26)エクササイズ−6(JDR NEWS 1991/09月)

注意:


オーボエのロングトーンと音のバランスについて


ロングトーンとはある程度長めの音で、音のバランスを整えるのに必要な練習方法のことです。昔は長い音で練習することが良いとされていましたが現在は決してそのようなことはありません。だいたい2小節から4小節(=60)で充分目的は達せられます。
音のバランスとは、個々の音作りを含め、主に音色の均一、音の安定、音程の正確さ等を指します。

オーボエの場合、他の管楽器に比べ息を使用する量が極めて少ないため長時間ブレスなしで吹くことができます。しかし、息を使う量が少ないため、ほんのわずかな息の乱れが不安定な音につながります。そのため、他の管楽器のロングトーンよりやや長く練習する必要があります。それでも4小節(=60)で充分です。

オーボエの音列は音色を重視しているため各音がそれぞれ個性を持っています。そのため一つ一つのおとを均一にする必要があります。この各音作りにはロングトーンが最適です。

注意!
オーボエの演奏時には本来の呼吸活動に負担がかかりますのでロングトーンの練習は無理をしないでください。(初心者の場合は3〜5分位が適当です。)

練習方法


まず、基音となる中音(オクターブキーを使わない)のA(ハ長調のラ)又はB♭(シ♭)から始めてみましょう。
4小節間ロングトーンして5小節目の頭で音をまとめます。
音量はmfで安定したピッチ(日本では442ヘルツが一般的です)を心がけてください。


フォルテ(f)でいろいろな音程のロングトーンを練習します。これは、主に抜けない音や不安定、苦手な音の練習に適しています。


ピアニシモ(pp)でいろいろな音程のロングトーンを練習します。(低い音はオーボエの場合難しいので少し大きめに)ピアニシモの練習は、肺に充分空気が入っていないと音が不安定になりますので気を付けましょう。


pp< f >pp の練習をします(音量の変化)。音量を変えると音程や音色が変わりやすくなります。

 


ff > pp の練習をします。出し始めの音が荒くならないように。また、最後はおなかの支えが必要です。


pp < ff の練習をします。最後が投げやりにならないように。


ブレスとロングトーンの組み合わせの練習をします。



本橋注:
今回はファイルを極力軽くする為に、画像を2値化しました。その為、不自然な感じの画像になっていますが、情報は欠落していないと考えております。悪しからず。

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