私のオーボエの師、岩崎勇先生が10月22日心臓発作の為にお亡くなりにな
りました。
音楽家にとっての師弟関係というものは、一般大学の先生と生徒との関係とは
著しく違います。第2の育ての親、とも云える存在です。
夏に京都で先生の喜寿のお祝いの為に多くの弟子やオーボエ、大学関係の方々
がいらっしゃいました。私もその中の一人として参加させて頂いた事、今、心
より感謝しております。
岩崎先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
≪岩崎勇先生を送る会 ご案内≫
去る平成20年10月22日、京都市立芸術大学名誉教授、相愛大学音楽学部
客員教授であられる岩崎勇先生が、ご出身地熊本に客演中ご逝去されました。
ご葬儀は熊本のご実家と奈良のご自宅で密葬として行われましたが、ここに広
く多くの関係者の皆様にお集まりいただき、先生とのお別れの会を執り行いた
いと存じます。
日時 : 平成20年11月22日 午後3時から4時
会場 : 京都市立芸術大学内講堂 〒610-1197 京都市西京区大枝沓掛町13-6
参照
アクセス
http://www.kcua.ac.jp/access/
駐車場に限りがあります。ご来場に際しましては、なるべく公共交通機関(バ
ス)をご利用くださいますようお願い致します。なお当日は平服にてお越しく
ださい。
岩崎勇門下生会
代表 岡田良機
連絡先090-8213-7721(中山和彦)
読者の皆様、こんにちは!
ドイツの夏時間が10月26日に終了。日本との時差は8時間です。
ドイツの山岳地帯では雪が降り始めました。急に冬のタイヤが必要になり、タ
イヤ交換をする工場は予約が殺到しているそうです。ブレーマーハーフェンも
明け方は1度くらいです。
来週はアメリカの大統領選があります。世界はきっと新大統領の政策に期待し
ていると思います。現在アメリカは早急に解決しなければいけない大きな問題
が山積みです。
音楽ファンの方々には是非生の演奏をお聞きいただきたい。でもCDにももち
ろん興味をお持ちだと思います。ここ1年間に発売になったCD,DVDへの
大賞の授賞式がありました。このメールマガジンでは当然オーボエに関係のあ
る受賞CDとDVDをご紹介いたします。
→本文「デア・エコー・クラシック2008」
株式市場の混乱が続いています。この混乱時に突然それも1日だけドイツの自
動車会社のフォルクスワーゲンの株価が急上昇。時価総額で世界一となりまし
た。その背景は?
混乱は株式市場だけではなく、いくつかの国の財政が傾いています。(アイス
ランド、アルゼンチン、ウクライナ、ハンガリー、韓国)そんな時に不謹慎で
はありますが私個人のベストシナリオというのがございます。我が家では年間
の灯油使用量は5000リットル。原油価格が夏の145ドルから現在は60
ドル(1バレル)近くまで下がっております。もっともっと下がってもらって
30ドルくらいになってもらい。その時に灯油を発注。それから原油価格が底
を打ち、景気のバロメーターになっている原油価格とともに株価も急上昇。1
〜2ヶ月の間に今までの騒ぎは何だったのか?まるで私が灯油を安く買うため
に起こった世界的事件!そんな夢物語とは裏腹に無残な現実が続いております。
→本文
<お知らせ>
プロバイダーを変える事になりました。その関係でしばらくホームページは不
通になります。今までも原因不明の文字化けが発生してからほとんど更新して
いなかったので、読者の皆様は私のホームページにアクセスはしていらっしゃ
らないとは思いますが・・・・。
10月月20日発売の管楽器の雑誌「パイパース」に私のインタビュー記事が
掲載されております。50ページです。
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■ パウル・ポットに思うこと
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先号でのパウル・ポット、ドイツテレコムのコマーシャル如何でしたか?何回
もクリックして感動された方も多かったのではと思います。そして同じ曲をパ
バロッティでもクリックされたのでは?
