注意:
シェーパーの種類はストレートシェーパーと折り込み型シェーパーに分類できます。ストレートシェーパーはマシン型とハンドタイプがあり、最近はマシン型シェーパーも出回るようになりました。しかし、ハンドタイプは使用方法の難しさや精度の問題で現在はあまり使われておりません。
ストレートシェーパー ハンドタイプ
舟形ケーンの形をした2枚の金属板とそれを固定する2つのネジで出来ています。使い方は、2つのネジをゆるめ金属の隙間に湿らせたカマボコ型ケーンを入れ、ネジを締めてケーンを固定します。カッター等で金属板に添って、ケーンがはみ出している部分を切って仕上げます。その後、イーゼルでケーンの中心に折り目を付けます。
ストレートシューパー マシン型
リードメーカーやリードを量産するための機械でイーゼルが一体化されており、通常のシェーパーに比べ、約5〜10倍のスピードで舟型に加工することができます。使用方法はストレートシェーパーのハンドタイプに似ています。
折り込み型 シェーパー
ポピュラーなシェーパーでほとんどの方がこのタイプを使用しています。このシェーパーはハンドルとティップに分かれるためにサイズの異なるティップやダモーレ、イングリッシュホルンのティップも同じハンドルで使用できますので、経済的です。使用方法は先月号を参照ください。
本橋注:先月号というのは
本ホームページの「リードの作り方−8」です。
フリーハンド
これはシェーパーを使用しないでカマボコ型ケーンから舟型ケーンに加工する方法で最初に幅を寸法に合わせて削り、糸を巻き付ける部分を細くします。工具は耐水ペーパー、ナイフ、ヤスリ等を使用します。この方法は熟練を要します。
シェーパー(ティップ)のサイズ
シェーパーのサイズは、一番多く使われている折り込み型シェーパーのティップを説明します。
ティップの選び方:ティップの形は以下の要素で分類できます。
ティップの寸法
ダモーレ、EHともハンドルはオーボエと共通です。
ロビンソンバールのティップはロレーのハンドルを使用します。
番号 | 1 | 1a | 2 | 3 | ダモーレ | EH |
最大幅 |
7.0 | 7.2 | 7.3 | 7.4 | 7.4 | 8.5 |
平行面 | 短い | 短い | 短い | 短い | 中庸 | 長い |
ライン | 直線的 | 直線的 | 直線的 | 直線的 | 直線的 | 直線的 |
根元 | 中庸 | 中庸 | 中庸 | 中庸 | 細い | 中庸 |
番号 | 1 | −1 | −2 | 2 | −1ダモーレ | 1ダモーレ | −1EH | 1EH |
最大幅 | 6.8 | 6.9 | 7.2 | 7.4 | 7.6 | 7.8 | 8.3 | 8.7 |
平行面 | 長い | 長い | 長い | 長い | 中庸 | 中庸 | 短い | 短い |
ライン | 曲線的 | 曲線的 | 曲線的 | 曲線的 | 中庸 | 中庸 | 中庸 | 中庸 |
根元 | 中庸 | 中庸 | 中庸 | 中庸 | 太い | 太い | 太い | 太い |
最大幅 | 7.0 |
平行面 | 長い |
ライン | 曲線的 |
根元 | 太い |
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