バックナンバー:131 2007/11/16


読者の皆様、

 

お元気お過ごしでしょうか?

 

先週からドイツは急に寒くなり、南ドイツでは大雪に見舞われています。オー

ストリア、スイスでは1メートル50センチを超えている所もあるそうです。

11月の積雪量としては30年来の大雪だそうです。

 

寒くなったのでタイヤを冬用に換える人が増えています。私も業者に連絡を取

り、来週タイヤを取り換えます。ドイツでは冬用のタイヤを使う事が法律で決

められました。

 

日本ではまだ紅葉が見られるそうですね。新米ご飯に秋の味覚。鍋に日本酒。

考えただけでもよだれが出てきそうです。北海のたらが少なくなり、たらの値

段が高くなっています。たら鍋はやめて、鳥鍋にしようかな!

 

ブレーマーハーフェンのマルクトではクリスマス市の準備が始まっています。

またクリスマスシーズンに入ると街は人で込みだします。車も多くなり、何か

と不便な気がします。

 

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■ ブンデスバーンのストライキ   

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ドイツではまたまたブンデスバーン(国鉄)がストライキを行っています。水

曜日から土曜日まで、貨物、旅客、双方とも間引き運転で鉄道で動かなければ

ならない人にとっては非常に迷惑な話です。貨物列車が動かない関係で、車の

アウディが操業を一時停止をするなど、ドイツ経済にも影響が出始めています。

このストライキは機関車の運転手の組合だけが行っており、他のブンデスバー

ンの部門は既に春に賃上げを解決済みです。ストライキの影響でブンデスバー

ン自体の赤字も大きくなり来年予定されている私有化も危ぶまれています。

 

今回のストで解決が見出せない場合は組合側はクリスマス前にの無期限ストを

決行する事をほのめかしています。

 

いつも思うのですが、列車やバスの交通機関のストライキは方法を考えて欲し

いと思います。止めるのではなくて、料金を無料にしてしまえば、と思うので

すがね!それなら無期限だろうが、乗客には大歓迎のはずです。

 

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■ ユーロ高、米ドルに対して最高値更新                 

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ヨーロッパの通過「ユーロ」が一時米ドルに対して今までの最高値を更新しま

した。ユーロ圏の経済が堅調であることも理由の一つですが、一番の原因はア

メリカの財政赤字、それから輸出入収支の貿易赤字、それに加えてサプライム

ローンの焦げ付きによる金融機関の大赤字、その為にFEDは景気を良くさせ

る為に金利を下げました。その為に米ドルに投資する人が少なくなり、ユーロ

への投資が拡大。その傾向はまだ続く、というのが専門家の意見です。

 

ブラジル出身の世界的に有名なファッションモデル、ジゼル・ブンチェンがド

ルでのギャラ受け取りを拒否し、ユーロでの支払いを要求しています。彼女の

利益がユーロ高により自動的に拡大することになっています。

 

我々ドイツで働きユーロで収入を得ている人間にとってはユーロ高は大歓迎で

すが、日本から仕送りを受けている留学生や、年金生活者は手取りの目減りが

激しく大変なようです。また、ドイツへの日本人旅行者が減っているそうです。

 

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■ マルティニュー作曲 シンフォニア・コンチェルタンテ                  

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11月4日、ブレーメンのメインコンサートホールであるグロッケで行われた

ブレーマーフィルハーモニーの第2回定期演奏会を聞きました。

 

