オーボエファンの皆様、音楽ファンの皆様、ドイツファンの皆様、
お元気でお過ごしでしょうか?
九州で既に梅雨入りだそうですね。5月15日あたりから、急激に夏日になり、
あまりの急な気温の変化に軽い頭痛を覚えました。何となく歳を感じます。
(5月21日記)
5月23日にドイツに戻りました。
今回の日本一時帰国中に、世界で活躍する第一線のオーボエ奏者の演奏に堪能で
きたことは、すごく嬉しく、また驚きでした。ベルリンでもヴィーンでも、こん
なに短期間に、ルルー、スルコフ、シェレンベルガーを聞くことはできないので
はと思います。このご三方に共通している事は、皆、ミュンヘンコンクールの受
賞者です。
もう一つの強烈な印象は、物価高です。
日本人の主食であるコメの値段の高騰には驚きです。そしてそれを放置し、黙認
してている政府、官僚、メディアにも驚きです。そして、その事に声を上げない
消費者センターなどの機関の動向にも驚いています。消費者が、手に入らなくな
った米に困り、やっと見つけたコメの値段は去年の倍くらい。個人一人一人では
「声」として小さいですが、この現象を打破するために戦ってくれる機関が必要
です。それがメディアであり、消費者センターなどの機関です。また、コメの流
通を調べ、価格操作などを追及するのもメディアであったり、公正取引委員会で
す。野党は、このような政府と政府機関に対して大きく声を上げ、署名運動を展
開するとか、人々を先導してデモを行うのは、ドイツでは当たり前の政治活動で
す。庶民の声が、まったく政治に反映できていない日本の姿に、ちょっと疑問と
戸惑いを覚えました。「御上に従え」というのが、日本人の伝統的な文化なのか
もしれませんね。実は農協の代弁者であったと言われていたのが江藤農水大臣。
それでは消費者の声は反映されません。それに緊急時の備蓄米のはずが、ちっと
も市場に出てこない。何の為の備蓄米? 幸い、彼のの失言で、担当大臣が小泉
進次郎に変わりました。5キロにつき2000円を目指してくれるそうですから、
その手腕に期待したいと思います。そして石破首相は、コメの増産に着手してく
れるようです。しかし、如何に小泉大臣がコメを配っても、参院選への得票率に
は、石破が首相である限りつながらないと、私は思います。そうなると、選挙後
の自民党、それから政局は一段と混乱しそうです。国民は、日本の為の政治を望
んでいます。政治家は、失業しない事に固執しています。政治家が覚醒してくれ
ることを熱望いたします。
https://jp.reuters.com/markets/commodities/VFGUGZD6D5JA3J3SO36C435ULI-2025-05-23/
今回の帰国中に、またいろいろな場所を訪れました。外国人観光客がほとんどい
ない、素敵な名所旧跡をまたご紹介してまいります。そして滞在中に訪れたかっ
た展示会ですが、時間切れとなってしまい、残念な思いです。
その一つは、兵庫県立美術館で5月25日まで行われていた「パウル・クレー展」。
https://www.ktv.jp/event/paulklee/
スイスの現代画家クレーは、音楽を題材に描いた作品も残しています。クレーに
ついては、五郎さんに御解説頂きましょう。
【パウル・クレー】この絵は一体何を描いてるの?【マジ謎理論】
山田五郎
https://www.youtube.com/watch?v=XMdB608wIII
もう一つは、京都の京セラ美術館で6月8日まで行われている「モネ 睡蓮のとき」。
https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20250307-20250608
そして、奈良国立博物館で6月15日まで行われている「超 国宝─祈りのかが
やき─」。
https://www.narahaku.go.jp/exhibition/special/202504_kokuho/
後者2つの展示会はまだ開催しておりますから、ご興味のございます方にはお勧
め致します。
5月28日に、スイスで山が崩壊し、上部の氷河も一緒に雪崩を起こし、ブラッ
テンという村を埋め尽くしてしまいました。詳しくは「スイス」のコーナーをご
覧ください。
本当は、このメールマガジン486号を5月15日に発行したかったのですが、
私のノートパソコンの調子が悪く、修理に出し、ドイツ帰国ぎりぎりに出来上が
ってきました。そんな訳で1回分パス致しました。
【ドイツ】
ヨーロッパで一番美しいバロック様式のカフェは、トューリンゲン州マイニング
