１３）リードの作り方−１３（JDR　NEWS　1995/01月）

注意：

• 本ＮＥＷＳの著作権はＪＤＲ（株）様に帰属します。
• 本ページにて掲載する事はＪＤＲ（株）様のご承認を得ております。
• ＪＤＲ　ＮＥＷＳを基にして作成した本ページの著作権は本橋（私）にあります。（と思います。：本当はどうなんでしょうか？専門の方、教えて下さい）
• 複製、転載する事はお断り致します。

オーボエのチューブ（パイプ）は、楽器の一部として重要な役割を持っています。音程や音色以外に各音のつながりや細かいニュアンス等にも係わってきます。
チューブを選択するにはある程度の知識と経験が必要です。初心者の方はグロタン社の長さ４７ｍｍで材質がブラス（真鍮）から始めると良いでしょう。このチューブはオールマイティで、ほとんどの楽器やリードの削り方にマッチします。

形状

チューブはフレンチタイプとジャーマンタイプに分けることができます。
フレンチタイプは全体に大きい内径を持ち、ほとんどのオーボエ奏者はこのタイプを使用しています。特徴は息が入りやすく、柔らかい音色で表現力に富んでいます。音程は一般的に高音域が高くなるか低音域が低くなります。
アメリカ製のチューブはフレンチタイプですが先端部分が楕円で太いのが特徴です。
ジャーマンタイプはオーケストラ向きで、暗くスピード感のある音色になります。音程は一般的に高音域が低くなるか低音域が高めになります。

内径

楽器との相性や息の通りに影響します。フレンチタイプは明るい音色で高音域が高めになります。ジャーマンタイプは暗い音色を持ち高音域が低めになります。

長さ（単位ｍｍ）

基本は４７ですが、アメリカはドイツ等は４６を基本としています。リードの削り方との相性はやや長めのショートスクレープ（１１〜１２）やセミロング（１２〜１４）は、フレンチタイプの４７が通常用いられます。また、ショートスクレープ（１０前後）はジャーマンタイプの４６、ロングスクレープ（１７以上）はフレンチタイプの４６という組み合わせが一般的です。
その他のサイズでは４２、４５、４８がありますが、特殊な寸法なので使用する場合は注意が必要です。
長いチューブは高音域が低くなり、短いと高くなります。

材質

ほとんどのチューブメーカーでは、ブラス（真鍮でＢと表示）とニッケルシルバー（洋白でＮＳと表示）を用いています。ブラスは柔らかい音色、ニッケルシルバーは華やかな音色が主な特徴です。
ジャーマンタイプのチューブは、そのほとんどが薄くて柔らかいブラスで出来ています。そのため、糸を巻き付ける時にチューブがつぶれないようマンドレルを使用します。

現在ＪＤＲで取り扱っているメーカー別チューブの特徴です。
本橋注：原文には定価／販売価格が記載されていますが、本ページではその項目は省略致します。

　　　　　誤字脱字など気がつきましたらご連絡をお願い致します。こちらまで　

　　　　　　　エクササイズ−１を見る

[リードの作り方−１2] [JDR　NEWS目次]
[本橋家トップページ]