バックナンバー:436(1) 2022/10/15


 

オーボエファンの皆様、音楽ファンの皆様、ドイツファンの皆様、

お元気でお過ごしでしょうか?

 

秋に入って寒くなってくると、アルプスで放牧していた牛たちを山から村へ下し

ます。それが何とお祭りになるんですね。

ドイツのアルゴイ地方のオーバーシュタウフェン

https://www.facebook.com/100012641704989/videos/1230486594193656/?idorvanity=754988394622723

スイスのラウターブルンネン

https://www.facebook.com/watch?v=1289137558501074

スイスのグラーフェンオルト(エンゲルベルク)

https://www.facebook.com/watch/?v=775502067064143

オーストリアのディージングホーフ

https://www.facebook.com/watch?v=880938249537500

これは上記と同じオーストリア・ツィラータールのストラスでの牛下祭り

https://www.facebook.com/watch?v=1122023915414355

https://www.facebook.com/watch/?v=324267146576662

これもツィラータール・アレーナでの牛追いの様子ですが、その後のパーティー

も凄い。

https://www.facebook.com/watch/?v=410174891275356

オーストリアのチロル地方、ブランデンベルク

https://www.facebook.com/watch?v=344636531181439

 

【夏の音楽祭】

シュレースヴィッヒ・ホルシュタイン音楽祭2022最終日のコンサート

https://www.ndr.de/kultur/Martin-Grubinger-beim-Schleswig-Holstein-Musikfestival,audio1221578.html

 

【武漢肺炎、ヨーロッパ】

1.出国前検査証明提出の見直し

9月7日午前0時(日本時間)以降、有効なワクチン接種証明書を保持している全ての帰国者・入国者については、出国前72時間以内の検査証明の提出を求めないこととします。

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2022C073.html

 

ミュンヘンで行われていたオークトーバーフェストは、ノーマスク、ノーディス

タンスでした。飲む、歌う、踊る、大声でしゃべるという状況ですから、当然コ

ロナ患者の増加は予想されていました。10月13日のミュンヘンでは7日間の

10万人当たりの1日平均指数は1500。しかし増えているのはミュンヘンだ

けではありません。増大するコロナ感染に伴いスーパーマーケットのリーデルと

カウフランドは、再び店内でのマスク着用を義務付けます。

(10月11日、エコー24、ドイツ語)

https://www.echo24.de/leben/verbraucher/maskenpflicht-kaufland-lidl-einkaufen-herbst-winter-2g-handelsverband-deutschland-zr-91825711.html?trafficsource=ECRslide

 

ドイツの教育現場での空気清浄機の現状

(10月11日、ターゲスシャウ、ドイツ語)

https://www.tagesschau.de/investigativ/ndr-wdr/luftfilter-schulen-corona-105.html

州により普及率はまちまちです。ハンブルク州の普及が高く、1つの学校に平均

54台、ブレーメン州が35台、ベルリンが27台、ザールラント州が9台。東

ドイツでは殆ど設置されていません。州の方針により、例えばハンブルクでは、

効果が出るかどうか不明の時点で、既に購入を開始していますが、ザクセンアン

ハルト州では、必要性が認められないと政治が却下しています。感染者数を比較

してみるとハンブルクとザクセンアンハルト州とでは、児童のコロナ感染者数に

関して大きな差が無い事が報告されているそうです。まだ学校の教室での空気洗

浄機の効果についての研究が出されておらず、専門家の分析を待っています。

 

7日間の10万に当たりの1日平均の新規感染者数(10月14日現在)

https://interaktiv.morgenpost.de/corona-virus-karte-infektionen-deutschland-weltweit/

オーストリア  1067

ドイツ      761

リヒテンシュタイン 729

サンマリーノ   719

スロヴァニア   690

フランス     609

ギリシャ     493

イタリア     492

 

ミクロネシア  4990

台湾      1339

シンガポール   897

香港       455

韓国       275

日本       155

 

【ドイツ】

トップ・オブ・ジャーマニー、ツークシュピッツェ山

https://www.facebook.com/watch/?v=818979399119052

山の様子

 

10月3日はドイツ統一記念日でした。

1989年11月9日にベルリンの壁が崩壊し、1990年10月3日に東西ド

イツが再統一されてから今年で32年。こちらの動画では、東西分断と再統一の

歴史を、当時の写真と映像で振り返ります。

(ドイツ連邦共和国大使館)

https://www.facebook.com/watch?v=624711239145238

そして1991年にはソビエト連邦が崩壊しするという、歴史的に1年刻みの大

変革が集中した3年でした。

 

RWE、石炭による火力発電所の完全停止を2030年に前倒し

(10月4日、ターゲスシャウ、ドイツ語)

https://www.tagesschau.de/inland/gesellschaft/rwe-kohleausstieg-105.html?fbclid=IwAR0v6Oiu5O0IlYFcsSz-bmcNE2UUI4HWqlyy7lEAAlirB27lMOB1pxf9eUA

(10月4日、エネルギーニュース、日本語)

https://energynews.pro/ja/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%EF%BC%9Arwe%E3%80%812030%E5%B9%B4%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AB%E7%9F%B3%E7%82%AD%E7%81%AB%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E3%82%92%E9%96%89%E9%8E%96%E3%81%B8/

RWEは、ドイツのエネルギー会社です。先月末にショルツ首相がサウジアラビ

アからのガス調達を行った際に、この作業を行う事になったのがRWE。会社側

の発表では、完全廃止を予定していた日程を8年間早める事になったそうです。

これによりCО2の排出量を抑える事ができます。但し、与党内のFDPは、計

画されている石炭の早期段階的な廃止に明確に批判的で、経済大臣ロバート・ハ

ーベック(緑の党)が提案した、連立政権内で合意されていない石炭段階的廃止

法の改正は「かなりのリスク」をはらんでいると述べています。FDPエネルギ

ー政策専門家のミヒャエル・クルーゼは、「政治的に決定した操業停止時期がエ

ネルギーシステムを脆弱にしており、ロバート・ハーベックはこの劇的失敗を繰

り返してはならない」と強調。「2030年までに脱石炭を成功させるためには、

再生可能エネルギーと必要な送電網を十分に確保するだけでなく、以前よりもは

るかに柔軟性のあるガス火力発電所を導入する必要がある。どんなに努力しても、

すべてが計画通りにいくとは断言できないと発言しています。自然エネルギーに

突っ走るドイツですが、ヒートポンプを増やしたり、デジタル通信で電気消費量

が増えている現代社会ので、電気消費量の安定した供給への対策は、ドイツの経

済を左右する一大事です。ドイツがエネルギー危機にある現在、この様な大きな

賭けを行って、果たして大丈夫なのか、ちょっと気になるところです。

 

