バックナンバー:127 2007/9/15


読者の皆様、

 

お元気お過ごしでしょうか?

 

ドイツは20度を下回る気温です。朝晩は暖房が入り、紅葉が始まっておりま

す。車で田舎を走ると収穫祭の準備が進められています。干草で大きな人形を

作り簡単な洋服をまとった人形がユーモラスです。

 

9月のはじめにドイツの警察がテロリスト3人を国内で逮捕しました。ドイツ

人が秘密で爆弾を作っていたアパートに警察が乗り込み御用!それは大変良い

事なのですが、この3人を突きためた捜査方法がインターネットでの個人のパ

ソコンの監視でした。その為、政治家、政党、ジャーナリスト、報道関係など

ではその合法性、そしてこれからのインターネットでの個人を監視する事の如

何が議論されております。この3人のドイツ人ですがイスラム教に改宗してお

り、世間では犯人がドイツ人であったことに動揺しています。

 

また、昨日からフランクフルトでインターナショナル・アオトー・アウスシュ

テルングIAAが開催されています。ドイツのモーターショーですが、今年は

スモール イズ ビューティフル なんだそうで、燃費の良い小型車に関心が

集まっているそうです。

http://www.iaa.de/

 

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■ 北ドイツの演奏会から ルルーとファン・デア・メルベ                 

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ブレーメン音楽祭のプログラムの中に今回はルルーが登場しております。また

ハンブルク放送交響楽団の室内楽演奏会にファン・デア・メルベが弦楽器との

アンサンブルを披露してくれます。

 

ルルー(ミュンヘン音楽大学教授、元バイエルン放送交響楽団ソロオーボエ)

9月16日 ブレーマーハーフェン歌劇場

バッハ、モーツアルト、パスクーリの協奏曲

http://www.musikfest-bremen.de/va_detail.php?artID=751&nav2=aktiv&nav2_1=aktiv

 

ルルー

9月17日 ブレーメン・グロッケ

イベール、ミヨーの木管五重奏、モーツアルトのピアノ五重奏、プーランクの

ピアノ六重奏

http://www.musikfest-bremen.de/va_detail.php?artID=709&nav2=aktiv&nav2_1=aktiv

 

ファン・デア・メルベ(NDR放送交響楽団ソロ・オーボエ奏者)

9月25日 ハンブルク・ハンス・リーバーマン・スタジオ

ブリテン、武満、モーツアルトのオーボエと弦楽の為の室内楽

http://www.ndrkultur.de/events18.html?id=9496

 

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■ ルチアーノ・パバロッティ死去                           

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20世紀最大のテノール歌手といわれたイアリア人テノール歌手ルチアーノ・

パバロッティが9月6日イタリアのモデナで死去。

 

三大テノールでの演奏会で、ホセ・カレラスとプラッチーノ・ドミンゴと一緒

に演奏会を世界中で開催したのを覚えていらっしゃる方もいるかと思います。

 

私がパバロッティを聞いたのはNHKホールでのイタリア・オペラ日本公演の

事でした。出し物はリゴレットの初日。マントバ公爵役ですばらしいソロを聞

きオペラの醍醐味を味わいました。1970年頃で彼の絶頂期だったと思いま

す。このオペラのチケット、結構入手が難しかったはずなのですが、高校のク

ラスメートのお父さんがNHKにお勤めで、無理を言ってチケットを入手して

頂き今でも感謝しております。私がオペラに興味を抱くようになった大きなき

っかけとなったオペラ公演でした。

 

ドイツの小さな歌劇場のあるブレーマーハーフェンのオペラ・ガラ・コンサー

トではイタリア人テノールのカルロ・ベルゴンツィやバスのニコライ・ギャウ

ロフが出演したりで楽しかった思い出があります。そんな時は東京で若い時に

聞いたイタリア・オペラの思い出がふっと甦るのです。パバロッティにガラ・

コンサートに出ていただき、一緒に演奏できたら、と思うのはどの歌劇場のプ

レイヤーも同じ思いだと思います。

 

尚、お葬式は9月8日にモデナで行われました。ドイツの代表的新聞である

「Die Weld」オンライン版に写真が掲載されております。

http://www.welt.de/kultur/article1168882/.html?r=newsletter#

 

冥福をお祈り申し上げます。

 

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■ この夏の日本でのショックな出来事!

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ちょっと手前の日記のようになってしまうのですが、どうぞお付き合いくださ

い。

 

8月18日と19日に浜松で中高生の為のオーボエクリニックが開催されまし

た。私はその講師として参加させて頂きました。そこでの出来事なのです。

 

1つは、嬉しいショックです。

この企画は土曜日と日曜日の2日間でした。中日新聞社が土曜日に取材にし、

翌日の朝刊に記事を写真付きで載せました。それを見た35年間会っていなか

った、現在浜松に住んでいる高校の同級生が日曜日に尋ねてきたのです。35

年間の時間があっという間に狭まった劇的な再開でした。彼と私は高校3年間

クラス換えがあったにもかかわらず一緒のクラスメート、そしてSから始まる

名前なので常に出席簿では並んでおり、クラブはバスケット部、と共通点の多

い男です。現在ではえらいお医者様になっておられました。その再開がきっか

けで東京に戻ってから急遽高校時代の別の友達に再会することができたのです。

 

2つ目のショックは浜松からの帰りの山の手線の電車の中のことです。ランニ

ングシャツにだらだらの短パンを穿き、頭を蒙古人みたいに上に束ねた青年が

私の前に座っておりました。急に彼が私の顔を見て立ち上がり、「座られます

か?」

私は丁重に辞退いたしましたが、後でいろんな人に話したら、切り出す方にも

勇気がいることだし、そういう青年の志を無にするのはどうかと思う、素直に

好意を受けるべきだ、と言われましたが・・・・・・。

 

という訳で35年の月日が、山手線で止めの一発!

老人にされてしまったのです。

 

 

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■ 音の無いコンクール   

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世の中には面白いコンクールがあるものですね!

フィンランドのオウルというところでギター弾きまねコンクールがありました。

今年が2回目の開催、ということですが、日本人の越智祐介(漢字が違ってい

たら失礼)氏が2回とも優勝されました。(下記のアドレス、ペーストコピー

で修復しサイトに行ってみて下さい。ビデオがご覧になれます。)

http://www.faz.net/s/Rub27A5E3F0CC314C939F977A6B935F898C/Doc~E4D08A7CC0F8E4428AD247F664E495DEB~ATpl~Ecommon~SMed.html

 

 


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