バックナンバー:154 2009/1/19


読者の皆様、お元気でお過ごしでしょうか?

 

私は年始から調子が悪かったのですがとうとう先週ダウン!

そういう訳で、今回のメールマガジン発行も予定よりちょっと遅れてしまいま

した。管楽器奏者や声楽家にとって気管は重要です。風邪をひくと演奏する事

により気管に多くの負担を強いることになります。出そうな咳をこらえながら

速い息を大量に消費する管楽器奏者にとっては非常に狂しい状況です。医者に

行き、採血をしてバクテリアとかビールスによる風邪かどうか調べてもらい、

結果そうではないことが分かりました。と言うことで、薬は使わず休養をとる、

ということに!

皆さんもどうぞ風邪には気をつけて頂きたいと思います。

 

寝ている間に世界はどんどん動いています。明日アメリカではオバマが大統領

として就任します。ガザ地区ではクリスマスからイスラエルの攻撃が続いてい

ました。停戦になるのか? イスラエルは目的を達することができたのか? 

もし達成できたのなら目的はいったい何だったのか? なぞはたくさん出てき

ています。ソ連はウクライナへのガスの供給をストップ。その影響でヨーロッ

パにもガスが供給されなくなりました。2月16日にドレスデンのゼンパー歌

劇場で行われたバル(有名人がたくさん集まるダンスパーティー)ではロシア

のプーティン首相が参加。「ガスは既にロシアでは流し始めている。もしヨー

ロッパに届いていないのであればウクライナのせいだ。」というコメントをド

イツ語で出していました。ドイツでは6兆円追加景気対策が、アメリカでは7

4兆円の追加景気対策が打ち出されました。

●ロシアからウクライナへのガス供給停止に関する在中・東欧日系製造業、現

地産業への影響について(ジェトロ緊急レポート)

http://www.jetro.go.jp/news/announcement/20090109361-news

●ユーロ圏経済見通し〜20091月〜  苦しい時の政府頼み

ドイツ政府が第2 次景気対策で基本合意(大和総研)

http://www.dir.co.jp/souken/research/report/economic/monthly/09011403monthly.html

 

 

1月1日にオーストリアのスキーピステで正面衝突事故がありました。1人は

ドイツのチューリンゲン州の首相。もう一人はスロバキアから来た体育の先生。

首相はヘルメットをかぶっていましたが重症。女性の体育の先生はヘルメット

をかぶっておらず死亡。衝突した場所は2つのコースが合流する地点。この事

故のニュースでヘルメットの購買が急増したらしいです。3000円から1万

円で命が助かる、と思えば誰でも買いたくなりますよね。この事故で首相が過

失致死に問われる可能性があるようです。

 

この事故で思い出しましたが、我々の行ったイタリアのドロミティでは合流ど

ころかコースがクロスしている場所があります。ここではやはり私もかなり警

戒して滑ったのを思い出しました。

 

 

ドイツのオーケストラの機関紙「Das Orchester」には各オーケ

ストラが募集ポジションを掲載します。1月号にブレーマーハーフェンのソロ・

フルート募集が掲載されます。我こそはと思われる方はどうぞ応募してくださ

い。

 

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■ 愛用のスケート靴

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今ドイツの寒さは一服しておりますが、1月の10日前後にはドイツで一番寒

かった場所でマイナス34度。ブレーマーハーフェンでもマイナス10度を記

録しています。ゴスラーというドイツ中部の観光地があります。その近辺は山

なのです。そのハルツ地方以外にも中部ドイツではスキーができる場所があり

ます。ザウアーランドといって昔私が勉強したデトモルトとルール工業地帯の

間にあります。ここでは急に訪れた冬にスキー客がにぎわったようです。その

3分の2がオランダ人だったそうなのですが・・・・? ドイツだけでなくス

ペインのマドリッドでも吹雪で飛行機が飛ばなかったようです。勿論ヨーロッ

パアルプスは冬の絶頂期。あちらこちらでスキー、スケート、ボブスレー、ビ

アトロンなどの世界競技が行われています。

 

ブレーマーハーフェンでは残念ながら湖の氷がスケートができるくらい凍らな

かったのですが、ハノーファーのマッシュ湖ではスケートが可能だったようで

す。それでもどこかでスケートができないものかと丹念に新聞をめくってみた

らありました。近くの農水路が凍っており、夜間は消防が出動して何と照明の

サービスまでしているそうです。一番下の娘を連れて車で行ってみることにし

ました。

 

場所は想像よりかなり狭く、農水路の幅は5メートルくらい。スケートが可能

な水路の長さは50メートルくらい。それでも皆楽しそうに滑っていましたの

で我々もめげずに出動。スケート靴を履きひもを締めようとしたらポロリ!? 