ドイツ政府は、ウクライナ戦争によるエネルギー危機に対処するために、天文学

的な金額を投じる。2022年9月29日、ドイツ政府は2000億ユーロ(2

8兆円)を投じて、消費者のガス料金・電力料金の負担額に上限を設定すること

を発表。消費者は一定の水準までガス料金・電力料金を負担するが、その額を超

える部分は政府が負担する。またこの2000億ユーロを使って、ロシアのガス

供給停止によって経営難に陥ったエネルギー企業も支援する。さらに政府は、市

民のエネ費用負担の増加を和らげるために、総額650億ユーロ(9兆1000

億円)の規模を持つ、支援策を発表した。エネ価格高騰によって、再エネ、石炭、

原子力発電の収益が増えている電力・ガス・石油会社に対して、「偶発的収益税」

を課し、数十億ユーロの税収を見込む。(一種のwindfall tax)

全ての年金生活者に300ユーロのエネルギー手当を支給。

長期失業者など低所得層への家賃補助金の対象を拡大。

生活保護の支給額を現行の月449ユーロから500ユーロに引き上げ。

車の燃料・暖房の灯油への炭素税の引き上げを1年間延期する。

好評だった公共交通機関の9ユーロ乗車券の後継策を実施(49ユーロ乗車券)

財源は、借金によって賄われる予定。

 

バーデンヴュルテンブルク州にある石鹸会社Kappusが倒産

(10月11日、エコー24、ドイツ語)

https://www.echo24.de/leben/verbraucher/insolvenz-seife-traditionsfirma-investoren-pleite-export-bw-kosten-rohstoffe-hersteller-zr-91834379.html?utm_medium=Social&utm_source=Facebook&fbclid=IwAR33Mkv8XJpQMPiWDhqpdIHKg8AfJv1j-xHHSul8sRXcHk8pYOsDQKnKCTc#Echobox=1665131522

操業170年の歴史を持つ石鹸製造会社カップスが倒産。

 

【オーストリア】

シュトバイヤー・スキー場、オープン

https://www.stubaier-gletscher.com/?fbclid=IwAR2FaFWr3stYVIqYGn8DelmewK6G6nMRAfjHBp7OJJ7ppmdHf7EiVccFgTU

ピッツタール・スキー場、オープン

https://www.facebook.com/watch?v=816324786036803

https://www.facebook.com/watch?v=675452300669531

アッヘンゼーの天気予報

https://www.facebook.com/watch/?v=625064042407419

アルプスでは順調に積雪が進んでいるようです。氷河のあるスキー場では、既に

シーズンオープン。そしてシーズン中を通して行われるプロのワールドカップ競

技も毎週末行われます。

 

【ポルトガル】

今年のポルトガルの白は良いらしい

(9月17日、ブリック、ドイツ語)

https://www.blick.ch/life/essen/weintipp/eine-besonderheit-aus-dem-norden-portugals-in-portugal-ist-weisswein-gruen-id17870231.html

 今年のヨーロッパの天気は猛暑で、作物への影響が出ています。例えば苺の収

穫量は、かなり低く、逆にリンゴの収穫量が例年より多い。フランスのワインの

ブドウの収穫が例年より3週間前から始まり好調、とか、ドイツではトウモロコ

シ畑が干上がったなど・・・・。

 ポルトガルは、ワイン愛好家の間では、重厚な赤ワインとポートワインで知ら

れています。しかし、白ワインも素晴らしい評価を得ていて、ヴィーニョ・ヴェ

ルデ、アルヴァリーニョなどは、特にこの時期、素晴らしい味わいです。ポルト

ガルの北西部の今年の夏の気候は、この猛暑から逃れていたようです。そして良

いワインに成長。約6万ヘクタールのブドウ畑で、ポルトガルワインの4分の1

が生産されている。そのほとんどは瓶詰めもされておらず、自然に濁ったサイダ

ーを思わせるシンプルな生ワインとして販売されている。(ドイツで云うフェー

ダーワインだと思います。)しかし、最も優れた例は、アルヴァリーニョとロウ

レイロというブドウ品種から作られるものである。早摘みしたブドウの一部はま

だ未熟なため、酸味が強く、糖度の低いワインになります。炭酸を添加すること

も多く、素直でフレッシュな発泡性のキャラクターが引き出される。伝統的にア

ルコール度数が低いため、夏のワインとして理想的とされている。

 ポルトガルでは、ブドウ栽培が非常に重要な位置を占めています。23万ヘク

タール以上のブドウ畑が栽培されており、これはドイツ、スイス、オーストリア

の合計面積よりも多い。長い間、海洋国家は酒精強化ワインのパラダイスと考え

られていた。特にイギリス人は、ポートワインとマデイラをこよなく愛した。1

980年代までは、あまり知られていない地場品種を使った優れたスティルワイ

ンが搾られていることは、知る人ぞ知る事実であった。その間、正真正銘のポル

トガルブームが到来した。ジョアン・ポルトゥガル・ラモスやディルク・ファン

・デル・ニーポートのような有名な生産者が、価格と楽しさの比が破格の素晴ら

しいワインを国際的に知らしめたからである。

 

【スウェーデン】

高度福祉国家、環境保護や男女平等の先進国...「優等生」スウェーデンで民族

主義が台頭した理由

(9月20日、ニュースウィーク、日本語)

https://www.newsweekjapan.jp/mutsuji/2022/09/post-153.php?fbclid=IwAR12wCElfeMfHcnk-kG_eVPAwMj8I_GuTjit3CcouffQxv0oBXi-C5gre8o

 

【EU】

電気通信末端の接続方法の統一

(10月4日、ターゲスシャウ、ドイツ語)

https://www.tagesschau.de/ausland/europa/ladekabel-eu-101.html?fbclid=IwAR2KgCOTwnEz6fVYNnuqnEdB1vaPv8aCN8vVY-svWfME9sgpepoxqW3kxkk

EU議会は、会社やシステムにより、充電や末端機械の接続方法がばらばらなシ

ステムを、遅くとも2024年末までにUSBーCに統一します。この統一化に

よりEUでは1000トン以上のコードなどの廃棄物の節約につながるそうです。

 

