注意:
アンブシュアとは楽器を鳴らすために必要な動作と状態を漠然と指す言葉で、唇の緊張や形、また楽器メーカーの違いによる差を含め、リードの違いを吸収(コントロール)する方法や設定(条件)を意味します。
アンブシュアの構造と働き
唇: 唇は歯からリードを守りクッションの役目をしますが、一番重要な働きはリードの違いを好みの形態に近づける働きをします。 |
唇の状態: 唇を歯の内側に巻いた状態にして、軽く噛んでください。噛んだときに唇が歯の外側に逃げるぐらいがよいでしょう。歯の内側に唇が残っている場合は巻き込み過ぎです。口が早く疲れたり、音程が高くなります。 |
横に緊張させる筋肉:リード以外からの息漏れを防ぎ、リードに当たる唇の面積を変えます。 |
横の力: 緊張が足りないと息が漏れたり、音色がぼやけたりします。また唇と歯茎の間に空気が入るため音程が低くなります。逆に強すぎると口が早く疲れ、音色が堅くなり、音程が高くなります。 |
縦に緊張させる筋肉:リードの先端の開きの大きさを調節したり口の形を維持します。 |
縦の力: 一般にリードを浅くくわえる場合は、弱い力で緊張が保てます。深いと強い力が必要になり、そのため口が早く疲れてしまいます。 |
口の中の形:直接的な息の流れを防ぎ、深みのある音色を作ります。 |
口の中の状態: あごを下げるように縦に大きく空間を作ると深みのある音色になります。唇を横に引っ張り過ぎると空間は少なくなり直接的な音になります。 |
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