バックナンバー:436(2) 2022/10/15


 

オーボエファンの皆様、音楽ファンの皆様、ドイツファンの皆様、

お元気でお過ごしでしょうか?

 

ロシアのプーチンによるウクライナ侵攻で、世界中にエネルギーショックが起こ

り、その為に、エネルギーだけでなく世界中の供給バランスが崩れ、物価高を引

き起こしました。世界中の政府が緊急財政出動を行い対応。株価は下落。そして

ウクライナでは未だに爆弾が落ち、人が無くなり続けております。

 

ドイツ政府は、2024以降の新しい灯油を使う暖房器具販売を禁止します。そ

して2035年以降のガソリン車の販売を禁止します。この措置は、産油国にと

っては「冗談じゃないよ!」という事になります。当然産油国連盟のオペックと

ロシアは困った状況に追い込まれることは不可避でした。ですからいつかはオイ

ルショックが産油国側から起こされることは想像できましたが、これが今、戦争

という事態により、ヨーロッパで消費するガス不足と一緒に起こり始めている感

じが致します。そして将来のエネルギー供給を求めて、世界中が暗中模索を始め

ています。

 

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■ どうなる、ドイツでの将来のエネルギー政策???

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現代社会から電気供給がなかなったら、いったい人々の生活はどうなってしまう

のでしょうか? ミュンヘンで実は半日くらい停電が起こり、その時の様子を聞

いたところ、半日で良かったな!と思います。電気が来なければ、灯りはつけら

れず、テレビ、ラジオもPCも作動しません。洗濯機を動かせない、冷蔵庫、冷

凍庫はストップ。水すら出なかったそうです。暖房装置も勿論稼働できません。

 

その電気を生み出しているのが、原子力、石炭、原油、ガス、水、風、太陽光な

どです。

 

ドイツでのエネルギーの選択は「自国で賄えるエネルギー」を目指しています。

福島原発事故以降、原発推進派であったメルケル政権は、政策を急転換し原発を

廃止。そして、今までドイツで主流であった石炭火力もCО2を減らす為に廃止。

残されたエネルギー源は、ガス、原油による火力発電と風力・太陽光発電。安か

ったはずのロシア産ガス、原油に依存していた為に、プーチンが戦争を起こした

現在、ドイツ国内でエネルギー高騰を引き起こす「エネルギーショック」に見舞

われております。

 

ドイツ政府は、将来的に、他国からのエネルギー依存をなくし、尚且つ安全性と

環境を考慮したエネルギー政策、風力と太陽光発電の自然エネルギーを更に推し

進めております。自然エネルギーの欠点は、風が吹かない、陽が照らないなどの

場合に、著しく電気生産量が低下する事です。それを回避する為には、新しい大

規模な蓄電技術が必要になります。家庭の暖房も、我が家は灯油、そして、政府

が進めていたガス暖房も、将来的にはアウト。新しい暖房の方向の見直しで、家

庭用太陽光発電が重要視されております。新築の家には、太陽光パネルの設置義

務化(東京都みたいな)も視野に入っています。

 

ただ、現状での太陽光パネルは、安い中国製がシェアを占めており、それはそれ

で、また危ない国、中国にお金を支払い、経済的に太らせてしまう事への抵抗感

があり、ドイツ企業の安価な太陽光パネル生産が切望されています。

 

クリーンエネルギーと言われている太陽光パネルですが、実はリサイクリング時

に出る有害物質について、的確なリサイクリングが行われる必要があり、その費

用が、初期投資に含まれているのかどうか、という事も検討する必要があります。

そしてEV車にも当てはまりますが、電池のリサイクリング問題も浮上します。

太陽光発電所の廃パネル問題とは? 何が問題で何が正しい?(前編)

https://shizen-hatch.net/2022/02/02/shizenenergy_blog_interview/

「太陽光パネル大量廃棄問題」は技術で解決可能

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00138/011800959/

電気自動車用リチウムイオン電池のリサイクルに関するクイック・ガイド

https://blog.evsmart.net/electric-vehicles/lithium-ion-battery-battery-recycling-and-reuse/

 

そんな設備投資が大きな太陽光パネルですが、最近リージング(リース)の会社

が出てきました。設置もメンテナンスも会社が請け負うというリース契約です。

 