ロシアが核使用すればロシア軍は全滅 EU外相

(10月14日、CNN、日本語)

https://www.cnn.co.jp/world/35194627.html

使用するかどうか、何をどう使用するかはともかく、まず口だけでもこのように

行っておかないと核抑止力は働きません。

 

【NATO】

European Sky Shield「ヨーロッパ空中カバー」

(10月13日、ターゲスシャウ、ドイツ語)

https://www.tagesschau.de/multimedia/video/video-1100289.html

ドイツのショルツ首相のプラハでのEU首脳会議での提案が実現の方向に向かっ

て動いております。ドイツの最新式の防空システムとアメリカ製、イスラエル製

の防空システムを組み合わせ、ヨーロッパ全体のミサイル攻撃を構築する構想で

す。1国だけで武器を受注するのではなく、国々が協力してより安価に購入する

事が可能。

 

NATO、ウクライナに対ドローン装備を提供へ

(10月14日、CNN、日本語)

https://www.cnn.co.jp/world/35194607.html

ウクライナは、対ドローン、対ミサイルなど防衛兵器が揃いつつあります。本来

なら戦争が始まる前から欲しい武器ですね。日本の防衛費の使い方の参考になれ

ば良いのですが。

 

【スイス】

氷河から2人のミイラ化した遺体

(9月13日、ブリック、ドイツ語)

https://www.blick.ch/schweiz/westschweiz/wallis/erneut-raetselhafter-fund-hunderte-jahre-alte-mumien-auf-walliser-gletscher-gefunden-id17872731.html?utm_source=facebook&utm_medium=social&utm_campaign=blick-page-post&utm_content=&fbclid=IwAR1rsZ0mKeM4XSs0jiTsq8mC87eLS8Wx1AiVb1Coq84tZW5axt-k4OrbsKI

 

【イギリス】

フラッキングによる原油・ガス発掘が可能に

(9月23日、ターゲスシャウ、ドイツ語)

https://www.tagesschau.de/wirtschaft/fracking-verbot-london-energiequellen-101.html?fbclid=IwAR3EZNfrgMITNKxkurJtj0i_eLtHKR0iEfR7wCICiKkgBiBug4b23oMCrJQ

イギリスでは、フラッキング禁止が解除されました。つまり、深い岩盤層から石

油やガスを抽出することが再び可能になったのです。ドイツでは、そして他の国

でも、フラッキングをめぐる議論が本格化しています。アメリカのトランプ政権

下で、フラッキングが可能になり、アメリカは原油輸入国から、いきなり輸出国

になりました。しかしバイデン政権は、再び環境破壊につながりかねないフラッ

キングを禁止しています。フラッキングとは、圧力と化学物質の力を借りて、深

い岩盤から石油やガスを取り出す方法です。在来型フラッキングは主に砂岩で行

われ、非在来型フラッキングは頁岩や炭層岩など、掘削が困難な岩層で行われる。

しかし、環境や自然への影響は、水の大量消費や地下水の汚染、地震など多岐に

わたるため、この技術には大きな批判が寄せられている。環境への影響が大きい

こともあり、数年前から多くのヨーロッパ諸国がフラッキングの計画を保留して

います。ドイツ、フランス、デンマーク、ブルガリア、オランダでは、非在来型

鉱床からの採掘が禁止されています。現在、フラッキングをドイツでも行うかど

うか、ディスカッションが始まっています。でも、緑の党が絶対に反対しますね。

 

【ウクライナ】

ウクライナで大活躍しているのがテスラのCEОマスクが無料で提供したインタ

ーネトサービス「スターリンク」。このシステムにより、どこからでもインター

ネットにアクセス可能。

https://www.starlink.com/rv?referral=RC-1001-35026-89&utm_source=meta%20ads

 

ウクライナとクリミア半島を結ぶ橋が爆破されました

(10月8日、ガーディアン、無言)

https://www.youtube.com/watch?v=6mORLGcQH1g

橋はまた開通

(10月9日、ターゲスシャウ、ドイツ語)

https://www.tagesschau.de/ausland/europa/krim-bruecke-betrieb-101.html

ロシアはウクライナの攻撃としていますが、ウクライナ側は、爆弾を積んだロシ

ア側からのトラックが爆発と発表。ロシアは橋を修理し、貨物列車は通れるよう

になりました。道路に関しては、通れますが、かなりの制限があるようです。

 

キエフと他の大都市に爆撃

(10月10日、ターゲスシャウ、ドイツ語)

https://www.tagesschau.de/ausland/europa/ukraine-kiew-raketen-101.html?fbclid=IwAR1Iex-5rmCgTIJPxpfK-cbfeF4ByKDw8k0a2VEfXw0A9rFumEb7BzFgeSo

ウクライナは西側諸国からの援助で無尽蔵にある資金と武器を保有しております。

一方ロシアは、武器弾薬は不足気味、兵士も徴兵に頼りだしました。まるで第2

次世界大戦の日本を見ているような状況です。そしてプーチン大統領はウクライ

ナの東部と南部4州を併合。そして核兵器の使用もほのめかしています。核兵器

の使用で、最も効果的なのは、ウクライナ軍が集中しているドンバス地方、或い

は南部のチェルソン州でしょうが、ロシアの視野からするとここはロシア領です。

まさか自分の国に核爆弾を落とすわけには行きません。黒海の島に落とす、とい

う説もあるようでっすが、まるで戦況に効果なし。ですから私は、もし核を使う

としたらキエフなどの政府機関がある場所へ落とすと思っておりました。今回は

核ではありませんでしたが、頼りにならないロシア兵をいくら戦地に送り込んで

も戦況は変わらないのであれば、ロシア側から長距離砲でロケット弾をじゃんじ

ゃん打ち込む以外に作戦は無いように思えます。さてニュースの方ですが、「我

々はテロリストを相手にしている」とゼレンスキー大統領がテレグラムに投稿。

「彼らはパニックと混乱に陥り、我々のエネルギーシステムを破壊しようとして

いる。」 数十発のミサイルとイラン製のドローンが、ウクライナ西部の地域を

含む全国のエネルギー施設に向けて発射されたと、セレンスキー氏はさらに書き

記した。第二のターゲットは「人」だという。「できるだけ大きな被害を出すた

めに、このような時期、このようなターゲットを特別に選んだのだ 」と。

 