にあるエリザべーテン城の博物館内にあります。マイニングは、ゲーテとシラー
の町ワイマールとワーグナー音楽祭が行われるバイロイトの間にある都市です。
https://www.facebook.com/reel/1329864644922047
https://www.meiningermuseen.de/
連邦憲法擁護庁(BfV)が、AfD党を危険右翼と位置づけ
(5月2日、ジュトゥトガルト・ツァイトゥング、ドイツ語)
既存政権が、支持率を拡大しているAfD党を警戒し、事ある毎に極右のファシ
ストとして司法に訴えていました。5月2日に連邦憲法擁護庁が、AfD党を危
険右翼と位置付け、党と党議員の活動を監視する事になりました。党の活動を停
止・解散させる一ランク手前の段階と考えて良いと思います。当然ですがAfD
党は上訴しました。
新政権の成立
(5月6日、ターゲスシャウ、ドイツ語)
3つの党の連立で成り立っていた旧政権が空中分解し、総選挙が行われ、その結
果2つの党での新しい連立政権が誕生します。勝利したのはCDU/CSUとS
PD。CDU/CSUは、コール、メルケルなどが首相をしていた保守政党です。
第2党に選ばれたのがAfD党ですが、どの他の政党もAfD党を敬遠しており、
第3党である以前ショルツが首相を務めていたSPDとの連立交渉の結果、新政
権の誕生の署名迄こぎつけました。新政権は、旧政権に、新しい借金への道筋を
着けてもらい、政治資金は充分にあります。軍事費の拡大と経済対策に資金を回
すことが決まっており、ドイツ株式市場は好感し、ダックスは上がり続けており
ます。
最近メルケル元首相が来日しておりました。テレビ朝日がインタビューした動画
が挙がっております。
独メルケル元首相 大越に語る激動の世界と“壁” 初めて明かす ...
メルツ、ウクライナに包括的支援を約束
(5月28日、ターゲスシャウ、ドイツ語)
トランプ大統領の仲介に応じなかったロシアのプーチン。そしてトランプはウク
ライナ支援に消極的。そんな中、ウクライナのゼレンスキー大統領がベルリンを
訪問し、新首相のメルツと会談しました。メルツは、ドイツ製弾道弾の距離制限
を撤廃すると約束。ドイツ製ミサイル「タウルス」の提供については言及無し。
また、戦争終了後の再興への協力について話し合われたそうです。アメリカの援
助を望めない為、ドイツだけでなく、ヨーロッパが現在軍事費を拡大し、武器の
生産を増やしています。
【オーストリア】
ヴィーン国立歌劇場の来シーズンのプログラムをご覧になれます。
https://issuu.com/wienerstaatsoper/docs/nest_saison_2025_26?fr=sNWZiODg0MjIwODQ
【スイス】
暑い日本の皆様へ、スイスの山の清風をお届け致します。グシュタードという村
は、夏の避暑地でもあり、冬のスキー場でもあります。メニューイン音楽フェス
ティバルが行われる開催地でもあります。
https://www.facebook.com/watch?v=1125133746298438
そのスイスの山岳地帯で、最近異変が起きているようです。特に氷河だった部分
でその異変が顕著で、山崩れ、がけ崩れの危険が出ています。このニュースは、
昨年の夏にドイツ国営放送局ZDFが流していました。上から二つ目の動画では、
山が崩れるメカニズムを説明しております。(ドイツ語)
特に危険と判断されている場所が、ブリエンツ、カンデステーク。気候変動で氷
河が解け、山の亀裂やクレパスに水が入り込み、その重さで壁が押され崩れる、
という構造です。2023年6月には、ブリエンツにあるブリューダー・ベルク
ルフでがけ崩れが発生。戸建て住宅2千軒分の巨大な瓦礫の塊が、小さな村をか
すめるように通り過ぎていった。九死に一生を得たわけですが、今度はブリエン
ツ地下水源が原因で、年間2メートル40センチ、ひと月に20センチずれてき
ているそうです。現在、その地下湖の水を抜くプロジェクトを検討中。
はじまった山滑り(地滑り)
(5月22日、ティロラー・ターゲス・ツァイトゥング、ドイツ語)
住民だけでなく、家畜も非難している様子。場所は、レッチェンタール(レッチ
ェン谷)のブラッテン村。グリンデルヴァルトから始まるアーレッチ氷河が南に
伸び枝分かれしています。その先にあるビルヒ氷河の部分。山を隔てて西側には
カンデステーク、というロケーションです。崩れそうな山はクライネ・ネストホ
ルン(3341m)。