パバロッティはさすがにプロですね。格が違います。そして彼のライブでは精
魂を込めて歌い上げ、歌いながら自分でも涙を流すことがほとんどです。しわ
くちゃのハンカチで汗と涙を拭きながらの絶唱はいつも聞き応えがありました。
話はぜんぜん違いますが、現在サッカーのドイツ・ブンデスリーグでトップを
走っているのがホッフェンハイマーというチーム。今シーズン、セカンドリー
グから上がってきたばかりの無名のチームです。今までのドイツチームは試合
の分析を徹底的に行い、欠点を修正し、いわゆる頭でするサッカーでした。こ
のチームは違います。ボールを取ったら走る。ゴールに向かって蹴る。それだ
けなのです。ただし、ディフェンスは甘いです。その為にこのチームが演じる
試合いはお互いにゴールの数が桁違いに多い。でも見ていて面白い。きっと選
手もプレーしていて愉快でしょうね。
音楽も理論ではありません。歌心です。このメールマガジンに私はよく書いて
いますが、人を感動させる要素は完璧な音程とかリズムとかテクニックだけで
はありません。未完成なアマチュアや子供の演奏に心を打たれる。それは精神
の以心伝心であり緊張感です。
現在ポットさん、ドイツで演奏会ツアーをされています。どこも売り切れらし
いです。
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■ 飛行機に搭乗の際の危険物チェック レントゲンで裸の影
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EUでは登場の際の危険物持込防止チェックにレントゲン機械を持ち込むこと
を提案しています。現在いくつかの国で実施されているようです。体に入って
いるペースメーカーも分かる。あなたの体型も洋服で包まれていない状態に映
し出されます。
ドイツの内務大臣ショイプレはドイツではこのような人権を害する機械の導入
はしない、と申しております。
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■ デア・エコー・クラシック2008
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9月19日 ミュンヘンのフィルハーモニーで行われたドイツのレコード大賞
の授賞式はドイツのZDFで放映されました。
オーボエに関する受賞はマイヤーのDVDと室内楽部門で木管八重奏の「オペ
ラ・センツァ」があります。そのほかの部門でもたくさんの受賞CDがありま
す。音楽ファンには必見のサイトです。
http://www.echo-deutscher-musikpreis.de/echo/echo_klassik_2008_gewinner.htm
KATEGORIE 13: KAMMERMUSIK-EINSPIELUNG DES
JAHRES
Musik des 17./18. Jahrhunderts - Blaeser
Opera Senza
W. A. Mozart: Don Giovanni KV 527
arr. fuer Harmoniemusik von Josef Triebensee
MDG 903 1464-6
http://www.mdg.de/titel/1464.htm
ケルンの吉田智晴さんが参加しているCDです。以下は吉田さんからのメッセ
ージです。
オペラ・センツァはWDR Sinfonieorchester の木管アンサンブルです。去年
の録音の時にたまたま2番オーボエのBernd Holz という人が病気でその人の代
わりに乗りました。今は新しく入団したイングリッシュホルン吹きが吹いてい
ますが、このCDを録音したときは僕が参加していましたので今回の授賞式は特
別にまた僕が乗らせて頂きました。。
MDG(ダブリングハウス&グリム)の録音方はとてもシンプルですが、音響
の良いところで自然のエコーを使って録音しますので、編集が難しくそのため
上手く出来るまで何度も何度も吹かされました。その甲斐があったからこそ賞
を受賞出来たのだと思います。
↓授賞式のドイツ語の記事です。
http://echo.zdf.de/ZDFde/inhalt/19/0,1872,7301267,00.html?dr=1
KATEGORIE 20: Musik-DVD
Produktion des Jahres
Konzert/Dokumentation:
Albrecht Mayer New Seasons ( Georg Friedrich Haendel)
Universal / Deutsche Grammophon
http://www.universal-music.de/inhalt/musik/kuenstler/KLASSIK/ALBRECHT%20MAYER/90645/produkt/31030/H%C3%A4ndel:%20New%20Seasons
このDVDは2007年11月9日にリリースされています。CDはその前、
2006年に発売されており、このメールマガジンでもご紹介いたしました。
(バックナンバー101号)
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■ アメリカ経済大ピンチ(その4)
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アメリカ経済大ピンチのタイトルで夏休み後ず〜と続けて世界経済ニュースを
追い続けてきましたが、いい加減にいやになってきました。世界のニュースは
