オーボエファンの皆様、音楽ファンの皆様、ドイツファンの皆様、
お元気でお過ごしでしょうか?
今年のドイツの夏は雨が多かったようです。ぶどう畑ではカビや害虫の駆除に
手がかかったそうです。最近、ぶどうの摘み取りが始まり、ドイツのスーパー
マーケットにはフェーダーワインが出始めております。このワインが出始める
と「秋」を感じます。そしてケーキ屋さんにこの時期に並ぶのはプラムのケー
キです。ドイツ語でぷらむの事を「プフラウメン」と云います。従ってこのケ
ーキの名前は「プフラウメン・クーヘン」。甘酸っぱいケーキにお好みにより
生クリームを乗せて食します。
9月の天気が良ければ、今年のワインの質は良くなる可能性があるようです。
量は例年より少なくなりそうです。
http://www.n-tv.de/mediathek/videos/wirtschaft/Winzer-hoffen-auf-ein-sonniges-Sommerfinale-article18520646.html
さて、我々の歌劇場の夏休みも終了し、既にシュターデという街への出張のガ
ラ・コンサートとブレーマーハーフェンでの第1回定期演奏会が既に終了。今
シーズンも順調にスタートを切りました。シュターデでは今シーズン、あと数
回の定期演奏会が組まれております。
https://www.stadeum.de/Abo/Abo-Klassik/
夏休み中の大きな出来事というば、
★イギリスの国民投票の結果がブレクシット(EU離脱)。
★サッカーのユーロ2016、ポルトガルが優勝。
★そしてリオのオリンピック。
★国立西洋美術館が世界遺産に登録されました。
★7月3日イラクでISによるテロで約130人死亡。
★バングラデシュのダッカでのテロでは日本人7人も巻き込まれました。
バングラデシュにおける銃撃・人質事案を受けた海外に渡航・滞在される方の
安全対策のためのお知らせ
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo.asp?infocode=2016C178
★ニースでテロ事件。
http://www.tagesschau.de/ausland/nizza-165.html
★アフガニスタンのカブールでアメリカ系大学が襲撃を受けました。
http://www.tagesschau.de/ausland/kabul-universitaet-angriff-101.html
★ドイツでも2回テロ事件が起こりました。
バイエルン州アンスバッハではISによる自爆テロがありました。丁度音楽祭再
開最中で入り口から入ろうとした犯人は入場拒否され、その場で自爆テロを試
みました。
ドイツの自爆犯、ISに忠誠誓う=バイエルン州内相
http://jp.reuters.com/article/bavaria-bmber-germany-idJPKCN1052DX?feedType=RSS&feedName=topNews&utm_source=Sailthru&utm_medium=email&utm_campaign=JP%20Newsmail%20%28From%2012%20Jan%202016%29%202016-07-26&utm_term=JP%20Daily%20Mail
もう一つのテロは、列車の中で難民だった男が斧を振り回し乗客を傷つけた、
という事件。
★テロではありませんでしたがショッキングな事件でした。
7月22日、土曜日の夕方ミュンヘンの大きなスーパーマーケット近辺で銃撃
テロが起こりました。
http://www.n-tv.de/mediathek/videos/politik/Erste-Bilder-vom-Anschlag-in-Muenchen-article18257211.html
10人死亡。犯人は警察がマークしていなかった18歳のイラン系ドイツ人。
https://www.facebook.com/tagesschau/videos/10154378986114407/
ミュンヘン警察はテロではなく、通り魔の可能性が強い、また難民との関係も
薄いと記者会見で発表しました。
https://www.facebook.com/tagesschau/videos/10154380080554407/
だんだんと犯人の背景が浮かび上がってきているようです。犯人は精神的に病
んでおり病院に通って治療中だったことが分かっています。アメリカのほうが
高校生などの立てこもり、銃撃事件は多いのです。ドイツでは拳銃を買うこと
は普通ではできません。ですから、本来、このような事件は起きにくいはずで
す。過去に起こった事件では、射撃クラブなどの銃が盗まれ、事件で使用され
ています。今回の事件の銃の入手ルートはインターネットの闇サイトであった
ようで、既に業者は警察に摘発されました。
以下、日本の外務省の記事より抜粋。
(被害者)
死者は犯人を含めて10人。死亡した被害者は、13歳が2人、14歳が3人、
17歳、19歳、20歳、45歳が各1人で、基本的にはミュンヘン、または
近郊出身。 負傷者は27人で、そのうち10人が重傷で4人は銃撃を受けて
いる。17人が軽傷。なお、27人のうちには犯行現場以外、ホフブロイハウ
ス、カールス広場等でパニックが発生した際に、怪我をした者も含まれている。
★6月28日、トルコのイスタンブールの国際空港でテロ。
ベルギー空港の爆発事件の時は空港が開くのに数週間かかりましたが、トルコ
は翌日から飛行機が飛び始めています。
http://jp.reuters.com/article/turkey-blast-idJPKCN0ZE2SJ?feedType=RSS&feedName=topNews&utm_source=Sailthru&utm_medium=email&utm_campaign=JP%20Newsmail%20%28From%2012%20Jan%202016%29%202016-06-
29&utm_term=JP%20Daily%20Mail
★その次はトルコ大統領転覆を狙った一部の軍隊によるクーデターが7月15
日に起こりました。クーデターは鎮圧されましたが、死者60名、将校らのク
ーデターにかかわった人の拘束者数は2800人だそうです。
★トルコではISの犯行で結婚式でのテロが起こりました。
http://www.tagesschau.de/ausland/gaziantep-105.html
★テルアヴィヴでもテロ事件が勃発しました。ネタんヤフ首相はテロと戦う声
明を出しています。
http://www.tagesschau.de/ausland/tel-aviv-anschlag-107.html