https://www.sac-cas.ch/de/huetten-und-touren/sac-tourenportal/kleines-nesthorn-1289/
(5月23日、ティロラー・ターゲス・ツァイトゥング、ドイツ語)
そして、とうとうレッチェンタール(レッチェン谷)のブラッテン村の上の山が
崩れる、という警報が発せられ、住民300人が避難。。
スイス、ヨーロッパ中がかたずをのんで見守っています。
(5月25日、エコライヒ、ドイツ語)
報道によると、既にがけ崩れは始まっており、岩が落ちてくる音が絶えないそう
で「山の断末魔の鼓動が聞こえる」と書いています。ソーシャルメディアに上が
った動画が紹介されています。
https://x.com/paedugasser/status/1924749977131110890
スイス南部で氷河が崩壊 土石流がふもとの村を飲み込む
(5月28日、スイスインフォ、日本語)
この崩落での揺れは震度3だったそうです。
世界のメディアが報道
(5月29日、20分、ドイツ語)
とうとう山の崖が上部より崩れ落ち、その上部にあった氷河も一緒に雪崩を起こ
しました。世界中のメディが報道をしています。
地崩れにより川がせき止められ、ブラッテン村は水没。そして、せき止められた
土砂が、溜まり続ける水により決壊する恐れがあり、下方の村にも避難勧告
(5月29日、警視庁ニュース、ドイツ語)
既にスイス軍が出動し、水を抜く作業を開始していますが、土砂の決壊により、
大量の水がレッチェン谷全体を襲う危険があります。
そんなスイスですが、ボーデン湖では水位が下がっています。
https://www.facebook.com/watch/?v=1742347119965304
そしてシャッフハウゼンのライン滝でも水量は少ないようです。
https://www.facebook.com/watch/?v=661249779724604
原因は雨不足と、氷河の解ける水も少なくなってしまった、との事です。
【ガザ】
イスラエルに対して、ドイツの新首相メルツが、国際法が定める自主防衛の域を
はるかに超えていると、苦言を呈しました。ドイツは親イスラエル国家で、随分
とイスラエルのガザへの攻撃を指示していました。しかし、ほぼ壊滅状態にある
ガザへの攻撃は未だに続いており、国連からの救援物資の輸送に対しても非協力
的です。
独首相、ガザ情勢めぐり異例のイスラエル批判 なぜこれが大ごとなのか
(5月28日、CNN、日本語)
https://www.cnn.co.jp/world/35233515.html
【アメリカ】
ウォーレン・バフェット引退
(5月4日、ターゲスシャウ、ドイツ語)
ソロストとバフェットは、2大投資家と言われております。バフェットはバーク
シャー・ハザウェイという投資会社の長として60回目の株主総会で引退を発表。
彼は、その席で、「米国は貿易を武器に他国を敵に回してはならない。」と、名
前を挙げずにトランプの関税戦争に反対を唱えました。彼は94歳だそうです。
コロナ後にアップル社の比率を下げ、その代わりに日本の商社株を購入していま
す。
バークシャー・ハザウェイの株価
トランプ氏、日鉄のUSスチール買収承認の意向 「計画的提携」の効果期待
(5月24日、ロイター、日本語)
日鉄、トランプ氏の「英断に敬意」 米製造業の転機と強調
関税魔トランプが日鉄のUSスチール買収承認したそうですね。製鉄や造船業は
かつて日本の中心的な産業でした。しかし生産が安い韓国、中国にそのシェアを
奪われてしまいました。日本の高技術を生かし、より良い会社に成長すると良い
ですね。そして最近トランプ大統領は、外国からの鉄鋼に50%の関税を課する
と言っています。
トランプ大統領、EUへの関税引き上げの実施を延期
(5月26日、ターゲスシャウ、ドイツ語)
50%の関税をかけると豪語していたトランプ大統領が、その実施期限を7月9
日に延期しました。EUは、交渉に応じているものの、かなり強硬姿勢を保って
いるようです。
アメリカの司法が、トランプの外国製品への関税措置に違法という判決を下しま
した。
(5月29日、ターゲスシャウ、ドイツ語)
やっと司法が動きつつありますが、素直に聞かないのがトランプ大統領。既に司
法は、ハーバード大学への補助金削減にも違憲の判断を下しています。トランプ
政権は、アメリカへの留学生を減らす政策を取っています。特にスパイとなる中
国からの留学生がターゲットの様に思えます。気がかりなのは、日本の国立大学
