6)リードの作り方−6(JDR NEWS 1993/05月)

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リード工具の使い方と修正方法

リード製作には実に様々な道具が使われていますが、ここでは「JDRリードメーキングセット」に備わっている道具を中心に説明いたします。


リードナイフ

リードナイフは刃が厚く片刃になっており、包丁等の使い方と異なります。使い方は、削る面に対して刃を直角にあてて「ひっかく」感じで削ります。

   


メンテナンスとナイフの研ぎ方(砥石はオイルストーンを使用します)

ナイフは鉄製なので水分を嫌います。使用後は刃にオイルを付けておくと錆を防ぐことができます。
ナイフは削れなくなったら刃を研がなければなりません。研ぎ方はさほど難しくはありませんが、砥石の表面が平らであることが絶対の条件です。できれば中削り(茶色の砥石)と仕上げ(白色の砥石)を使います。砥石の面は砥石同士をこするか塀に使うブロック等で平らにします。面に凸凹があるとナイフ自体が悪くなります。ナイフは斜めになっている方を中心に研ぎます。裏面はあまり研がないでください。

  1. 砥石を平らにします。そして表面にさらっとしたオイルを塗ります。
  2. ナイフの斜めの方を研ぎますが、刃先を前にして刃の面をしっかり砥石の面に合わせて前後させます。
  3. 5〜10分ぐらい続けるとナイフの裏面にバリがかすかにでますので刃全体にできるまで続けます。
  4. バリがでたらナイフの裏面を刃を前にしてバリが取れる程度に極軽く(3〜4回)研いでください。
  5. 裏面にバリがなくなったら、再度斜めの側にバリが出来ますので4と同じようにします。
  6. 木片に刃を当てて切るように残りのバリを取り除いて仕上がりです。
   


プラーク

プラークは厚みや形状が重要です。厚みはリードの開きに影響しますので好みの開きに近い厚みの物を使用します。形状は表面がなだらかであることがだいじです。しかし、プラークは削れてきますので修正が必要です。修正方法は耐水ペーパーで凹んだ部分の厚みに合わせてプラークを薄くします。

カッティングブロック

リードの先端をカットするのに使用し、材質は黒檀かプラスチックが良いでしょう。メーカーによっては表面に丸みがありますが、平らな方が失敗が少ないため耐水ペーパーを平らな場所に置いて表面を加工してください。また、表面にナイフの跡がたくさん付いていると使いにくくなりますので同様に表面をきれいにします。


     プラーク             カッティングブロック

       


リード補修セット

リードの調整に必要なワイヤー、フィッシュスキン、リードラップが入っています。ワイヤーはリードの開きや固定に使用し、フィッシュスキンはリードの隙間からの息漏れを防ぎます。また、リードラップは上下のケーンのずれを補正するのに使用します。

マンドレル
チューブを直したり糸を巻く時に使用します。
ペンチ
主にワイヤーを巻いたり調節等に使用します。
リードカッター
リードの先端の切断に使用します。
耐水ペーパー
極わずか削る時に使用します。
糸 
チューブとケーンを固定するのに使用します。
ゲージ 
リードの寸法を計ります。
カッター
リードの加工の際に使用します。
マニキュア
糸のほぐれや隙間から息が漏れるのを防ぎます。

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