いったいどうしたことか、私のスケート靴の金具がついているプラスティック

が一部折れてしまいました。それでもなんとかひもだけで締め付けて滑り始め

ましたが調子はいまいち! 30分ほどして引き上げることに。そしてスケー

ト靴を脱ぐ時に別の場所がポロリ! これでほぼ20年ほど愛用したスケート

靴とはお別れです。

 

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■ 世界の大富豪の被害総額トップ20

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米「THE BUSINESS SHEET」誌はこのほど、「世界の富豪 損失額ランキング

トップ20」を発表した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081128-00000078-scn-brf

 

去年は大手銀行が潰れたり、銀行の負債が国を潰しそうになったりしました。

たくさんお金を持っている人ほどきっと損失額は大きいのでしょうね。以前の

米誌フォーブスに発表されたドイツ人で5番目の金持ちメルクレが大きな負債

を抱え自殺。

http://www.n-tv.de/1080690.html

 

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■ ベルリンフィル、デジタルライフ

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常任指揮者サイモン・ラットルがベルリンフィルのメンバーにこれからがいい

演奏するだけでなく、しっかり髪の毛をとかし、靴を磨き、シャツにはアイロ

ンをかけ女性は念入りにお化粧して容姿に気を使うように話したとか?

 

これがベルリンフィルのデジタル・コンサートホール企画への助言だったそう

です。

http://dch.berliner-philharmoniker.de/#/en/

 

システムは有料で1回9,90ユーロ。年間通しで買うと149ユーロ。ライフ

コンサートは年間30回予定されているそうです。

 

システムチェックと入場方法は英語のツアーをご覧になれます。

http://dch.berliner-philharmoniker.de/#/en/tour/

 

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■ ヘンデル、ハイドン、メンデルスゾーン、スメタナ

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今年はヘンデルの死後250周年にあたります。世界中でヘンデルの催し物が

あると思いますが、生誕の地ハレでは現在改装中の生家を4月14日の死去し

た日までに終了させ再び公開する予定だそうです。ハレでは今年は特に多くの

演奏会を聴く事ができると思います。今年ドイツ旅行をお考えの方、ハレに立

ち寄るのも面白いかもしれません。

 

私の7月16日の東京文化会館での室内楽演奏会でもヘンデルを1曲とりあげ

ます。

 

それから2009年で周期を迎える主な作曲家は

メンデルスゾーン、生誕200年

エルガー 没後75年

シュポア、生誕225年、没後150年

ハイドン、没後200年

スメタナ、没後125年

アルベニス、没後100年

ホルスト、没後75年

フリーデマン・バッハ、没後225年

ブロッホ、没後50年

マルティニュー、没後50年

ビラ・ロボス、没後50年

シュニットケ、没後75年

 

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■ アメリカ経済大ピンチ(その9)

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アメリカ経済大ピンチのタイトルで去年の夏休み依頼ず〜と続けて世界経済ニ

ュースを追い続けてきました。11月4日大統領選挙で初めての黒人大統領オ

バマが当選。1月20日から新大統領として就任します。

 

世界はそのオバマ新大統領に期待しております。でも、アメリカは借金を重ね

て行くわけですから楽になることはありません。ヨーロッパの中央銀行は利子

を0,5パーセント下げ2パーセントとしました。今のところゼロ金利にするつ

もりはないとの発表でした。アメリカが史上最大の借金を重ね経済を復興して

くれるのを待っているかのような様子見政策です。それでも好転しない場合の

最後の切り札が残りの2パーセントの金利政策、といったところのようです。

 

スロバキアが1日、欧州単一通貨ユーロを導入し、ユーロ現金の流通が始まり

ました。中東欧ではスロベニアに次ぐユーロ導入となる。同日に10周年を迎え

たユーロは、スロバキアの参加により16カ国体制に拡大。ここ半年間での経

済の混乱でユーロを見直す国々が出てきています。デンマークやスウェーデン

などもユーロを導入する方向に向かっているようです。

 

●ドイツで6兆円の2回目の追加景気対策が可決しました。

http://www.asahi.com/international/update/0113/TKY200901130102.html

 

●アメリカでは74兆円の景気対策が発表されています。

http://www.asahi.com/business/update/0116/TKY200901160001.html

 

●英米主要新聞論調 経済広報センター

http://www.kkc.or.jp/report/roncho/0811.html

 

●米経済見通し〜20091月〜 大和総研

オバマ新政権が直面する課題、2010年はいい年になるでしょうか

 

 

今年の市場の展望についていろいろな経済機関がそれぞれ書いております。

総じて2009年の後半から好転、という見通しが多いようです。そのように

市場が展開していってくれれば良いのですが、最悪の場合は米ドルの崩壊です。

日本の皆さんは円で収入を得て円で貯蓄をされていらっしゃるので問題は少な

いように思います。また日本の銀行は比較的安定しているようですので、お金

を預けていてもその預金が戻ってこない、というような最悪の事態も少ないと

思います。とにかく、普通にお金を預けられる正常な世界に早く戻ってもらい

たいですね!