が、その留学生を引き受けると言っている事です。アメリカは中国をしっかり敵
国と捉え。次々に政策を打ち出しています。中国は、尖閣諸島を脅かし、日本人
の学生が中国で殺されても詳細を明らかにせず、日本人駐在員をスパイ容疑で逮
捕し拘留したりと、まったく友好国とは程遠い存在です。日本の漁場は荒らすし、
中国人観光客のマナーは非常に悪く、富士山では、同じ観光客が2回も救助され
るありさま。アメリカが安全保障上の理由で放り出した、そんな中国人留学生の
面倒を、何で日本の大学が見なければならないのか?不思議です。
5月9日 アメリカのニュース1週間まとめ
https://www.youtube.com/watch?v=-wh5kXjxPVU
5月16日 アメリカのニュース1週間まとめ
https://www.youtube.com/watch?v=kN_7sW3mB9o
5月23日 アメリカのニュース1週間まとめ
https://www.youtube.com/watch?v=yXTLvcJQvWM
5月30日 アメリカのニュース1週間まとめ
https://www.youtube.com/watch?v=AyjEOM0KOpQ
【カナダ】
カナダで山火事発生
(5月29日、ターゲスシャウ、ドイツ語)
去年もカナダで大きな山火事があったような??燃えているのは西カナダで、1
万7千人が避難を余儀なくされています。
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■ お勧め演奏会 ハンスイェルク・シェレンベルガー、ベルリン交響楽団
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大津でシェレンベルガーの演奏会終了後、少し彼と話した時に、「ケイジ、6月
にベルリン交響楽団ともう一度来日し、モーツァルトのオーボエ協奏曲を演奏す
るから来ないか?」と言われました。残念ながら、この時期に私はドイツに戻っ
ており、聞くことができません。しかし、オーボエファンの読者の皆様には一押
しの演奏会です。
https://a-delp.blog.jp/2025-01-04_Berliner
日本ツアーは、徳島、広島、福岡、千葉、札幌、横浜、東京、岩手、大坂、倉敷
です。日程とプログラムは、上記のページをご参照ください。
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■ マスタークラス シェレンベルガー・ワークショップ Vol.13
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https://jdri.jp/p/topics/session/14145/
日程:2025年6月14日(土) 15:00開演/14:45開場
会場:東京新宿JDRサロン
講師:ハンスイェルク・シェレンベルガー
内容:今回は、シェレンベルガー氏が木管五重奏に編曲をしたモーツァルト最晩
年の名曲《自動オルガンのためのアダージョとアレグロKV.594、KV.608》《自動
オルガンのためのアンダンテKV.616》を取り上げます。
モーツァルトの魅力はもちろん、オリジナル曲を木管五重奏へ編曲したことによ
って得られる効果を明らかにしていきます。
また、室内楽でも類まれな才能を発揮してきたシェレンベルガー氏によるアンサ
ンブルの極意も解説して頂きます。講義は木管五重奏の実演を交えながら進めて
参ります。
取り上げる曲は、KV.594、KV.608、KV.616のうち2曲を予定しております。
受講料:2000円
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■ 興味深いバレエ公演 黛敏郎、ベジャール、東京バレエ団「M」
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黛敏郎さんとモーリス・ベジャールのバレエ「M」は、三島の頭文字で、三島由
紀夫の生涯をバレエで描いた作品です。「鏡子の家」「禁色」「鹿鳴館」「午後
の曳航」「金閣寺」を描き最後は自決で幕を閉じるのだそうです。
https://www.nbs.or.jp/stages/2025/m/index.html
9月20日・21日・23日、上野東京文化会館。
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■ 興味深いオペラ公演 ヴィーン国立歌劇場