都市部への弾道ミサイル攻撃に対しての守備は、迎撃システムが有効です。この

迎撃システムを四六時中使用しているのはイスラエル。自国製の対空ミサイルシ

ステムで、ほとんどのパレスティナからのミサイル攻撃を防いでいます。イスラ

エルはウクライナに迎撃システムの提供を約束していますが、まだウクライナに

届いていません。10日にロシア軍によるウクライナへの無差別ミサイル砲撃が

起こり、アメリカとドイツは迎撃ミサイルシステムを送る事を約束。ドイツは、

ドイツでもまだ配備していない最新式のIris-Tを早速11日にウクライナへ送り

ました。ウクライナで性能を試そう、というつもりでしょうか? しっかり機能

してくれると良いですね。

(10月11日、シュピーゲル、ドイツ語)

https://www.spiegel.de/politik/deutschland/ukraine-hat-deutsches-luftabwehrsystem-erhalten-iris-t-a-c3302cf3-1b72-4ab4-9741-6baf379b082c

(10月11日、ターゲスシャウ、ドイツ語)

https://www.tagesschau.de/ausland/europa/ukraine-reaktionen-raketenangriffe-103.html

日本の防衛費増大に伴い、ウクライナの現代戦争を参考に、何が必要武器なのか

が見えてきます。現代戦争では、ロシア軍が10日に行ったようなミサイル砲撃

より、どちらかというと地上戦が多く、ドローンの活躍が目立っています。第2

次世界大戦で日本は神風特攻隊をアメリカの軍艦や空母を標的に飛ばし、若い尊

い日本人の命を失いました。今は精巧なドローン攻撃で、味方の人命を危険に冒

す事なく、かなり正確に命中させられます。見方だけでなく、敵もドローンを使

用しますから当然ドローンを操縦する電波妨害システムも必要になります。そし

て電波妨害を受けても、自動的に的中させるAI搭載のドローンも有効かと思い

ます。勿論対空ミサイルシステムはマストの装備です。特に関東圏、関西圏には

人口が集中していますし、政治、金融システムは、守らねばなりません。インフ

ラの要らない衛生インターネットシステムがウクライナでは大活躍しました。ま

あ、私のような素人が考えるより、防衛相の専門家の皆さんが、日本の安全の為

に必要なシステムを構築してくれると信じたいです。

 

【シリア】

10000人のコレラ

(10月7日、ターゲスシャウ、ドイツ語)

https://www.tagesschau.de/ausland/asien/syrien-cholera-103.html?fbclid=IwAR2pXtyKcK50Wi1QtCS03Aw-BndiH7s8Of2a0TF5lyFxmm3rTWym2Zg9lYk

シリアでは、コレラの発生が流行の兆しを見せています。また30年間コレラの

発生していなかったお隣のリバノンでも患者が確認されています。WHОはすで

にシリアでの1万人以上の患者を数えており、世界飢餓救済団体(World Hunger

Aid)は難民キャンプでの感染拡大を心配しています。シリアでコレラが発生した

ことを受け、援助団体は内戦国およびその近隣諸国に起こりうる影響に警告を発

しています。世界飢餓救済団体によると、シリアで病気になった人のほとんどは、

医療を受けることができないそうです。もし、現地の難民キャンプで病気が蔓延

すれば、罹患者が激増する可能性がある。その結果、この国は「壊滅的な打撃を

受ける」だろうと報告しております。

 

【イラン】

イランの政府への市民反発が、今までより更に高まり、次のステージに発展

(10月8日、ターゲスシャウ、ドイツ語)

前回のメールマガジンでは、詳しく書いた、イランの風紀警察に逮捕されたイラ

ン人女性の事件をきっかけに、9月16日から出発した大きなイランでのデモは、

あれから更に拡大を続けています。ここへ来て、風紀警察に代表するイスラム教

に対する不満に加え、ここ数年間、全国各地で汚職や失政、食料価格の高騰、水

不足、労働者や年金受給者への給与未払いなどに反対するデモが行われていまし

た。デモに参加して死亡した人の数は130人。特に南東部では82人の犠牲者

を出しております。デモは全国的で100以上の都市で行われており、革命の様

相を示しています。フランス政府は、イラン在住のフランス人に、国外退去要請

を出しています。ドイツのベアボック外務大臣は、イランに対して経済制裁強化

を打ち出します。間違った体制への応援はできない、と述べました。

https://www.tagesschau.de/ausland/asien/baerbock-iran-sanktionen-101.html?fbclid=IwAR1HkbeZLwaAiBBFVbBLDHp00iD1xtLpS2K3Sa_ZUZEnFg9s4g_LO2LU224

 

【アメリカ】

アメリカは中国への半導体輸出を禁止

(10月8日、ターゲスシャウ、ドイツ語)

https://www.tagesschau.de/wirtschaft/usa-exoportbeschraenkungen-china-101.html

アメリカ政府は、中国への半導体関係(半導体製造機械などを含む)中国企業と

の販売を停止する法令を出しました。この規制により、中国の防衛能力と監視体

制に影響を与える事に期待しています。

 

米FCC、中国通信機器大手の新規販売禁止へ 安全保障リスク念頭

(10月14日、CNN、日本語)

https://www.cnn.co.jp/tech/35194639.html?ref=fb&fbclid=IwAR1oUo1XA766TwXZgDgNqGNsBrMp6esagErKtCUJcYAo2hsbdLlmHLNuV04

米政府は今後、中国のハイテク大手、華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(Z

TE)が製造した通信機器を米国市場から締め出す。

 

【北朝鮮】

北朝鮮のミサイル軌道に米軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」が航行

(10月4日、TBS、日本語)

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/170612?display=1

【随時更新】北朝鮮弾道ミサイル 飛行距離これまでで最長か

(10月4日、NHK)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221004/k10013847211000.html