それから最近ドイツで注目されているのが「ヒートポンプ」です。日本の家庭で

普通に使われている冷暖房装置「エアコン」を単に大型化した、というだけの装

置。ドイツでは家庭でもセントラルヒーティングが基本です。大型の機械を一度

に導入となると、それだけコストも馬鹿になりません。私なりにヒートポンプ導

入を調べ、また、いつも我が家の暖房器具のメンテナンスを行ってくれる業者か

らの意見を求めたところ、「機械を回すのに電気がかなり必要で、太陽光パネル

などの電力費用の補助との併用でペイする。」という結論に至っております。つ

まり現状の灯油システムが経済的、という結論です。

 

太陽光パネルを設置するのであれば、暖房もお湯も、太陽光パネルで行えば良い

話で、更にヒートポンプが必要か? という疑問も出てまいります。太陽が照ら

ない場合の弱点を補う為には、やはり太陽光だけ、というのは危険が伴うのかも

しれませんね。ドイツは基本的に冷房は使いませんから、とりあえず冷房に関し

ては、私は、選択から除外して考えていますが、昨今の夏の暑さを考えると、ド

イツの家庭でも、将来的に冷房も必要になるのかもしれません。

ヒートポンプ(日本経済新聞)

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC0731P0X00C21A9000000/

ヒートポンプ、パナソニック(ドイツ語)

https://www.aircon.panasonic.eu/DE_de/ranges/aquarea/

ヒートポンプ、ダイキン(ドイツ語)

https://www.daikin.de/de_de/produktfamilien/altherma-niedertemperatur-luft-wasser-waermepumpe.html

EОNのソラーパネル、購入? リース?(ドイツ語)

https://www.eon.de/de/pk/solar/solaranlage-mieten-oder-kaufen.html

 

いずれにしても、ドイツでも将来的に有望なヒートポンプ式暖房器具での問題点

として、電力使用量の増加についても議論されております。

https://www.giga.de/news/doch-keine-gas-alternative-waermepumpen-schaffen-ganz-neue-probleme/?utm_source=facebook&utm_medium=social&utm_campaign=tech

ドイツ語の記事ですが、要するに、電気で回すヒートポンプの大量の電気を、ど

こから調達するか、という社会問題です。日本で真夏に「節電にご協力ください

!」という状況が、ドイツでも近い将来起こり得る問題として浮上しているわけ

です。

 

ドイツエネルギー政策に関する要領は、ドイツ外務省から日本語版概要が出され

ておりますので、ご興味のございます方はご覧ください。

https://japan.diplo.de/blob/2154206/8ebae64e02d223502024c0fd2fb88819/aaenergiewende-data.pdf

 

 

 

次に技術的に過渡期を迎えているのが車産業です。最近の脱炭素の世界的な流れ

から、ディーゼルやガソリンの化石燃料エネルギーを使う自動車が、近い将来販

売禁止になります。それまでに購入した車は、まだ乗り続けられますが、いずれ

は寿命を迎えるでしょう。現在の動向として、圧倒的に多いのが電気自動車(E

V車)ですが、欠点は、充電時間と、1回の充電での走行距離の限界です。充電

が、ガソリン車の様に早く済むのであれば、問題はありません。充電する為にア

ウトバーンで長蛇の列、というのは御免です。私はヨーロッパアルプスが好きで、

ブレーマーハーフェンからオーストリアやスイスに出かけます。北ドイツからア

ルプスの国の国境までは約1000キロあります。国境から目的地までは数百キ

ロ。合計1200〜1300キロ。そうなると、どうしても片道1回は給油が必

要になります。充電時間が長いEV車は、私にとっては実用的ではありません。

 

それからバッテリーを交換する料金が、ほぼ新車と同じ値段なのだそうです。

https://www.24auto.de/news/kostenfalle-elektroauto-akku-wechsel-ist-fast-so-teuer-wie-neuwagen-szrn-nds-91386545.html?utm_medium=Social&utm_source=Facebook&fbclid=IwAR0VBS908krmWPgRDZfW2897TebEQlnkKlWPetN8PdPE-OLSjHLFaSDSndM#Echobox=1663132799