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『ばらの騎士』と『フィガロの結婚』が引っ越し公演の演目に挙がっております。
ヴィーン国立歌劇場も、バイエルン国立歌劇場も、2023年より演出を変更し、
人気演出家のバリー・コスキーの舞台、振り付けになっています。上演場所は、
全て東京文化会館です。
https://www.nbs.or.jp/stages/2025/wien/index.html
公演日程は10月5日〜26日
https://www.nbs.or.jp/stages/2025/wien/schedule.html
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■ CDのご紹介 セリーヌ・モワネ 「Mozart und Gatti」
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Mozart und Gattiは、ザクセン州立歌劇場(ドレスデン国立歌劇場、ゼンパー・
オーパー)にソロ・オーボエ奏者。ドレスデン音楽大学でも教鞭を執っています。
その彼女の新しいアルバムは、オーボエ4重奏。モーツァルトのアダージョK.580
のイングリッシュホルン版と、オーボエ四重奏曲 ヘ長調K.370に加え、ガッティ
の四重奏曲 ヘ長調とハ長調の世界初録音。
ユーチューブ
https://www.youtube.com/watch?v=XdupCIAZI5I&list=OLAK5uy_kMMIlqUC9epA2yov1XklxwaUjkt905gl8
アマゾン
https://www.amazon.com/Moinet-Mozart-Gatti-Celine/dp/B0DW66R3L9
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■ 山口ダブルリード合宿
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山口県ダブルリード協会からのお知らせです。
令和7年度が始まりましたので今年の山口ダブルリード合宿の概要をお知らせし
ます。
日程:令和7年8月10日〜13日
(いつもより前倒しの日程ですが日曜日祝日を含めています)
場所:防府市サイクリングターミナル
内容:ダブルリードアンサンブル、個人レッスン、リード講習、楽器リペアなど
講師(予定):徳久英樹(広響Fg)、児玉光生(南西ドイツフィルFg)、
津上順子(瀬戸フィルOb)、河野友紀(フリーランスFg、講師アシスタント)
料金:中学生35500円、高校生37000円、大学生38500円、一般39500円
https://www.facebook.com/yamaguchi.doppelzungengesellschaft/?locale=ja_JP
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■ 春の日本2025(その4)榊原温泉
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4月8日に1泊2日の小旅行に出かけました。
長谷寺〜榊原温泉〜室生寺です。
長谷寺の参道にあるお店で、軽くお蕎麦を頂き、また近鉄線で「榊原温泉口」へ
向かいました。
榊原温泉へのアクセスは、車がないと非常に不便です。公共バスは1日に何本あ
るか??
しかし予約した旅館が送迎バスを出して頂けます。榊原温泉口で降り、同じ旅館
への送迎バスに乗り込んだのは、我々夫婦と、もう一組の親子。杖をついて歩く
お母様と、その息子さんで、母親が以前にこの温泉にいらしたことがあり、もう
一度行きたいとおっしゃたため、親孝行しようとここへいらしたのだそうです。
バスは山の中を15分ほど走り、旅館に到着。山の中の温泉地には、3つか4つ
温泉旅館が点在しております。そして我々が選んだ旅館は「榊原館」。
https://www.yumoto-sakaki.co.jp/
まず温泉の由来です。
榊原温泉を語る時、伊勢神宮との関わりが重要になります。2000年続く天皇
ゆかりの伊勢神宮へ、京からお参りする通り道に、この温泉があり、お参りする
前の「湯ごり」(神宮にお参りする際に、湯でお清めする習慣)の地として、身
を清めてから伊勢に向かうのが正式な参拝とされていたそうです。平安の才女、
清少納言の「枕草子」の一節に「湯は七栗の湯、有馬の湯、玉造の湯」と登場し、