未だに終了しない不景気なニュースばかり。
これからは半分だけ目を開けてニュースを追うことにいたします。
10月23日
●日本の代表的な株価指数はソニーが出した2009年の収益見通し下方修正
で大幅下落。日経平均バブル後最安値である7600円台まで下落。
円急伸、対ドルで92.80円・対ユーロで117.21円。
10月26日
●日本の株価大暴落はアメリカからヨーロッパ、そしてとうとうアジアに達し
た、とのドイツでのニュース解説であった。この日、アルゼンチンでは現金化
が進み2日間で20パーセントのマイナス。アルゼンチンの通貨ペソも下落し
アイスランドのように国の崩壊が囁かれている。アルゼンチンの株式市場は部
分的に閉鎖。南米に投資が多いスペインのマドリッドでも株式市場閉鎖。あち
らこちらの市場が売りオーダーを処理しきれずに閉鎖が起こっている。
●ウクライナもIMFに対し支援要請を出している。国際のデフォルトも視野
に入っている模様。
●ドイツでは高級車を製造するダイムラー社が景気悪化のために一週間の操業
ストップ。
●11月に株式上場を目指していたドイッチェ・バーン(ドイツ鉄道)は日本
の新幹線に当たるICE車両を大幅点検にせまられ、25日の土曜日は76台
のICE車両をストップさせたためにダイヤは大混乱。
10月27日
●ハンガリーがIMFに対し支援要請。
●日経さらに下落6パーセントで7162円。バブル後の最安値。(82年1
1月)↓円高になっている仕組みが解説されています。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-34528520081027?rpc=131
●日経が終了してから始まるドイツの株式市場も総じてマイナス。ただ、先日
からフォルクスワーゲン株だけが激しい動きをしており、本日プラスの(プラ
スです)146パーセントの520ユーロ(月曜日の最高値は535ユーロ。
フォルクスワーゲンの株価はこのところの株価暴落とはまったく関係なく、1
0月10日に449ユーロの高値をつけた後、一気に211ユーロまで落ちま
した。そして今また暴騰しました。現在、ポルシェがフォルクスワーゲンの株
を買い進めており、現在の株価水準はヨーロッパの車業界の全てを合わせた水
準にあるそうです。でも不思議ですよね。ポルシェはヨーロッパの自動車企業
です。その一企業がヨーロッパ車業界全体の半分くらいはフォルクスワーゲン
株を買うお金を持っている?ありえませんね!もちろん、対抗してフォルクス
ワーゲン株を買っているのはニーダーザクセン州といわれています。フォルク
スワーゲン社は今でも半官半民の会社で、州がずいぶんと肩入れしています。
今回の株式取得でこの半官体制を株無視総会で振り切ろう、というものです。
考えてみるとドイツにはそういう企業は多いです。ジーメンスもバイエルン州
がかなり関与しています。それでポルシェ社の株価を見てみると当然お金をフ
ォルクスワーゲンに使っていますから去年の11月につけた最高値186ユー
ロから今は最低の43ユーロ。
●銀行への公的資金注入が本格化、仏は大手6銀に105億ユーロ
10月28日
●日本市場がが堅調に始まりドイツも安堵したかに見えましたが、内容はまた
またフォルクスワーゲン。昨日の520ユーロから一時は1005,01ユーロ
をつけ終値は945ユーロの81、73パーセント高。DAXの他の銘柄はほ
とんどマイナスなのにプラス引けは11、28パーセント高の4823、45
ポイント。
●アメリカはダウジョーンズ10,88パーセント、ナスダック9,53パーセ
ント上昇。
10月29日
●フォルクスワーゲンの評価価格が昨日の1株1000ユーロでエクソン・モ
ービル社を抜き世界一の会社になったそうです。実際の株価適正価格は100
ユーロ以下で、これはいくらなんでもおかしいのでは、という事でドイツの株
式市場を管理しているドイッチュ・ヴぇルゼがDAXの比重を月曜日から10
パーセントに制限する事を発表しました。こうなるとDAXに投資している投
資信託全てが投資の比重を変えざるを得ません。この日フォルクスワーゲン株
はほぼ半額の517ユーロまで下げました。そして比重が変わったために他の
29社が全て値上がりしているにもかかわらずDAXの終値はマイナス0,31
パーセント。また、フォルクスワーゲン社の株価がここまで値上がりした原因
は、ポルシェ社がオプションでフォルクスワーゲン株を75パーセントまで買
うのを目標と発表したことで、空売りしていたヘッジファンドが一気に買い戻
したからだそうです。ところがです。この世にフォルクスワーゲンの浮動株は
たったの6パーセントだそうで、その浮動株に買いが入ったのでこういう事に
なったということです。一時的にヘッジファンドが買い戻せるようにポルシェ
が5パーセントの持ち株を浮動株を増やすために売りに出す事になったようで
す。
●この日のヨーロッパ株式市場はきわめて好調でしたがアメリカは金利の引き
下げにもかかわらず、ほぼ変わらず。
原油と金はは少し値を戻しました。
10月30日
●フォルクスワーゲンはこの日500ユーロ。ポルシェは65,55ユーロ。
●ドイツの失業者数は10月の半ばまで増大しない、との事。不景気の波がま
だ社会的には浸透していないけれど、最近自動車業界はそろって操業をストッ
プさせているので確実に2009年は不況の影響が出る模様です。
●市況は世界中好調。
10月31日
これを書いている午後4時にはドイツの株式市場は落ち着いています。市場が
開いたばかりのアメリカもほぼ変わらず。