このところ、頻繁にミサイルを発射している北朝鮮。Jアラートが誤発信され、

日本では話題になっていますね。安全保障上、日本は国家予算の2%以上を軍事

費に充てる、という威勢の良い掛け声も、蓋を開けてみると、防衛相予算だけで

なく、各省庁から「防衛費らしき出費」をあげつらって予算を寄せ集めて、計算

上は2%を果たしたい、というひじょうに日本官僚のお得意なみせかけ手法。岸

田首相は、政府は、官僚は「何のための国家予算2%の防衛費なのか?」まった

く分かっていないようです。岸田首相は、安倍政治の周到と語っておりました。

安倍元首相は、現在の防衛力で守れるのは2日間だけ、と日本の防衛能力に危機

感を抱いておりました。首相のあちらこちらからの意見を聞く姿勢は良い事です

が、そこで政治自体が右往左往してしまっては、国のかじ取りはできません。政

治家は、批判に対して、自分の主張を反論できなくてはいけません。そして野党

やメディアも足を揃えて、秋の臨時国会で協議する議題は、性懲りもなく旧統一

教会問題と経済問題。経済対策といっても、日本の物価上昇率は、たったの2%。

円安といっても、円で給料を貰っていれば、日本での生活には大きな影響はあり

ません。ダメ野党と嘘つきメディアの意見に、政府はいちいち付き合わずに、し

っかりと目標を定めた基本方針に沿って、政治を着々と進めていって欲しいと有

権者の一人として、私は望みます。

https://www.dlri.co.jp/report/macro/193944.html

https://www.dlri.co.jp/report/macro/193944.html

臨時国会召集 経済対策や旧統一教会と政治との関係など論戦へ

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221003/k10013846261000.html

岸田内閣 基本方針

https://www.jimin.jp/news/policy/202082.html

旧統一教会について野党とメディアは問題視しています。私は、まったく馬鹿げ

た事だと思っております。日本には宗教の自由が保障されています。この宗教団

体が、もし法律を犯しているのであれば、法的制裁を受ければ良いのです。政治

家であろうと個人であろうと、どこの団体に所属したいかを決める自由を有して

います。もしこの宗教団体が、反社会的な団体であるのであれば、司法は、その

様に対応しなくてはなりません。それも無しで、政治家の自由を束縛しようとす

る、野党とメディアの民主主義は、私には横暴としか映らないのです。それから

この宗教団体から騙された人を救済する、というの議論があります。しかし政治

が救済する筋ではありません。もし馬券の本命が外れて大損をした人に、政治が

救済しますか? お金の使い方は個人責任です。災害で財産を失うのとはまるで

事情が異なります。私の個人的な意見としては、旧統一教会との関連性のある政

治家をあぶりだす事より、中国と関係のある政治家をあぶりだした方が、よっぽ

ど日本の国益になります。安倍元首相の国葬も、反対者よりも多くの方々が武道

館に足を運びました。その暗殺の背景が、まだ不明のままです。自民党と岸田内

閣にやってもらいたい事は、山ほどあります。

 

アメリカと韓国、ミサイル発射で北朝鮮に応酬

https://www.tagesschau.de/ausland/asien/usa-suedkorea-raketen-test-101.html

日本の領空を通過し、太平洋に落ちた北朝鮮のミサイル挑発に応戦して、アメリ

カ軍と韓国軍の合同のミサイル発射が実施されました。しかし韓国製のロケット

弾が、発射失敗してしまったようです。

 

北朝鮮のミサイルは「Jアラート」では防げない

(10月14日、ニュースウィーク)

https://www.newsweekjapan.jp/kawato/2022/10/post-108.php?fbclid=IwAR2Eb7cwv35CzWSewET4X2zPGst33nQK7ys_4KJ9I-br8ABo75gKzv8qUwU

立て続けにミサイルを打っている北朝鮮。「またか!」なのですが、今回はJア

ラートは発令されなかったようですね。北朝鮮のミサイル実験の目的は、日本へ

の威嚇ではなく、核弾道弾保有に向けての実験です。勿論、ロシア、中国に続き

お隣の国が核保有する事になると、日本への危険が増します。そして日本は核を

所持していません。アメリカの傘に入っているとはいえ、岸田首相は、核の日本

持ち込みに関する討論もしない。それならどうやって日本を守るのか、しっかり

岸田首相と他の政治家、専門家による討論番組をカット修正の効かない生番組を

開いて頂きたいものです。

 

【日本】

青山繁晴氏が脅迫される!山口敬之氏(ジャーナリスト)も「次元の違う脅迫」

を受ける!

https://www.youtube.com/watch?v=iyY4mHvCwVw

今でも安倍元首相暗殺の真相究明を阻止したいグループが存在するようです。こ

のグループについては声明を出していないので、いったい誰なのか、背景はどこ

かの国なのか、などは分かっていません。

 

緊急ライブ「有本香氏、交通事故で救急搬送。はたしてこれはただの事故なのか」

https://1blog.jp/98271

只今事故の背景については調査中だという事です。

 

「安倍さんの後継」覚悟を決めた高市早苗が仕掛けるポスト岸田闘争

(10月5日、フライデー、日本語)

https://www.mag2.com/p/news/554161

 岸田首相の「やっぱりそうだったのか!」発言。親中どころか、中国の為の政

治をしているとしか思えない岸田首相です。高市議員の暴露は、岸田政権に日本

の政治を任せていると、取り返しのつかない事になる、という真意が込められて

いると思います。「大臣就任日に岸田総理から中国という言葉を出さないでくれ。

来年の通常国会にセキュリティ・クリアランス(機密情報を取り扱う適格性審査)

を入れた経済安全保障推進法を提出するとは口が裂けても言わないでくれ」と釘

を差されたことを唐突に暴露。私が検索しても、この発言に関してあまり多くは

ヒットしません。当然中国寄りの日本メディアは無視を決め込んだ事でしょうね。

 もし戦争が起こったら、敵は報道を狙い撃ちにして、手中に収めようとします。

現状は、もう日本の政治もメディアも中国の手中にあるという、異常事態です。

そして安倍首相暗殺問題究明に関しても闇の力が働いており、日本の警察内部に

も外部からの圧力が浸透しているのを暴露した事件でもあると私は思っておりま

す。

 

アントニオ猪木、円楽と、昭和時代の方々が次々とお亡くなりになります。寂し

いですね。

ドイツのシュピーゲル誌に載ったアントニオ猪木

https://www.spiegel.de/sport/nachruf-auf-wrestler-antonio-inoki-die-groesste-posse-des-muhammad-ali-a-d45ddfb9-58b0-46b2-a9de-dbcf14cf9473

落語家の三遊亭円楽さん死去 演芸番組などで長年活躍 72

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220930/k10013843931000.html

 

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■ 講習会のご案内 カレフ・クリユス氏 プライベートレッスン

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前号でもご紹介致しましたが、彼の東京でのレッスン枠に、まだ余裕があるそう

です。

 

