22)エクササイズ−2(JDR NEWS 1991/05月)

注意:



姿勢と楽器の持ち方


姿勢について
良い姿勢とは、長い時間吹き続けても疲れないで思い通りの演奏が可能な姿勢の事です。
また息のスムーズな流れは良い姿勢から生まれます。
立った姿勢と座った姿勢は基本的には同じですが、初めは立って練習しましょう。          
からだの重心と背筋
体育で習う良い姿勢と楽器を演奏する場合の良い姿勢とは必ずしも一致しません。
楽器を演奏する場合は、重心をやや前に設定します。背筋はピンと張りますが胸はあまり張りません。胸を張ると肺に空気が入りにくくなります。







顔(頭)の向きと楽器との角度
顔(頭)はまっすぐに前方を向き、3〜5メートルほど先の床を見るように少し顎を引きます。
楽器の角度は顔の向きに対してまっすぐの場合、音色は固めで暗くなります。
楽器が少しからだに近づいた場合は、自然な音色で息の流れもスムーズになります。
楽器をクラリネットのようにからだに近づけた姿勢だとやや鼻に詰まったような暗い音色で音程が取りやすくなります。
  



肩と腕
肩はいつも地面に押しつけるような気持ちでいてください。肘を上げたときに肩も上がりやすいので気を付けてください。
腕は肘を脇から10cmほど離します。(にぎりこぶし一個分)。初めは大変疲れますが我慢して慣れてください。


足の形
足の形は肩幅ぐらい開き、片方の足(軸足)を足のサイズほど後ろに引きます。
立った姿勢と座った姿勢
立った姿勢と座った姿勢は基本的に同じで立った姿勢を壊さないように維持しながら足だけを曲げて座ります。
最近は、深く座らないと重心が安定しない椅子が多いため、姿勢をチェックした後に深く腰掛けたほうが安全です。

  


指の姿勢
オーボエのキーは間隔が広いため、指がつっぱった形になるおそれがあります。キーを押さえる指の形が良い程、早いパッセージが正確に簡単に出来ます。
指の形
指は間接が伸び切らない事と玉子を持つようにやさしく曲げる事がだいじです。
指とキーの関係
オーボエは押さえるキーの間隔が広いためキーの真上から押さえることが最初はたいへんですが慣れればけっして難しくはありません。キーを斜めから押さえたり、ごく一部分だけをおさえているとキーの故障の原因にもなります。



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