 

●世界金融危機 富士通総研のエコノミストはこう考える

現在の金融市場の分析とこれからの展望が書かれています。

http://jp.fujitsu.com/group/fri/column/opinion/200901/2009-1-5.html

 

●円高は米金融緩和がもたらす副作用

米ドルと日本円の為替分析(第一生命経済研究所 経済調査部)

http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/kuma/pdf/k_0901b.pdf

 

●グラフで見る景気予報(20091月)三菱UJFコンサルティング

http://www.murc.jp/report/research/detail.php?i=899

 

2009年の展望、アメリカ−第二次世界恐慌、欧州−指標で見る欧州..

 北辰物産

http://www.dragonfx24.com/pdf/WEEKLY/090105.pdf

 

●クレディ・スイスの出した予想では円が米ドルに対して82円まで上昇。日

経平均は頭打ち。ひとつだけ買いの推奨は古川電工。バークレイ銀行の予想は

日経平均は5000ポイント。新光証券は2月には7500ポイント。野村證

券は11000までの上昇、その後5500までの下降。三菱UFJは125

00と強気。(ドイツ語)

http://www.handelsblatt.com/finanzen/anlagestrategie/dem-nikkei-droht-noch-ein-hartes-jahr;2119087

 

●景気の底入れ、意外に早期も(1月14日)三菱UJF証券

http://www.sc.mufg.jp/inv_info/business_cycle/sn_report/pdf/snb20090114.pdf

 

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■ スキー旅行記 イタリア ドロミティ(その3)

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我々2日目天気が良くなったので時計逆周りに挑戦。一日でスタート地点に戻

るのは問題ないことを確認。またどのあたりに楽しそうなコースがあるかもつ

かめました。割と広々としていて見晴らしが良いのがファザータール。割と急

斜面が多いのがアラッパ。ちょっと一周コースから外れるけれどなだらかで老

人が多いのがザイザーアルム。ここで半日滑ると飽きてしまうけれど景色は美

しいのと直滑降のコースにスピードメーターがついており、200メートルを

まっしぐらに下りてタイムを計れるコースがあります。アルタバイダとかコル

バラのスキー場は我々が宿泊した村の近くのスキー場なので、ぐるっと回って

きて時間までこのあたりでゆっくり滑りました。

 

我々が宿泊に選んだのはヴォルケンシュタインという村です。選んだ理由は山

道をたくさん走る必要が無いアウトバーンから一番近いからです。このあたり

の村では多きい方です。

 

総合的な感想なのですが、スキー場とスキー場を横につないでいるのはいつも

ゴンドラとかロープウェイです。この乗り物を利用するにはスキーを外す必要

があります。普通スイスとかオーストリアのスキー場では最初一気に高い場所

にロープウェイで上がれば山の上部にゲレンデが無数に広がっており、滑降し

た後はリフトでまた上へ。ですからほとんど板を外すことはありません。数え

ませんでしたが多分一日このスキー場では20回くらいの板の装着を必要とし

ます。おかげでスキーの装着は皆うまくなりました。でも、今まで経験したス

キー場ほど滑ったという実感が沸きませんでした。

 

イタリアですから一つすばらしい事があります。ゲレンデのヒュッテなどでピ

ザを食べられる事。これはさすが、と思います。食べ物にはうるさいイタリア

人。スキー場のピザも石釜で焼きます。もちろん夜にレストランに行くのもイ

タリア料理。

 

大変苦い経験もしました。セラ・ロンダを時計周りした時にほとんどヴォルケ

ンシュタインの村に近かったのですがコースを1本間違えてしまったのです。

さあ大変。最終リフトでまた上へ登りコースを確認しながら何とかヴォルケン

シュタインの村までたどり着きました。しかし、我々が車を止めたのは少し山

の上の方で、スキー靴で板をかついで徒歩で1時間ほどの登らなければいけな

いハメに! 一日中滑りまくった後の山登りはきつかったです。

 

 

 



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