動画12分あたりから、Ligetis Doppelkonzert

https://www.facebook.com/ndrelbphilharmonieorchester/videos/192201148496730/

 

Andre Previn, Trio for piano, bassoon, oboe

https://www.youtube.com/watch?v=IS3S6PcgvJU

 

Poulenc, Trio for oboe, bassoon, piano

https://www.youtube.com/watch?v=lNDj0390ylI

 

講師:カレフ・クリユス(NDRエルプフィルハーモニ管弦楽団首席オーボエ奏者)

日程:10月14日〜18日

場所:東京、株式会社美ら音工房ヨーゼフ

詳細:

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=529965322266406&set=a.228888425707432&type=3

 

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■ マスタークラスのご案内 ラモン・オルテガ・ケロー

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講師:RAMON ORTEGA

      DANIEL FUSTER

      JESUS FUSTER

日程:10月24日、25日

場所:ヴァレンシア(スペイン)

詳細:https://www.esmarmusic.com/event/curso-oboe-octubre-2022/

 

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■ マスタークラスのご案内 ワシントン・バレラ

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講師:ワシントン・バレラ(ベルリン音楽大学教授)

https://www.udk-berlin.de/person/washington-barella/

日程:12月1日、2日

場所:サンティアゴ・デ・コンポステーラ(スペイン)

詳細:http://cursos.eaem.es/solicitudes/inscripcion?id=360&sf_culture=es_ES&fbclid=IwAR2vpwSu1zhSHV5CKGO7jmo7BhaqHC56DQfo_95fCoKjmsBpswl9-ye9FnI

 

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■ ウクライナ戦争で最近思う事

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ウクライナ戦争では、いろいろ考えさせられることが多いです。

 

ロシアが軍事演習として、普通以上の軍隊をウクライナ近辺に集結させてきた昨

年の12月ごろから、ヨーロッパメディアは警告を発していました。そして欧米

の政治家は、ロシアに対して行動を控えるように度々警告を発しておりました。

そして、とうとうロシアのプーチン大統領は、特別軍事作戦と称してウクライナ

に軍事侵攻を始めたのが、今年の2月24日でした。プーチン大統領は、ドンバ

ス地方はロシア領と勝手に理由をつけて、ドンバスだけでなく、ウクライナの首

都キエフにも侵攻を開始しました。

 

実は、2014年のウクライナ領土であるクリミア半島をロシア軍が占領した後、

アメリカとイギリスは、ウクライナ軍への援助、軍の訓練を始めていました。で

すからウクライナでは、ある程度の準備が行われ、覚悟もできていた上での対応

でした。2月24日にロシア軍が侵攻を始めた時に、驚きはしたものの、慌てふ

ためいた、という兆候は見られませんでした。ゼレンスキー大統領は、直ぐに応

戦体制に入り、成人の志願を募り軍を強化。

 

私は当初から、ロシア軍が勝利する事はあり得ないし、ウクライナが勝利する事

もない、と思っておりました。前からこのメールマガジンをお読みの読者の方は

ご存じですが、この機会にウクライナは、ロシアに占領されているクリミア半島

の奪還も目指す事になる。そして、いっその事、ロシアがNATOに入ってしま

えば中国包囲門が完成して、世界情勢にとっては好都合、と申し上げておりまし

た。

 

2月末にドイツ政府は、ウクライナへの軍事支援はヘルメットを送る、と発表し

世界中から笑い物になりました。ドイツ政府は、ウクライナが2週間くらいでロ

シア軍に制圧されると読んでいたからです。そしてドイツのショルツ首相は、ロ

シア軍侵攻の翌日に、ウクライナよりまず自国の防衛政策を大転換させました。

きっとショルツ首相は、ウクライナがロシア軍に落ちた後のドイツの国家安全保

障を思い描いたのだと思います。いずれにしても、21世紀の現代で、武力によ

る侵攻が無いと思っていたドイツの思惑が外れ、政治家も国民も目を覚ましまし

た。防衛費増大には、連邦議会で一致して決定がなされている事をみると、その

覚醒状況は一目瞭然です。

 

ウクライナ人は、新大統領ゼレンスキーの指揮下で善戦しています。ゼレンスキ

ー大統領は、「我々は西側諸国の為に戦っている。」と宣伝しまくり、民主主義

諸国を自国陣営に取り込むことに成功しています。インターネットを駆使した毎

日の配信に、世界中がかたずをのんで見守りました。ゼレンスキー大統領は各国

政府や議会、国際機関に向けてオンラインでウクライナへの協力を求めました。

その外交手腕は、今尚続いております。そしてウクライナはロシア軍の攻撃に屈

せず、勇敢に戦いを続けております。

 

「自分の国は自分たちで守り抜く!」諸外国は支援はしてくれても参戦はしませ

ん。これは2回の世界大戦とは大きく違っているところです。ロシアも、NAT

Oに対しては、恐喝はしても手を出す事は今のところ控えています。世界大戦に

発展させたら、ロシアは戦場になっていましますから。

 

ウクライナは、ロシア軍を追っ払う事ができても、日本の憲法9条を持つ日本と

同じように他国の侵略はできません。ですから、戦っても火の粉を振り払うのみ

で、ロシアの国自体を武力で倒す事はできません。一方ロシアは、そんなウクラ

イナ憲法の弱点を突いて、戦況が悪ければ休戦して、態勢を整えてから、また戦

闘を開始する事ができたはずでした。

 

プーチン大統領は、ロシアが優勢な状況で休戦交渉が行われていたのにも関わら

ず、この休戦のタイミングを見誤ってしまい、莫大な軍事費と兵力を消耗しすぎ

ロシア経済自体をどん底状態に落とし入れました。。引くに引けないプーチンは、

予備兵の徴兵を行いましたが兵士の気力はゼロ。徴兵を避ける男性が続出。ロシ

アからの海外逃亡者が一気に増えました。徴兵はしたものの、ロシアには新兵に

供給する軍服も、食料も無い有様です。

 

国内では戦争反対のデモが起こり、地方議会はプーチンの退任を決議。ウクライ

ナの戦況はますます不利になり、国内では、体制に押さえつけられていた反対派

が徐々に動き出し始めました。

 

そして、かつての同盟国である地域で戦争が発生。アルメニアとアゼルバイジャ

ン、そしてキルギスとウズベキスタンで紛争が始まりました。ロシアのプーチン

大統領が倒れれば、ベラルーシのルカシェンコ大統領も倒れます。

 

