11)リードの作り方−11(JDR NEWS 1994/11月)
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オーボエ&バスーンのプラークについて
プラークはリードの先端をごく薄く削る際に、二枚のケーンの間に挟んで下敷きの役目をします。また、リードの幅に合わせたプラークはリードのサイド部分だけを削ることも出来ます。その他にもリード全体の厚さのバランスをチェックする場合にも使用することができます。
本橋注:今回のJDR NEWSは、「OBOE&BASSOON共通」との副題がついています。
また、原文では「リードカッター及び加工工具について」と「リードの先端のカットについて」の記事もあわせて記載されておりますが、それらは今までご紹介したNEWSの内容と重複するので、今回の項目からは外しました。ご了承下さい。それから、下記紹介の中で、レイアウトの都合上一部文章と画像の対応が不適切な部分があります。ご容赦願います。
プラークの種類
プラークは形状や材質、厚さ、長さ等さまざまな種類があります。また、リードのスタイルや削り方等によっては、自分に合った形に加工します。リード削りでは、ナイフとプラークの使い勝手がリード作製に大きく影響します。
- 形状:
- 好みと用途に合わせて数枚揃えておくとよいでしょう。
オーボエ用は大きく両端が尖った舟型のプラークと、片方だけ尖ったボート型に分かれます。舟型プラークは主に先端の薄い部分を仕上げる際に使用します。ボート型は主にリードのサイドを削ったり特定の部分を削るのに使用します。バスーン用はすべて三角形ですが、メーカーによっては直線的な二等辺三角形の物や二等辺部分が緩やかな曲線をしている物があります。
- 幅:
- リードの幅よりわずかに大きいサイズが基本ですが、リードによりかなり大きい面積を持つプラークはリードを全体的になだらかに削るのに適しています。逆にリードの幅ぎりぎりに合わせたプラークは、リードのサイドを重点的に削るのに適しています。
- 厚み:
- オーボエ用はショートスクレープとロングスクレープでは厚さが異なります。ショートの場合は、両端が細くなった舟型で幅が約9mm前後、厚みは中央が1〜2mmぐらいでサイドや尖った部分が薄くなっています。一方、ロングは形状こそ同じですが厚みが1mm程度と薄く、全体的にほぼ均一の厚みになっています。バスーン用は中央が2mm前後の厚さでサイド及び先端に向かって徐々に薄くなっています。
- 断面:
- プラークの断面は大きく2つに分かれます。音色を暗く息の量が少ないリードにしたい場合は断面の形が菱形が良いでしょう。逆に明るい音色で息が沢山入るリードにする場合は、断面が目の形をした曲線が良いでしょう。
- 材質:
- オーボエのショートスクレープ用には黒檀が多く、ついでプラスチックの順です。ロングスクレープ用は日本ではプラスチックが多く金属のプラークが続きます。バスーン用はプラスチック製がほとんどですが、金属や黒檀等も良く使われています。
- 色:
- プラークを差し込んだ際にリードの先端部分の厚さが分かりやすい黒色が一番見易いでしょう。
プラークの加工と修正方法
プラークはナイフと同様リード作りに欠かせない工具です。ここでは市販のものを利用します。プラークの加工は黒檀が比較的やさしく、金属は根気よく加工します。プラスチックは思い通りにいかないので急がず丁寧に加工します。
加工方法
プラークは自分の好みに加工することによってより良いリードを作ることができます。加工に必要な道具は平らな棒やすり(細目)、耐水ペーパー(#400−800番)、黒檀の場合はキーオイル、金属の場合はピカールやベノール等の金属磨き粉(無ければ耐水ペーパーの#1000番)を用意します。

- 1.
- 好みの厚さに仕上げ、全体の形状を整えます。この工程が一番大変です。金属の場合はあまり削らなくても良いはずです。断面を楕円(目の形)にしたい場合は、プラークの尖った部分を持って幅から幅に向かってやすりを動かします。逆に菱形にしたい場合は、中央の半分を持ってプラークの長さに沿って中央とサイドの中間を重点的に削ります。
- 2.
- 横のラインを一直線に整えます。ここが一番重要なので時間をかけてじっくりと取り組んで下さい。その後、全体のバランスを整えます。表裏、左右が均等になるようにして下さい。
修正方法
多くの方が使われている黒檀のプラークは、回数を多く使うとリードの先端に当たるプラークの一部分が深くえぐれてきます。その部分は埋めることが出来ませんので、凹んだ部分の回りをヤスリや耐水ペーパーを使って滑らかに整えます。ただし、何度も修正を繰り返すと厚みが薄くなりプラークとして使用できなくなりますので3〜5回程度が限界です。
薄くなったプラークはリードのバランスチェックやごく先端の仕上げ用にします。


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