都では、この温泉の事を「七栗の湯」と呼ばれ親しまれていたそうです。
平安時代から江戸時代にかけて、しっかりと防犯体制が整えられた統治所として
大変栄えたそうですが、古い湯源が枯れ、衰退したらしいのです。現在の榊原温
泉は、近代になってから湯を掘り当てられ、昔の場所とは少し離れた場所にあり
ます。
さて、この榊原館は、その湯元で、旅館の敷地内から湯が湧いて出ています。と
いう訳で、湯を主体に考えれば、この榊原館に限ります。我々は1泊しましたが、
泊まらずに、日帰りで温泉だけに入る事も可能です。
この温泉の湯ですが、「期待以上」です。日本には、あちらこちらに温泉が存在
します。清少納言が3代温泉のトップに挙げた、この「七栗の湯」の特徴は、美
肌でした。湯に浸かって出てくると、信じられないほどお肌がつるつる、すべす
べになります。少し温めのお湯ですが、それだけにゆっくりお風呂に浸っている
事ができ、疲労回復にもつながります。
勿論、近代科学で水質の分析は行われているのですが、この湯に匹敵する人工の
湯は作り出せていません。「酸化還元電位」が、マイナス300から200と、
たいへん酸化還元力に優れ、抗酸化作用のある温泉だそうです。酸化しにくいと
いう事は、「錆びにくい」「老化」もストップ、常若(とこわか)という事らし
いです。
さて、翌日の朝もお風呂を頂き朝食後にチェックアウト。送迎バスに乗り、また
近鉄線「榊原温泉口」まで乗せて行ってもらいました。その時にまた同乗したの
が、昨日ご一緒した親子です。なんと、70歳くらいの息子さんがお母様の杖を
持ち、ご高齢のお母様で、来る時は歩くのがやっと、という感じのご婦人が、2、
30歳位は若返ったのではと思えるほど赫灼としてお1人でバスに乗り込んで来
たのです。我々も爽快な気分でしたが、このお二人の変貌には驚かされました。
旅館自体は、お食事の質などの向上を願いたいですが、旅館の周囲にはお食事処
もなさそうですので、また榊原温泉を訪れる時は、元湯であるこの旅館を選ぶと
思います。
「榊原温泉」! 皆様にも自信をもってお勧めできる温泉です。
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■ 日本とドイツの違い(その105) 白アスパラガス
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ドイツにあって日本にない食品の代表は白アスパラガス。日本で、ドイツの様に
白アスパラガスが、レストランのメニューに主菜として上がるっているのを見た
ことがありません。
しかし、最近では、このメニューを取り入れるコックさんが表れ始めているよう
です。東京のビストロ・エビスというお店です。ただし旬の物ですから、いつも
メニューにあるかどうかは分かりません。このお店のマスターは、フランス料理
長三国シェフのお店で働いていた方です。もし、行ってみようと思われたら、ど
うぞメニューに挙がっているか、お店にご確認の上お越しください。
白アスパラガス筍と同じで、朝収穫されたアスパラガスは、水分と旨味が充分あ
ります。ですから、旬の時期は、農家直送の仮設売店が街のあちらこちらで見か
けます。この売店では、白アスパラガス、バイオレットのアスパラガス(先が紫
色を帯びている)、そしてグリーンアスパラガスの他に、やはり朝に収穫された
苺、ブルーベリーなどが売られております。
白アスパラガスの太さですが、細いもので直径1センチくらい。太くなると4,
5センチを超えるくらいの立派なアスパラガスがあります。あまり細いと、皮を
そいだ時に食べる部分がなくなります。私が好きなのは直径が2センチくらいの
太さの白、或いはバイオレット・アスパラガスです。
アスパラガスをゆでる時は、根本をながくゆでる為に、縦長の特別な鍋を使い、
先は、水に浸かるか浸からないかくらいの水量で茹でます。茹でる時には、塩と
砂糖を少々加えます。ソースはホレンデーゼというホワイトソース。付け合わせ
は生ハムがお勧め。
剥いた皮を一緒に茹でて、ゆで汁でアスパラガスのスープ、或いはリゾットに使
うと美味しいです。
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■ インターネットから
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J. W. Hertel: Trumpet Concerto No. 3 D
major、 I.