 

最近、電気自動車に代わるのではないか、と期待されているのが、水素自動車で

す。トヨタとヒュンダイが、シェア争いをしているようです。ディーゼルの機関

車は、ドイツでは徐々に水素機関車に置き換わりつつあります。以前、ビデオカ

セットテープの規格争いで、ベータマックスとVHSが両立した時代がありまし

た。今となっては、全てデジタル録画に取って代わられてしまいました。国際的

に、自動車産業は、新しい技術を模索しています。市場は、まだ行く先の見極め

ができていません。

 

EV車に火をつけたのが、空気環境が最悪だった中国でした。今や、自動車会社

にとって、中国市場抜きでは考えられません。そして、そんな中国が新しく生産

を開始したのが水素自動車です。中国でも車市場は右往左往しております。

https://www.hna.de/welt/nds-wasserstoffauto-e-autos-massenproduktion-chinesen-starten-91609901.html?utm_medium=Social&utm_source=Facebook&fbclid=IwAR0C9V0bgZ9Yz0Tq1rGc2L0cUr4C_dmAMVYwhrauQ2arS6m1bDRdl0X32Ew#Echobox=1661872023

私同様に1回に長距離を走る輸送トラックに関しても、EV車は適していません。

充電時間も問題です。古くなったバッテリー交換の費用も半端ではありません。

 

30年後の輸送手段としての車は、ひょっとすると地面を走っていないかもしれ

ません。いったいどんな技術が生き延び、どんな素晴らしい技術が生まれてくる

か楽しみでもあります。

 

 

普通「産業革命」は、新しい技術が生まれて、その技術に支えられて世の中が変

化していくものです。しかしドイツの選択は、その新しいエネルギー技術が不確

実なのに、従来のエネルギー生産方法を、安全性、環境問題を理由に排除して進

めています。増大するエネルギー需要に対して、不確定な新しいエネルギー供給

のいばらの道を突き進むドイツです。政治的な「焦り」が見え隠れしています。

 

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■ 2022年 春の日本旅行記(その6)竜安寺、東寺

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もし簡単に観光を効率よく行いたい場合は、観光バスをお勧めいたします。例え

ば外国人が来日した場合、東京だったら「はとバスツアー」、京都だったら「京

都市内観光バス」などが便利です。

 

関西に、東京在住の高校時代の友人がご夫婦で旅行の途中で、京都の私を訪ねて

きてくださり、午後から夕方にかけて京都観光。そして夕食を共に致しました。

今までは、私の実家が東京にあった為、いつも会うのは東京だったのです。コロ

ナで帰国ができず、2年半ぶりの一時帰国。彼とも2年半ぶりの再会でした。

 

短時間の観光であった為、この日、午後からの半日ツアーに選んだのが、竜安寺、

東寺のお寺を回る観光バスツアーです。京都駅から出発し、また京都駅に戻りま

す。

https://www.veltra.com/jp/japan/kyoto/a/171563

 

ガイドの日本語説明はあるし、2つのお寺で、自由時間はたっぷりあり、何より

空調付きのバスで、目的地まで連れて行ってくれるので、楽です。市バスや地下

鉄などの行き方をアプリで探す必要もなく、時刻表も要りません。

 

竜安寺

http://www.ryoanji.jp/smph/

東寺

https://toji.or.jp/

 

私の修学旅行は、小学校、中学校、高校と、3回とも京都・奈良でした。ですか

ら、京都・奈良の神社仏閣は、子供の時から結構回っております。この竜安寺も

何度も訪ねています。訪ねてこられた高校時代の親友とも、実は一緒に竜安寺を

高校時代に見学しております。小学校、中学校の修学旅行は、全て団体旅行です。

しかし、高校となると、グループを組んで、自由見学が可能でした。我々の仲良

しグループは、よくスキーにも出かけていた仲間。竜安寺を皮切りに、徒歩で次

の目的地に向かっている途中、ボーリング場に遭遇。急遽ボーリング場の見学、

兼実地体験となったり・・・・。(もう時効だと思うので・・・・)

 

