注意:
楽器を長年使用しているとコルクやタンポなどの交換が必要になってきます。楽器を吹いていて「おかしいな」と感じた場合はすぐに修理をしなければなりませんが、それ以外でも使用頻度によって交換の時期は違います。お求めになってから1年後、3年後、5年後に調整や修理に出すのが一般的です。新品の状態から7〜8年以上経過したらオーバーホールが必要です。
楽器の部品を交換する時期は、専門の修理者でないと分かりにくいものですが、ある程度の部品交換は見分けることができます。以下にしたがって自分の楽器をチェックしてみましょう。
タンポ交換 |
コルクタンポ(OB&FG)
コルクタンポは通常10年位は耐久があります。ただしオーボエのオクターブキーや水気をよく含む場所にある下管のFキーやFレゾナンスキーのコルクタンポは、耐久性が著しく悪くなります。
交換の時期の見分け方はコルクが深くつぶれている場合や色が薄茶色から黒っぽい茶色に変色している場合は、交換の時期です。
スキンタンポ(OB)
スキンタンポはコルクタンポに比べ耐用年数は短くなります。特に水気に弱く、水分を含んだまま放置すると数日でだめになります。交換は以下のような点を目安にしてください。
早めに交換する必要のあるタンポは上管のmidCタンポ、G#タンポ、Fタンポ、フォークFタンポ、E♭タンポ等が上げられます。
スプリング交換 |
ニードルスプリング(針バネ)はフラットスプリング(板バネ)と比べると折れたり、弱くなることが多いのでニードルスプリングを中心にチェックするとよいでしょう。
キーコルク交換 |
オーボエやバスーンはいくつものキーが連動してタンポの開閉を行う構造になっています。そのためキーとキーの間に音消しのコルクやフェルトが使われています。これらが取れたり穴があいたりすると、金属音がします。またその他にもキーの高さ(タンポの開き)を調節するコルクもあります。このコルクが取れたりつぶれていると音程がおかしくなります。
ネジ、シャフト交換 |
ネジやシャフトの交換は欠落していたり動かない等は分かり易いのですが、それ以外はなかなか交換の時期は分からないと思います。専門の修理者に依頼したほうが確実です。
ジョイントコルク(糸)交換 |
ジョイント部分がぐらついたり簡単に抜けたりする場合は、早めに修理する必要があります。とりあえずは適当な細い糸をコルクの上から巻き付けて直しましょう。オーボエもバスーンも昔は糸でしたので問題はありません。
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