プログラムにはハイドンとマルティニューのシンフォニア・コンチェルタンテ

が入っておりました。マルティニューはパリでハイドンのシンフォニア・コン

チェルタンテを聞き感銘を受け、まったく同じソリストの編成で1949年に

作品を発表。大きな違いはオーケストラにピアノが入っていることでしょうか。

オーボエ奏者である私もこの曲の存在を今まで知らなかったくらい非常に演奏

回数の少ない作品です。ソリストとして演奏したのはブレーメンのオーケスト

ラのメンバー達で、オーボエは首席ソロオーボエ奏者、オーストラリア人のア

ンドリュー・マルコム。彼も実は今までこの曲の存在を知らなかったそうです。

オーボエ協奏曲はオーボエ奏者にとってなかなかの難曲です。ですから彼はな

るべく早く楽譜を入手するようにオーケストラの楽譜係りにお願いしたそうで

す。幸か不幸かテクニック的にはオーボエ協奏曲のように難しくはなく、非常

に演奏しやすい、と話していました。

 

チェコ人のマルティニューは1890年12月8日生まれ。音楽教育はヴァイ

オリンから始まります。才能を示した彼に同郷の知人が学資を援助してくれプ

ラハの音楽大学に入りヴァイオリンをヨーゼフ・スークに師事します。そこで

はオルガンと作曲も学んでいます。1913年から1年間チェコフィルハーモ

ニーの常トラとしてヴァイオリンを弾き、第1次世界大戦中は軍人としては不

適格という判断を受け、戦争には行かず故郷でヴァイオリンの先生をしました。

戦後またチェコフィルハーモニーで演奏するかたわら、スークのレッスンを受

け、1923年にパリに赴きルーセルの元で作曲を学びます。1940年にド

イツ軍がフランスに進入したのでアメリカへ亡命。マサチューセッツやプリン

ストン大学で作曲の教鞭をとります。1953年に数年ヨーロッパに戻りまし

たが、またアメリカに戻りカーチス音楽院で教鞭をとります。晩年、最後の1

年をスイスで過ごし、1959年8月28日にバーゼルで生涯を閉じています。

 

シンフォニア・コンチェルタンテは1949年、オーボエ協奏曲は1955年

に作曲されています。

 

参照:

http://de.wikipedia.org/wiki/Bohuslav_Martin%C5%AF

 

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■ ドイツの社長の車 トップ20             

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ドイツ3500社の社長が会社の車として使用している車のトップ20を雑誌

社BBEと経済新聞Handelsblattが調べました。

http://www.welt.de/wirtschaft/article1325349/.html#reqNL

 

9位にボルボが、16位にルノーが、17位にトヨタのLexusが入ってい

るだけで後は全部ドイツ車です。

 

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■ アルフレヒト・マイヤー in ブレーメン

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マイヤーがブレーメンでモーツアルトのオーボエ協奏曲を演奏します。

11月22日20時より、グロッケ大ホール

http://www.glocke.de/cgi-bin/programm/langform_neu.pl?

CGISESSID=1933e764b9ac46b7f5a68102c5761128&P_ID=3252

 

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■ ハンブルクでの室内楽演奏会 ツェレンカ       

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11月25日(日)11時からハンブルク・ライツハレ小ホールでハンブルク

国立歌劇場のオーケストラの2人のソロ・オーボエ奏者、トーマス・ローデと

ニコラ・ティボーがツェレンカを共演。

詳細は、

http://www.laeiszhalle.de/data/programm/veranstaltung.php?IDD=1184677718

 

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■ ブレーマーハーフェン市立歌劇場管弦楽団第2回オーケストラ定期演奏会

  ソリスト ダーク・ヤンセン

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ブレーマーハーフェン歌劇場管弦楽団第2回定期演奏会は11月26日、27

日、28日の3日間行われます。プログラムは

 

シューマン 序曲

ジョリベ  ファゴット、ハープ、ピアノと弦楽の為の協奏曲

モーツアルト ファゴット協奏曲

ベートーベン 交響曲第1番

 

ファゴット ダーク・ヤンセン

指揮    ロメリー・プント

 

最近のソリストは1曲では物足りないのでしょうかね?

そう言えばドイツの最近のオーケストラのオーディションでモーツアルトとR.

シュトラウスの2曲吹かせるところが増えています。

 

 


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