竜安寺と云えば「石庭」です。微妙に全景が写真機に入らない大きさでしたが、

何とか何枚かのスナップショットをマイクロソフトの合成写真ソフトでつなぎ合

わてパノラマに仕上げたのがこの写真。勝手に作ってくれるので、簡単に使えま

す。

https://www.facebook.com/photo/?fbid=2351394385000217&set=pcb.2349044398568549

Microsoft Image Composite Editor

https://microsoft-image-composite-editor.jp.malavida.com/windows/#gref

今回の帰国で、あらためて京都の観光地を回ってみて、京都市が景観に気を配っ

ている事がよく分かります。竜安寺にしても、やはり自然の山の景色が背景で、

それが、都会の雑踏とはまったく違う世界観を生み出しています。

 

京都のお食事処としては、「京懐石」が筆頭ですが、もう一つ「湯豆腐」があり

ます。京都料理に使われるお豆腐の味は、また関東とは違い、格別です。私が京

都芸大の大学生時代に、父の友人関係の方からご招待を受け、木屋町の「新三浦」

という水炊きのお店に同伴させていただいた事がありました。勿論鳥も美味しい

のですが、ねぎ、お豆腐、しらたきが絶品で、感激した事を覚えております。若

い男の一人暮らし。その当時「京料理」「京野菜」などの知識がまるでなかった

頃の新鮮な経験でした。

http://www.sinmiura.jp/

 

何故「湯豆腐」のお話に飛んだかと申しますと、ここ竜安寺にも西源院というお

店があるからです。ネット検索でお調べいただければ、このお店の雰囲気がお分

かり頂けます。今回は、バス観光中でもあり、お店には立ち寄っておりません。

西源院もそうなのですが、名所の近くには、このような湯豆腐の名店をよく見か

けます。来年、また一時帰国した際には、湯豆腐も頂いてみたいと思います。

 

 

私が京都の大学時代に住んでいた下宿は、京都駅の近く、京都観光ホテルという

当時としては、京都では立派な建物のホテル・・・の裏手にある酒屋さんの裏の

離れに住んでおりました。今でこそ、鉄筋コンクリート作りの立派なホテルは、

特に京都駅の八条口に、ずらりと並んでおります。しかし今から50年前は、こ

のホテルと、都ホテル、藤田観光ホテルくらいのものだったのです。音楽学生が

住む為の、音が出せる下宿を探すのは、結構大変です。京都は長屋が多く、軒と

軒が繋がっております。しかし、私のお借りしていたのは、表は酒屋さんですが、

奥に離れがございました。それでも古い隙間風が吹きまくる昔ながらの日本家屋

ですから、オーボエを吹けば、ご近所には聞こえまくります。ご近所様にはセン

セーショナルな3年間であった事と思います。私の出た後は、きっと音楽学生は

もう貸して頂けなかったのではないかと想像しております。

 

という訳で、実は大学生時代の私は、東寺とは目と鼻の先に住んでおりました。

しかし、生活習慣とは恐ろしい物で、私の日課は、下宿から平安神宮の隣にあっ

た大学に行き来する事に明け暮れております。講義、授業、練習は大学で行い、

この2つの生活ポイントの間の通学路も、結構決まっており、下宿から南方向に

向かう事は皆無だったのです。

 

奈良に住んでおられた私のオーボエの師匠のお宅に向かう為に、京都駅から近鉄

線で奈良に向かう途中に東寺の駅があり、そこからは立派な五重塔が見えており

ました。しかし3回の修学旅行でも、4年間の大学生活時代も東寺には行きそび

れておりました。東京生まれの私が、東京タワーに初めて上ったのは、ドイツ留

学中に知り合ったドイツ人の友人と登ったのが初めて、という感じですね。

 

密教文化満載の東寺は、実に素晴らしいお寺です。

https://www.facebook.com/photo/?fbid=2351394485000207&set=pcb.2349044398568549

外観の五重塔も素晴らしいのですが、宝物が凄いのです。写真には撮らせてもら

えないので、ご紹介はできませんが、ホームページなどでご想像ください。

 

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■ 日本とドイツの違い (その63)免許証の更新

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私は、車の運転免許証を、ドイツで留学中に取得しました。この免許証は永久的