ウクライナが、西側の無尽蔵の経済的、兵器の支援を受けているのに対して、ロ

シアは頼みの中国からの兵器提供を断られ、北朝鮮から兵器弾薬を調達せざるを

得ない状況。現状のロシア兵器は状態が悪いそうですから、ロシアにとって戦況

を変える事はもはや不可能です。

 

最後の手段としてプーチンが行えるのが核兵器使用です。西側諸国にとっては恐

怖の兵器で、今までウクライナへの最新の攻撃の為の重攻撃兵器提供を控えてお

りました。西側諸国は、ロシアが重攻撃兵器をウクライナに提供した国を、参戦

国とみなす事を恐れています。特に地理的にロシアに近いヨーロッパ諸国は、戦

争に巻き込まれ、自国民を生命の危険にさらさないように細心の注意を払ってい

ます。

 

この戦争を終わらせるには、プーチンを政治から排除しないといけません。寿命

であろうと、クーデターであろうと、議会決議であろうと構いません。1日でも

早く、核兵器が使用される前に、プーチン大統領をロシア国民により排除しても

らいたいです。

 

プーチン後のロシアは、暗殺されかけ、ドイツのベルリンの病院で回復し、ロシ

アに戻って投獄された野党代表者ナワリヌイが政権を取る可能性が高いと思いま

す。旧ロシアのKGB体制は崩れ、ロシアの同盟国だった国の政権も、あっちこ

っちで変わり、ロシア態勢は崩壊します。

 

この時に、如何に西側がロシアと周辺国を民主化できるかが、今後の世界情勢の

大きな鍵になります。

 

戦争が終結すれば、ヨーロッパも、ロシアからのガス輸入を再開するので、世界

のエネルギーの争奪戦が、徐々に収まっていくと思います。そうなれば過度なイ

ンフレも収まってくると思います。

 

ただドイツは、ロシアにエネルギーを依存し過ぎた苦い経験がありますから、全

てのエネルギー政策を元に戻す事はありません。

 

ソビエト連邦が崩壊した時に、国営企業として破産寸前だった会社が、大復活を

遂げ、そのお陰で、オルガルヒと言われる大富豪達を生み出しました。ガスプロ

ム、ルックオイルなどがその代表格です。今、ロシア株はドイツで売買できませ

んが、購入できるようになれば、また大化けする事はほぼ確実、と思っておりま

す。

 

そもそも何故プーチン大統領がウクライナ侵攻に踏み切ったのか、きっかけにな

ったとしたら、アメリカのバイデン大統領の「アメリカ軍はウクライナの為に戦

わない。」発言であったと私は思います。これはバイデン大統領の大失言でした。

しかしアメリカはロシア如きで、体力と経済力を消耗させたくない、という裏の

顔が見て取れます。

 

核を持ったロシア、中国と北朝鮮を抑止しているのがアメリカの核です。戦略的

核使用は、核を持っている両方の国をお互いに攻めると共倒れします。だからア

メリカの核は、核を持たない西側諸国にとっても、強力な抑止力の傘の下に置か

れていました。

 

そのアメリカが、ロシアがウクライナに侵攻しても戦わない、と宣言した瞬間、

このアメリカの核の抑止力が消えたのです。アメリカで、もしトランプ政権が続

いていれば、ロシアは戦争に踏み切れなかったと私は思っております。

 

ロシアと西側諸国が対峙し、両方の勢力が共倒れするのを喜ぶ国が、この世には

存在します。世界の覇権を狙っている中国です。世界中がロシアに危惧している

中、中国への警戒を緩めていないのはアメリカで、最近の台湾接近外交と、中国

製品排除などの動きを見ていて、「流石!」と思います。アメリカの安全保障に

とって、ロシアによるウクライナ侵攻は突発事故で、対峙警戒しなければいけな

いのは中国という姿勢を貫き続けております。

 

安倍首相は生前、「日本への核の持ち込むを議論すべきである。」と発言しおら

れたのに対し、岸田首相は「議論はしない!」と核抑止を否定。

 

ウクライナ戦争がはじまり、欧州でいち早く脅威として認識したのは、旧ソビエ

トとワルシャワパックで組んでいたポーランド、それからバルト3国のエストニ

ア、ラトビア、リトアニアです。NATOは、これらの国を軍備を強化しました。

そして、北欧の今まで中立を保っていたスウェーデンとフィンランドがNATO

加盟を申請。

 

NATOの軍事同盟は、どこかの加盟国が他国から攻められた場合には、NAT

O加盟国が攻撃を受けたのと同然とみなし、加盟国すべてが協力して対抗措置を

取ります。日米との安保条約と類似していますが、一つだけ大きな違いは、NA

TO加盟国は、アメリカの核の傘の中にあります。勿論ドイツへのアメリカ軍の

核の持ち込みもあり、その為の軍事演習もNATO軍は行います。

https://www.donga.com/jp/home/article/all/20221013/3695896/1

https://www.augsburger-allgemeine.de/panorama/nato-uebung-steadfast-noon-2022-atomwaffen-manoever-erklaert-id64225926.html

ウクライナ戦争が起こり、軍事同盟の重要性をひしひしと感じるヨーロッパです。

 

日本への戦意の無い北朝鮮のミサイル発射に対して、岸田首相は国家安全保障会

議を招集しています。しかし、ペロシ議長が台湾訪問した時に中国が軍事演習中

に、敵意を持って日本の領海内にミサイルを撃ち込んできました。この時に岸田

首相は、国家安全保障会議を招集しませんでした。高市議員発言も含め、岸田内

閣の親中は決定的です。そして野党もメディアも、この事にだんまりを決め国と

したら、日本政治は、日本の安全保障は総統危険な水域だと思われます。

 

賭けに出た高市早苗。報道番組で岸田首相の「箝口令」を暴露した真の思惑

https://xn--mag2-zy1hx822a.com/p/news/554161

 

現在、東京では臨時国会が開かれているはずです。しかし、国会で論議されてい

るニュースがあまりにも少ないのが気になります。かろうじて北朝鮮のミサイル

発射に関しての質疑応答は行われていますが、中国の打ち込んだミサイルに関し

ての安全保障に関する徹底した質疑応答は未だニュースに上がっておりません。

(私が知らないだけかもしれませんが?)