Allegro
Solo-Trompeter Sebastian Berner
hr-Sinfonieorchester - Frankfurt Radio Symphony
https://www.facebook.com/watch?v=1466141134547503
Victor Aviat
軽井沢の国際オーボエコンクールで入賞。コンセルトヘボウの首席でしたが亡く
なられたそうです。
Bach: Brandenburg Concerto No. 1 in F
major, BWV 1046
(Orchestra Mozart, Claudio Abbado)
https://www.youtube.com/watch?v=e0c-qGMTb1E&t=40s
Richard Strauss Concerto for oboe and
small orchestra
Victor Aviat, oboe
https://www.youtube.com/watch?v=dmtYvdzjUTA
Robert Schumann 3 Romanzen
Op.94 Nr. 1
Victor Aviat and Emese Mali
https://www.youtube.com/watch?v=L7t6g23kHIQ
没後50周年になるショスタコーヴィッチは、クラシック以外の分野の音楽も作
曲していました。その一つ、fuer Varieteorchesterの為の組曲
https://www.facebook.com/watch/?v=9648010561959279
Kaija Saariaho
Lumiere et pesanteur
Maurice Ravel
Klavierkonzert G-Dur(13分から)
Jean Sibelius
Lemminkainen-Suite op. 22
Karina Canellakis Dirigentin
Alice Sara Ott Klavier
Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks
https://www.brso.de/medial-erleben/audio-video/
最近ヤマハのオーボエを使うプロのプレイヤーが増えています。そのお一人がブ
レーメンでご活躍中の長岡大輔氏。ブレーメンの風景もご一緒にお楽しみ頂けま
す。
Andantino from Kv.299 F-Dur, M.A.Mozart arranged for Oboe
https://www.youtube.com/watch?v=N4P8dOIYvD4
【多重録音】J.S.バッハ クリスマスオラトリオより シンフォニア・パストラ
ーレ オーボエ属合奏
https://www.youtube.com/watch?v=W6MdvAYSFaA
Der Rosenkavalier 1962 with Elizabeth
Schwarzkopf as the Marshallin.
https://www.facebook.com/watch/?v=1425114512000460
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■ オーボエ演奏のコツ 楽器サポート マルツァー・楽器サポート
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特に、指が短い方が、イングリッシュホルン(コールアングレ)を演奏される時
に負担となるのが、楽器の重さです。指は、思いっきり開かなければいけない。
でも、楽器の重さもあり、指を動かすのがたいへん! そして腱鞘炎になり、楽
器の演奏がつらくなる方を、プロの中でも多くお見受けいたします。そんな方々
の為に開発された「楽器サポート」がこれです。着席でも、立って演奏する時に
も使用可能です。
日本ではノナカで扱っているようです。
https://www.nonakamh.com/?pid=177135890
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■ 売ります オーボエ用ガウジングマシーン ミヒェール
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「オーボエ用ガウジングマシーン ミヒェール」
愛用していたドイツ、ミヒェール製ガウジングマシーン(中古)を、もう私には
必要が無くなった為に売りに出します。私のマシーンは、ベットが10mm、歯
が11mmの寸法です。直径10mmの丸材測定用のゲージ2種類と、プレガウ
ジングの道具((押切型))をセットにして20万円でお譲りいたします。
「イングリッシュホルン用ガウジングマシーン、ザッセンベルク」
中古品を購入したけれど、まったく使う事が無かったドイツ、ベルリンのザッセ
ンベルク製の、イングリッシュホルン用のガウジングマシーンを2万円でお譲り
致します。
ドイツでオーボエ用マシーンといえば、ハノーファーにあるミヒェール製。創業
者のクニーベルト・ミヒェール氏は、ベルリンRSO(ベルリン・放送交響楽団)
のクラリネット奏者でした。そんな彼が手掛けたのがオーボエとファゴット用の
リード製作の為のマシーン。クラリネットのリードも試したけれど、ダブルリー
ドのようにうまくいかなかったそうです。それ以前には、ベルリンにザッセンベ
ルクという会社があり、やはりダブルリード用のマシーンや、小物のマンドレル、
リードチューブなどを製作しておられました。私自身、1977年にザッセンベ
ルクの工房を訪ねております。ザッセンベルク氏から購入したのはチューブ。そ
して特注したのが、リードの舟形材に焼きを入れる為の、チューブの外径と同じ
寸法の先を持つマンドレルでした。彼の死亡後、お店は無くなってしまいました。
ミヒェールのガウジングマシーンは、軸にベアリングが入っており、歯が楽に動
くように設計されております。昨年亡くなられたハノーファーのラジオフィルハ
ーモニー管弦楽団のオーボエ奏者の松原氏は、ご本人が自宅に工房を持ち、バロ
ックオーボエの製作に携わる、メカに大変強い方でした。その彼が、リーガー製
より押しておられたミヒェールのマシーンです。
クニーベルト亡き後、弟子のチャーリーがお店を引き継いでおられます。
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