な免許証で、本来であれば更新は不要なはずでした。ドイツの免許がEU免許に

変わるという事で、ドイツの紙の免許証から、プラスチックのカードのEU免許

になり、期限は、変更してから15年となりました。しかし日本の免許証更新の

ように、講習を受ける、或いは70歳以上の適性検査などの制約は、まったく受

けません。

 

ところで、日本では、高齢者が運転免許を自主返納した際に、いろいろな特典が

用意されております。

 

免許返納するとどんなメリットがある?年齢は?手続きの仕方は?

https://whill.inc/jp/column/08_drivers-license

 

例えば東京都では、

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/koreisha/shomeisho/support.html

特典としては、物流、銀行、デパート、スーパー、ホテル、警備、趣味娯楽・・。

 

この特典自体、凄い事だとは思うのですが、世の中には、最初から「俺は飲むか

ら運転しない。」という既に他界した私の父の様な人間もいる訳で、この人たち

に対して大変不公平な特典ですね。

 

ドイツには、残念ながらこの特典は存在しません。

 

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■ インターネットから 

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今年の3日間に渡るミュンヘンコンクール受賞者コンサート

https://www.br-klassik.de/concert/ausstrahlung-2965352.html

https://www.br-klassik.de/concert/ausstrahlung-2965354.html

https://www.br-klassik.de/concert/ausstrahlung-2965356.html

皆、素晴らしいのですが、既に19歳でドイツ、ベルリンのコンサートホール・

オーケストラのソロフルート奏者に就任している韓国人ユベーン・キムの演奏に

は目を見張るものがあります。(3日目のコンサート)

https://www.konzerthaus.de/de/besetzung-konzerthausorchester-berlin-new/yubeen-kim/175

 

28分からラベルの「クープランの墓」

オーボエのソロはKalev Kuljus

https://www.ndr.de/orchester_chor/elbphilharmonieorchester/audio_video/Paavo-Jaervi-in-der-Elbphilharmonie-Konzertmitschnitt,jaervi142.html

 

GARDEN WINDS - 『大丈夫 』

Oboe:山本直人

Piano:岩瀬貴浩

https://www.youtube.com/watch?v=vadxrc55H6g

既に名古屋フィルをご退職された山本さん。まだまだ頑張っておられますね。

 

イーゴリ・ストロヴィンスキー:春の祭典

クリスティアン・マセラル WDR交響楽団

https://www.youtube.com/watch?v=5iP3jjNDb4o&list=PLS66eMqyKkK0u1Dp61h704WIlnofZpr3R

 

リヒャルト・シュトラウス:ドン・キホーテ 作品35

セミョーン・ビチコフ WDR交響楽団

https://www.youtube.com/watch?v=3VeBwqIE5Ho

 

ヨハネス・ブラームス:交響曲第3

クリスティアン・マチェラル

WDR交響楽団

https://www.youtube.com/watch?v=OLSOMFWLWtg

 

Gustav Mahler  Symphony No. 6 (1st movement)

Jukka-Pekka Saraste

Oslo Philharmonic

https://www.youtube.com/watch?v=2ZRZdE8f79M

 

ソプラノ、ユリア・レゼネヴァ

二コラ・ポルポーラ、オペラアリア

バイロイト、マルクグレーフィッシエス・オペラハウス

https://www.br-klassik.de/concert/ausstrahlung-2984416.html?fbclid=IwAR2MhbvkAOsAWc_eM6yrfz2Kg08Q6h8uUpCyYenYfzBTo0GhtLpd9NYHodY

このオペラハウスはユネスコ無形文化遺産です。素晴らしい内装ですね。

 

ラベル、ピアノ協奏曲

ストラヴィンスキー、「春の祭典」

https://www.orchestredeparis.com/fr/concerts/3403/klaus-makela-alice-sara-ott?fbclid=IwAR1V2etOCNN9BmkeYRFaB-j-Es6IIixTjuhSe7aHNREH_QXMvXzIdoWHhzU

サラー・オットーへのインタビュー

https://www.facebook.com/watch?v=1297895754375157

 

David Horne       "The Turn of the Tide"

