注意:
☆ケーンについて☆
ケーンは直径、密度と繊維(硬さ)、乾燥度(保存年数)、ケーンの色、各要素の組み合わせに分けることができます。
直径
密度と繊維(硬さ)
ケーンの材質を見分ける重要な要素です。一般にきめ細かく、硬いものが良いとされていますが、個人差によって硬いケーンは逆に使いにくくなります。(硬いケーンほど作り方が難しくなります)
乾燥度(保存年数)
商品となるケーンは伐採してから2〜3年たって出荷されますが、さらに2〜5年経たケーンが一番良い状態になります。(硬いケーンが好きな方は保存年数を長くするとよいでしょう)
ケーンの色
ケーンの色は、材質を見分ける参考になります。以下は色による違いと使い分けの方法です。
各要素の組み合わせ
リードはさまざまな要素の組み合わせによって善し悪しが決まります。
大まかな要素として上記の他にケーンの厚さと、シェーピング(舟型)の形が含まれます。
この2つは、加工することでサイズが変更できます。
したがって、まず自分の好みのケーンを選んでから加工することをお勧めします。
*ケーン中央の厚さ :ケーンの厚さはこの部分を表しています。
*サイドの厚さ :分類はされておりませんが、削り方に大きく係わってきます。
一般に中央の厚さより0.05〜0.12ほど薄く0.45〜0.55が標準です。
(0.45〜0.48)=10mm以内の短いスクレープ向きのサイズ。
(0.48〜0.52)=中庸でショート、ロングスクレープともに使えるサイズ。
(0.52〜0.55)=サイドの張りを生かすロングスクレープ向きのサイズ。
☆チューブ☆
チューブの選択方法は、長さ、内径、入口の形、テーパーの形、材質に分類できます。
長さ
47mmを基本に45,46,48の4種類があります。長さは主にピッチに影響し、長くなるほどピッチが下がり、オクターブの幅が狭くなります。
内径
内径は3種類に分けることができます。独製は細目、仏製は中庸と太め、
伊、米製は太目です。チューブの内径は楽器の性能に大きく係わってきます。一般に楽器とチューブが同じ国であれば問題ありません。
入口の形
形は3種類に分けることができます。独製はやや丸、仏、伊製は中庸と楕円、米製は楕円です。入口の形によってリードの振動や倍音構成が変わり、丸に近いほど振動しにくく倍音は少なくなります。
テーパーの形
テーパーの形はオクターブの幅に影響し、テーパーが緩いと狭くなります。
(高音が下がる、低音がぶらさがらない等)。独製はテーパーが緩く、仏、米製は中庸、伊製はきつくなっています。
材質
材質はB(金色、ブラス)とNS(銀色、ニッケルシルバー)があります。Bは柔らか目で暗い音色が特徴です。一方NSは明るく輝く音色が特徴で、設計はBと同じですが金属が硬いので長持ちします。
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