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読者の皆様、如何おすごしでしょうか？
ドイツは日曜日から夏時間に入りました。日本との時差は７時間です。いつも
私は夏時間に入る時、または冬時間に戻る時の体内時計の調整に苦労します。
たった１時間の差なのですが、普段の生活でも１時間早く寝起きすることはあ
り、問題が無いように感じそうなものなのですが、これがそうでもないのです。
ドイツから日本に飛行機で飛んだ時の時差解消にはほぼ１週間私は必要としま
す。このたった１時間の時差の解消もほぼ同じくらい私には時間が必要なので
す。ドイツでお過ごしの方、１時間の時差ぼけ如何ですか？
現在世界が注目しているのは中国とチベットの問題です。中国は依然として内
政問題である、としていますが、オリンピック大会のボイコットをにらんで世
界が中国の対応を見守っています。以前ソビエトでやはり内乱を鎮めるために
国内がごたごたしている時にボイコットが起こりました。その約１０年後にソ
ビエトは崩壊しました。・・・・・・・・・！？
アメリカの経済指標は下がりっぱなしのようですが、ドイツの経済指標は３月
も順調で、１月から少しづつ上がっています。消費者にとってはしかしながら
物価は３月に３パーセントの上昇。オイル、穀物の上がり方は庶民の生活に影
響を大きく与えています。ある政治家はドイツは最近の光熱費の値上がりに対
して、輸入に頼っていては物価の上昇は防ぐことができないので、もう一度原
子力発電を検討する必要がある、と言い始めました。
インドの自動車製造会社タタがジャガーとラント・ローバーを買収する、と発
表しています。
ミュンヘン市とバイエルン州が計画していたトランス・ラピット（リニアモー
ターカー）を中止しました。原因は建設費が予定よりはるかにオーバーしたた
めです。ドイツの製鉄大手テュッセンクルプ社と電気会社ジーメンスが共同で
製作してトランス・ラピットの会社は解散。テュッセンクルプ社はライセンス
を、或いはプロジェクト全部を中国に売り渡すことを検討しています。この中
止でシャンペンを開けてお祝いをしている方もいます。ミュンヘン市とミュン
ヘンの飛行場をつなぐルートの沿線の住民はほっとしているそうです。
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■ ホームページご紹介
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先回のメールマガジンでご紹介いたしましたヤマハの新しいシリーズ「デュエ
ット・プラス」の動画をご覧頂いた方もいらっしゃると思います。この楽器を
紹介されていたのがヤマハ・オーボエ設計者宮岡愼里さんです。その彼が登場
するヤマハのホームページを今日は二つご紹介いたします。
既にこのホームページをご覧になられた方も多いかと思いますが、オーボエに
関して楽器の原理から組み立てまで学ぶことができます。技術者ならではの角
度から捕らえたオーボエの解説をお楽しみ頂けます。
http://www.holiday.yamaha.co.jp/concierge/performance/038/index.html
http://www2.yamaha.co.jp/u/naruhodo/06oboe/oboe1.html
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■ モーツアルトの肖像画
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あるアメリカ人が所有していた肖像画に描かれていた人物がモーツアルトであ
る事がわかったそうです。この絵が本当のモーツアルトに近いのでは、と言わ
れていますが・・・・。
http://www.welt.de/kultur/article1810364/.html#reqNL
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■ 世界初の録音は１８６０年
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世界で一番古い録音が発見されました。これまで一番古いとされていた録音は
アメリカの発明王エジソンが行なったものです。アメリカの科学者がフランス
の特許を調べていたところこの１８６０年の録音を発見。女の人が歌を歌って
いる録音です。この録音、当時録音はしたものの、再生を念頭に入れていなか
った、ということで特に注目を集めなかったようです。現代のテクニックで再
生したところ、きちんと録音されていた事がわかりました。エジソンの録音は
このフランスの特許申請の１６年後に行なわれています。
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■ ヴォレン・ヴァフェット
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１３年間、世界一の金持ちだったビル・ゲーツからヴォレン・ヴァフェットに
一位の座を奪われました。銀行がつぶれるような市況が振るわない時にしっか
り稼ぐ投資家が世の中にはいるもんですね！
http://www.welt.de/wirtschaft/article1764082/.html#reqNL
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■ イタリアのテノール歌手ディ・シュテファーノ死去
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イタリア人の大テノール歌手ジュゼッペ・ディ・シュテファーノが死去。
http://www.welt.de/kultur/article1752521/.html#reqNL
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■ どうしたルパン？
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スイスのチューリッヒの美術館より絵画が盗まれました。（１３７号ご紹介）
http://www.welt.de/kultur/article1658638/.html#reqNL
盗まれたのはセザンヌ、ドガ、モネとゴッホの作品。
そのうちのゴッホとモネの作品が発見されました。
http://www.bbv-net.de/public/article/aktuelles/panorama/ausland/534642
チューリッヒ警察の発表では、発見された２枚の絵画は白い車の後部座席にシ
ーツに包まれていた、と言うことです。３人の犯人が逃走に使った車が白で、
市民からの情報をインターポールと一緒に追っていたところ、チューリッヒ市
内の精神病院の駐車場に停まっている白い車に病院の係員が気がつき警察に通
報。発見に至ったということです。絵画は盗み出された物に間違いなく、損傷
は無いそうです。この白い車は１ヶ月前にチューリッヒで盗難にあっていまし
た。
しかし、なんと間の抜けたお話でしょう。２枚の絵画の値段が４４００万ユー
ロ。日本円にして７００１８１２９９２円。車の後部座席に普通置いておきま
すか？
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■ ケルン美術館のモネは偽者
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ケルンにあるヴァールラッハ・リヒャルツ・ミュゼウム所有の７５点の絵画
を調べたところモネの作品が偽者であることが分かりました。
http://www.museenkoeln.de/wallraf-richartz-museum/default.asp?s=215
赤外線、レントゲン、顕微鏡などの現代技術で調べる「印象派の絵画ーどの
ように光がキャンバスにあたったか」というドイツの２月２９日のＡＲＤテ
レビ放送がありました。残念ながら私は見ませんでしたが、そのテストでこ
のモネが偽者であることが分かりました。
http://www.art-magazin.de/szene/4066.html
www.welt.de/kultur/article1658638/.html#reqNL
この絵は寄贈品で、偽者と分かり価値が下がったかもしれません。関係者は
これによって本物と偽者の区別が現代技術で確認でくることは進歩といえる。
それから、この作品がモネの生きた時代の唯一の偽者と分かったことが収穫
だそうです。