Edward Elgar      Cellokonzert e-Moll, op. 85

Richard Strauss Symphonie Nr. 2 f-Moll

Gautier Capuon            Violoncello

Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks

Marie Jacquot    Dirigentin

https://www.br-klassik.de/concert/ausstrahlung-2969080.html?fbclid=IwAR15g1Udd2p6ZLHmkBaH8Navr5Jsy2Xz8Tzr-qVFpOE1HLmIhkUuNVuLHYY

 

マリース・ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団によるブラームス交響曲第4番

の練習風景

https://www.facebook.com/BRSO/videos/852942955455857

 

ホルンの方にお勧めのチャンネル、

シュテファン・ドア Living the Classical Life Episode

https://www.youtube.com/watch?v=BTZLa1NZD9Q

Lars Vogtファンの方へお勧め

https://www.youtube.com/watch?v=zMV5gCmnMlk&t=4s

 

山本哲也 作曲/葦笛の踊りオーボエとバスーンのリードのための (2022)

『すみまるデュオ』

オーボエリード: 炭崎友絵

ファゴットリード: 丸山佳織

https://www.youtube.com/watch?v=ADGv7vQdK0E

私もリードだけの演奏で、ホフマンのオーケストラ曲を演奏した事があります。

譜面上の音が低すぎて、リードの下に紙の筒を作って、何とか音程を確保したの

を思い出しました。

 

バイエルン放送局提供の「クリッククラック」の最新版

https://www.br.de/mediathek/video/klickklack-klassik-magazin-12102022-mit-sol-gabetta-in-paris-und-venedig-av:630f6d952011160008304c12?fbclid=IwAR02ctGGD2K34EvgceEEWE3mg0OOJ4dppbWl04azJuVxob48Pleb3y00sEE

 

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■ オーボエ演奏のコツ モーツアルト オーボエ協奏曲(その2)

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先回に続き、モーツアルトのオーボエ協奏曲の続きです。

 

前回は、ソロ冒頭のハイCの伸ばしの音について書きました。今回はハイCの前

に装飾部分について書きます。この部分の演奏は、先回のハイCの入り方次第で

変化します。

 

この装飾部分は2つの要素に分かれます。

1.cのトリル

2.C−Durのスケール

 

モーツアルトの父親レオポルドが書いている「ヴァイオリン演奏法」という本が

あります。モーツアルト演奏に限らず、古典派演奏に関するバイブル的著書とし

て有名です。

 

レオポルド・モーツアルトは、トリルを上の音から入れる事を推奨しております。

 

ですから、ソロパートの出だしのトリルはdの音から開始します。

 

ここで遭遇するのは、トリルのレドレドを何回演奏するか、という単純な疑問で

す。つまり

2回

レドレドシド

3回

レドレドレドシド

4回

レドレドレドレドシド

 

私の結論から申し上げますと3回以上。

テンポで3回以上のトリルを入れるのは、フィギアスケート世界選手権大会で選

手が回転するのと同じくらい?難しい!!?

 

あるオーボエ奏者の集まりで、若い留学前のオーボエ奏者から質問を受けた事が

あります。そんな彼は、今は立派なオーボエ奏者になられております。

「モーツアルトの協奏曲の出だしのトリルの数は何回?」という話になりました。

彼は、どうしても2回以上トリルを入れる事ができない、とおっしゃるのです。

 

彼の奏法を尋ねてみると、左のトリルキーで演奏しているそうです。

 

彼の疑問に対して、私のアドヴァイスは、

「一発、右のトリルをかましてから」というものでした。

 

最初に普通のレ、それからトリルキー、という組み合わせも良いと思います。

 

ドとレのトリルは、レの音で、どのキーを使用するか、或いはどのようにコンビ

ネーションを組むか、という選択です。

1.普通のレ

2.右トリルキー

3.左トリルキー

 

人により得意な指使いは違いますから、どれを選択するかは奏者が独自に研究し、

練習を積み重ね、確実にできるパターンをご自分で決定するしか方法はありませ

ん。

 

音の表現を、文章で表すには限界があり、理解しづらいかもしれません。そんな

時は、どうぞオンラインのレッスンをお申し込みください。初心者の方から、音

大を目指す学生さん、プロを目指す音大生、留学生の皆様まで、受講者のレベル

に合わせた指導とアドヴァイスを致します。お申し込みをお待ちしております。

 

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