 

前号の「日本とドイツの違い」で、政令を出すスピードの違いについて書きまし

た。安全保障だけに関わらず、日本の政治を携わっている国会からの政策がニュ

ースに上がらない。政府の国政を正す野党発言もニュースに上がらない。「これ

はいったいどういう事なのでしょう?」

 

日本では、日本の為の政治が行われないのが通常化している、としか考えられま

せん。ウクライナ戦争でも、中国から日本領海にミサイルを撃ち込まれても覚醒

しない日本。将来が大変心配です。

 

皆様のご意見をお待ちしております。

 

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■ オポス・クラシック2022(ドイツ、レコード大賞)

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「レコード大賞」と書いたけれど、正確に言えば「CD大賞」ですね。

 

10月9日にベルリンのコンツェルトハウスで行われた授賞式の様子は↓

https://www.zdf.de/kultur/opus-klassik/opus-klassik-2022-100.html

 

受賞したCDとアーティスト、団体は↓

https://www.jpc.de/jpcng/classic/theme/-/tname/opus-klassik?iampartner=spon1&awc=201&awa=1215&kw=null&pos=&gclid=Cj0KCQjwhY-aBhCUARIsALNIC074Va6XwEbhe-m3ZjGRr4i_8yRRiERySWEsiObmsHkFPBVHzNcjBcoaAlndEALw_wcB

 

受賞したCDの中には、このメールマガジンでご紹介済みのアルブレヒト・マイ

ヤーやドミニク・ヴォレンウェーバーのCDが入っております。

 

今回の受賞者の中で、最も私の興味を引いたのがソプラノ歌手ジャニーン・ド・

ビーク。彼女の「ミラー(Mirrors)」は素敵です。ヘンデルにはオーボエの作

品が多いのですが、彼女のヘンデルを聴いた後で、ヘンデルへのオーボエソナタ

へのイメージが変わりそうです。

上記の受賞コンサートの動画の1時間7分あたりからご覧いただけます。

https://www.jpc.de/jpcng/classic/detail/-/art/mirrors/hnum/10695552

https://www.ardmediathek.de/video/br-klassik-concert/jeanine-de-bique-mirrors/br-fernsehen/Y3JpZDovL2JyLmRlL3ZpZGVvLzhlZTZjNGI5LTJmYjktNDIyNi1hMTE1LWExOWY1NzAyNDliZQ

 

次に私の興味を引いたのは、ヴォーカルアンサンブル「シンガー・プア」。アウ

グスブルク・ドームシュパッツェのメンバーが集まり、そこへソプラノを入れた

合唱です。アウグスブルク・ドームシュパッツェは、全寮制の学校に通う教会専

属の男声合唱団で、このメールマガジンで何度もご紹介しておりますので、ご記

憶の読者の方は多いと思います。

https://www.jpc.de/jpcng/classic/detail/-/art/among-whirlwinds/hnum/10696480

https://www.singerpur.de/

 

吹奏楽の方にとってきっと興味深いのが「トリオ21メートル60」。チューバ

のトリオです。3人のチューバの長さを足したら21メートル60センチあった

そうで、それがアンサンブルの由来となったそうです。

上記の受賞者コンサートの動画の1時間19分55秒あたりから。

https://www.jpc.de/jpcng/classic/detail/-/art/trio21meter60-nothing-but-tuba/hnum/10551348

 

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応援・激励・ご希望・ご感想・ご意見、ご質問メールは

contact[アットマーク]oboeinfo.de

 

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<オーボエ オンラインレッスン>

 

お宅からインターネット回線を使用しオンラインレッスンを受ける事が可能です。

 

マイクロソフト社の無料チャットソフトウェア「Teams」(推奨)、或いはスカイ

プを使いレッスンを行います。

 

ドイツとの時差の関係で、レッスン時間は日本時間の午後6時から9時までの間

でご相談に応じます。お申し込み、お問い合わせはメールでお願い申し上げます。

 

お住いの地域にプロのオーボエ奏者がいない場合でも、オンラインならレッスン

を受ける事が可能ですので、どうぞご利用ください。

 

オンラインレッスンでは、お使いの楽器、リードの状態や、響き具合を即座に診

断することは難しく、私が帰国中での通常レッスンとの組み合わせをお勧め致し

ます。

https://suemasaoboe.wixsite.com/oboeinfo

 

<日本で楽譜が手に入らない時>

 

オーボエの楽譜の出版はほとんどが輸入版です。そしてピアノやヴァイオリン、

声楽などに比べると売れる版数が少ないので、そもそもオーボエの楽譜を取り

扱ってくれる楽譜屋は非常に少ないのが現状です。ドイツやオーストリアに来

られた時にオーボエ関係の楽譜を沢山買えた、というご経験がある方がいらっ

しゃると思います。ベルリン、ミュンヘン、ケルン、ヴィーンなどの大きな都

市の楽器店には日本の楽譜屋よりはるかに多い楽譜が揃っています。そして何

と私の住んでいるブレーマーハーフェンにはダブルリードの楽譜の専門店があ

るのです。普通の楽器屋にある楽譜コーナーとは違い、ダブルリードのソロか

らアンサンブルまで出版されている楽譜の事ならほぼ全て分かります。日本で

楽譜が手に入らずにお困りの方、ご相談に応じます。

 

 

<全国のブラスバンドの指導者の方々へ>

 

オーボエという楽器は難しい楽器ではありません。初心者にいろいろな楽器を

同時に与えると、金管楽器は「プスー」と音にならず、フルートは「ヒュー」

と空を切る音ばかりで目眩がする。そんな中、オーボエは早くも音を出す事が

でき、すぐに音階も演奏できる楽器です。とっつきやすいのですがきちんとし

た指導者がいない場合は上達が難しいのは事実です。1日3時間、休日は6時

間以上練習する生徒さん方に悪い練習方法でトレーニングを強いると、悪い奏

法を身につけるために練習している事になります。

 

毎年、夏に東京、高松、浜松でのオーボエクリニックに講師として招かれ、初

心者を中心に指導を重ねております。コンクール前で集中しなければいけない

時期、生徒さん達が基本にしっかり戻る為の機会を設ける事は大変重要です。

またプロの演奏家でも一つの演奏会が終了し、次の段階にステップする場合で

も、常に基本に戻る事は忘れません。

 

きちんとした指導者がいない地方で、オーボエの生徒さん方とご一緒に奮闘さ

れている指導者の方でオーボエクリニック開催をご希望の際はどうぞ私にご相

談ください。ご一緒に方法を考えてみたいと思います。

 

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