつか、何かの機会に問題
が浮上すると、実は中国は米国債を減らしていた、というニュースが飛び交うよ
うになるかもしれません。
Massenverkauf aus China US-Bonds verlieren an Attraktivit？t
http://www.handelsblatt.com/finanzen/anleihen/massenverkauf-aus-china-us-bonds-verlieren-an-attraktivitaet;2531535
アメリカのＦＲＢ議長バーナンキは低金利を維持することを２４日に示唆。
http://www.handelsblatt.com/politik/konjunktur/fed-chef-ben-bernanke-verspricht-weiter-niedrige-zinsen;2535803
また、同じく２４日に発表された１月の新築住宅販売統計は、増加を見込んでい
た市場予想に反して大幅に減少。市場がどうして新築住宅販売統計増加を見込ん
だかは不明です。
サブプライム問題で個人住宅のクレジットが破綻し大不況の引き金を引きました。
それが今ではビルなどの会社が入っている不動産にも波及しつつある、というニ
ュースをどこかで読みました。そしてフレディ・マックの赤字はまだまだ解消す
る見込みが無いようです。同じようにファニー・メイも失業者の増加で不動産の
為の借金返済に支障が出ている人が増えている、という事です。
http://www.handelsblatt.com/unternehmen/banken-versicherungen/us-baufinanzierer-freddie-mac-schreibt-milliarden-verlust;2535773
そして２５日に新規失業保険申請件数が増加と発表され、株価は下げています。
２月はじめから国の財政破綻で世界の注目を一躍集めたギリシャですが、ＥＵか
らの勧告があり、財政赤字を減らす政策転換に動き出す模様です。内容は、公務
員給与の凍結、増税、年金給与年齢を２年引き伸ばし。
公務員の給与節約を図るために、当分の間、給与の上昇をストップする。収入を
増やすために増税。今まで５８歳で定年だったのを６０歳にし、年金の支払いを
減らす。今時定年退職が５８歳であった、というのが驚きです。
しかしギリシャではＥＵからとやかく言われたくない、という意見も多いようで
２４日には公共団体の組合がストに突入。全国で役所、電車、バス、飛行機、フ
ェリーなどがストップされました。国民の一般的意見としては赤字を減らす事は
重要課題と考えているようで、今回のストに反対している人も多いようです。た
だ、ドイツへの不信感は募っており、ナチが戦争中に中央銀行から持ち去った金
の返還への言及も起こっています。例外はサッカーのナショナルチーム監督のド
イツ人オットーは我々の仲間、として扱われている、ということです。
http://www.handelsblatt.com/politik/international/griechenland-generalstreik-als-gewerkschaftsgymnastik;2535852
スタンダード＆プアーズはギリシャ国債の各付けを更に落とす可能性がある、と
ドイツの新聞ハンデルス・ブラットが２４日に報道しています。
http://www.handelsblatt.com/politik/konjunktur-nachrichten/griechenland-s-p-behaelt-sich-kurzfristige-herabstufung-vor;2535920
PIIGSの各国は拡大している財政赤字を公債発行で対処しています。ギリシャの５
年国債は３倍の申し込みを受け、資金集めに成功しています。各付け会社のスタ
ンダード＆プアーズは次回発行を計画されているギリシャ１０年国債の各付けを
BBB+保持し、見通しについて、ギリシャは国債を発行する事には問題性は無い。
ただ、どれくらいの利子になるのかが問題で、現在の6,5パーセント以上の７パー
セントくらいの利子をつける必要になるかもしれない、と述べているようです。
（２５日ハンデルス・ブラット）
http://www.handelsblatt.com/finanzen/anleihen/refinanzierung-schwaechere-euro-laender-kommen-
noch-an-geld;2536098
また、スタンダード＆プアーズ、ロンドン支店のアナリスト、モーリッツ・クレ
マーは、ＥＵが同盟国の破産を許すことはまずあり得ない、と述べています。
http://www.handelsblatt.com/finanzen/marktberichte/finanzmaerkte-das-griechische-fieber-steigt-wieder;2536484
ＥＵ、ギリシャのデリバティブ取引報道について同国に説明を要請
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-13905120100216?pageNumber=1&virtualBrandChannel=0
ギリシャのスワップ取引、赤字への影響は軽微＝元公債管理長官
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-13923120100216?rpc=131
ロシアの中銀は利子を値下げ。
ブレーマーハーフェンは港町ですからドイツからの輸出が伸びているかどうかは
結構分かります。不況以前はロシア行きのコンテナやドイツ車が船着場にあふれ
ていましたが、現在ではパタッと止まっています。では地球全体からの需要が無
いか、というと、そうでもありません。皆様のご想像通り停滞していた中国行き
の輸出がまた伸び始めています。
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■ 慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラ ヨーロッパ公演のお知らせ
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慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラが３月１日を皮切りに４回の
演奏会をヨーロッパ各地で公演いたします。
お近くにお住まいの方々、是非応援に行ってあげて下さい。
●デュッセルドルフ公演
・ 3月1日（月）＠トーンハレ
開場：19：30 開演：20：00
指揮：大河内雅彦
曲目：ベートーヴェン作曲 劇付随音楽《エグモント》より序曲
チャイコフスキー作曲 バレエ組曲『白鳥の湖』
バルトーク作曲 管弦楽のための協奏曲
ワーグナー作曲 楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」第一幕
への前奏曲（※デュッセルドルフ大学管弦楽団との合同演奏）
●ブルノ公演
・3月5日（金）＠マーヘン劇場
開場：18：00 開演：19：00
指揮：飯守泰次郎
曲目：ワーグナー作曲 舞台神聖祝祭劇「パルジファル」より第一幕への前奏曲
伊福部昭作曲 交響譚詩
マーラー作曲 交響曲第５番
●ウィーン公演
・3月8日（月）＠ムジークフェライン
開場：19：00 開演：19：30
指揮：飯守泰次郎
曲目：ワーグナー作曲 舞台神聖祝祭劇「パルジファル」より第一幕への前奏曲
伊福部昭作曲 交響譚詩
マーラー作曲 交響曲第５番
●ブダペスト公演
・3月12日（金）＠芸術宮殿バルトークホール
開場：19：10 開演：19：30
指揮：大河内雅彦
曲目：ベートーヴェン作曲 劇付随音楽《エグモント》より序曲
チャイコフスキー作曲 バレエ組曲『白鳥の湖』
バルトーク作曲 管弦楽のための協奏曲
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最後までお付き合い頂きありがとうございました。
どうぞ皆様お元気でお過ごしください。