21)エクササイズ−1(JDR NEWS 1991/04月)

注意:



今年度はオーボエの基礎奏法とデイリーエクササイズ(毎日の練習)の説明を12回に分けて説明します。オーボエをこれから始められる方や後輩の指導にお役立てください。

本橋注:上記コメントは、本橋のものではありません。実際のNEWS(1991/4月)に記載されています。
1991年 4月 始めての音出しとリードについて 5月 姿勢(楽器の持ち方) 6月 アンブシュア
7月 呼吸法 8月 音色と音程 9月 ロングトーンと音のバランス
10月 タンギングと音の終始 11月 スケールと音のつながり 12月音の装飾
1992年 1月 デイリーエクササイズNo1 2月 デイリーエクササイズNo2 3月 デイリーエクササイズNo3
本橋注:上記コメントと予定の一覧は、以後のNEWSの冒頭にも記載されています。(途中からテーマ名が若干変更されていますが)。本ページでは今回のみの記載とし、以後の関連NEWS紹介の中では省略致します。

始めての音出しとリードについて

本橋注:内容から考えると、「初めての音出し」が妥当と思われます。(原本は「始めて」となっています。)


リードについて
初心者の場合、堅いリードや息の入りにくいリードは、変な癖がついたりすぐに疲れてしまいますので楽に鳴るリードをご使用ください。
リードの選び方
リードは先端を薄く削って振動しやすくなっていますが、削り方によっては振動しにくいリードもありますので最初はなだらかに薄くなっているリードをお使いください。
リードにはショートスクレープとロングスクレープと2種類ありますが、始めての方にはロングスクレープが良いでしょう。初心者用のリードとしては「ラリリー」をお勧めします。


 なだらかなリード



 段差が急なリード



リードの調整方法
リードは湿らせなければ鳴ってくれません。ご使用の際に十分湿らせてください。ただし、水に付け過ぎは逆効果になります。だいたい3秒〜5分ぐらいが適当です。それからリードの先端の開きの大きさを極力小さく調整します。(息が入りにくいぐらい)それから逆に開きを大きくして自分に合った鳴らしごこちの良い開きに調節します。
リードの音程
リードだけを吹いた時に(シ〜ド B〜C)の音程が取れるリードでないと楽器に付けても満足な効果は出せません。(シ〜ド)の音が楽に出せるように先端の開きの大きさを調節してください。それでもだめな場合は、くわえかたに問題があるか息の圧力が足りないかです。

 


音の出し方
オーボエは息の量が少なくて済む代わりにかなりの息のスピードが要求されます。熱いお茶を飲むような息の使い方では音にはなりません。
楽に音が出せる方法を考える
楽に音を出すには、息をたくさん深く吸わなければなりません。そのためには肩を上に動かさないでおなかを膨らます様に息を吸う事がだいじです。
息の使い方(息のスピードと量の関係)
一般に息のスピードが速いほどきれいな音が作れます。息の量は音量に比例します。スピードを速くするには、感心する方法ではありませんが、おなか(腹筋)に力を強く入れながら息を吐くと息のスピードは速くなります。
リードをくわえるポイントと唇の形
リードは浅くくわえるほど鳴らしやすくなります。だいたい先端から10mm前後が口の中に入っているようにくわえます。そうすると唇も歯の上に乗せただけになります。鏡でチェックしてください。息のスピードを上げるためには「E」より「O」の唇の形の方が速い息が作れます。

  



練習方法

リードだけを使った練習
リードだけで「シ」を大きな音で出せるように練習します。慣れてきたら手をリードから離しても出せるようになればOKです。
息のスピードを速くする練習
一枚の紙をまっすぐ手を伸ばして顔の前に置き、紙が大きく揺れるように口をすぼめて強く息を吹きかけます。これが長く持続できるように練習してください。

 



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