★イタリアのアペニン山脈での地震。
等等
中村紘子さん死去 国際的に活躍したピアニスト、72歳
http://www.asahi.com/articles/ASJ7X6X2DJ7XUCVL01W.html
最近では、大橋巨泉、永禄輔さん、千代の富士関など、私の世代になじみ深い
方が亡くなられました。心よりご冥福を申し上げます。
https://www.facebook.com/maru.japan/videos/1107254616028583/
フランスの海岸でモスリムの女性のブルカ、ブルキ二の着用が許可されること
になり、ドイツでもディスカッションが行われおります。ドイツ政府は、禁止
はしないけれど、デモなどに参加する場合、或いは学校で先生が本人確認をし
たい場合など、モスリムのブルカは不適切という見解を出しています。真っ黒
の布を頭からかぶった女性は、確かにヨーロッパでは浮いて見えます。でもオ
ーストラリアの女性デザイナーが発表しているブルカはそういう違和感を打ち
消しています。デザインの力って素晴らしいですね。
https://www.facebook.com/Weltspiegel/videos/10154377998788886/
インターネットの普及は書店、新聞社、楽譜業界を不況に追い込んでいます。
無料でダウンロードして印刷。最近の学生さんは印刷の楽譜をお持ちでない人
が大勢います。著作権上では、コピー譜はいけないのです。そんな中でムジカ・
ララ(楽譜出版社)自身がマヌスクリプト(原譜)を公開しました。綺麗な楽
譜を書いた作曲家、まるで解読不可能な作曲家、いろいろです。
http://www.openculture.com/2016/03/free-download-of-500-rare-music-manuscripts-by-mozart-chopin-other-composers.html
マーラーの希少な自筆譜競売へ、予想価格は4億円超 交響曲「復活」
http://www.afpbb.com/articles/-/3097863
えー!!!!
バグパイプ内の菌で男性死亡? 管楽器奏者に警鐘
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160824-00000003-jij_afp-int
ヴァイオリン奏者ツィンマーマンが、彼が以前使用していたストラディバリウ
スをまた使用できることになりました。
http://www.abendblatt.de/kultur-live/buehne/article207780221/Stargeiger-Zimmermann-bekommt-Stradivari-zurueck.html
【ブレーマーハーフェン歌劇場】
ドイツ語圏の(歌)劇場が60名の専門家の審査を受け、シーズン毎に表彰さ
れます。先シーズンは我ブレーマーハーフェン歌劇場もその賞を受けることが
できました。
http://www.radiobremen.de/kultur/nachrichten/stadttheater-bremerhaven-preis100.html
今シーズンの仕事始めは、めったに無い旅行で始まりました。シュターデとい
うブレーマーハーフェンからハンブルクに向かう途中にある街で、ガラ・コン
サート。ブレーマーハーフェン歌劇場は市立歌劇場で、ブレーマーハーフェン
市以外で演奏をすることはめったにありません。旅がないオーケストラだった
のですが、今シーズンからシュターデで4回、コンサートを行う事になりまし
た。
8月29日、31日は定期演奏会でした。ベートーヴェン作曲、ピアノ協奏曲
第2番と第3番。それからモーツァルト作曲、交響曲第39番。このモーツァ
ルトの交響曲、大変素晴らしい曲ですね。(だってオーボエが編成に無いんで
すから・・・( ^o^ ))
https://www.stadttheaterbremerhaven.de/konzerte/sinfoniekonzerte/1-sinfoniekonzert-hammerfluegel-vs-steinway/
そして9月3日はガラ・コンサート、9月4日は歌劇場フェスティバルで、劇
場のバックステージを見ることができます。
9月13日はミュージカル「ドラキュラ」のプレミエです。
https://www.stadttheaterbremerhaven.de/musiktheater/dracula/
ブレーマーハーフェン歌劇場の今シーズンの主な出し物は、ワーグナー「さま
よえるオランダ人:、ヨハン・シュトラウス「こうもり」、プッチーニ「ボエ
ーム」、ヴェルディ「仮面舞踏会」等です。変わった所ではサミエル・バーバ
ーのオペラ「ヴァネッサ」というのがございます。
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■ 「ヨーロッパの治安はどう?」
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夏休み中、日本でお目にかかった方々から、今年はいつも受けなかった質問が
ありました。
「ヨーロッパの治安はどう?」
確かに最近のフランス、ベルギー、ドイツでのテロ事件は世界中のニュースで
流され、旅行者も減っています。パリに行きたいと思っていた友人が、ツアー
が無い、と申しておりました。
「どう?」と尋ねられても、「さあ?」と答えるくらいなのですが・・・・。
私としては、現在一番危ない国はトルコだと思っております。トルコはシリア
と国境を接しており、ISによるテロの脅威が最も強い国です。それだけでな
くクルディスタンとの摩擦でやはりテロが起こっております。もし海外旅行を
計画されるのであれば、トルコ、中東は一番避けるべき地域だと思います。な
ぜトルコでそのような事態に陥っているのかをお知りになりたい方は是非、次
の記事をご参考して頂ければ、と思います。
「なぜトルコでテロが続いているのか 治安悪化の背景にあるのは......」
http://www.huffingtonpost.jp/2016/01/18/turkey-is-being-torn-apart_n_9007022.html
そしてヨーロッパの治安も低下しているのは確かだと思います。
私が40年間ドイツで生活していて、これはちょっと危ないかも、と思った時
期が2回ありました。
一回目は冷戦の時期です。テレビのニュースではNATO連合とワルシャワパック
のミサイルの配置位置、そしてその数をしょっちゅう流しており、いつ戦争に
なってもおかしくない状態まで進んでいたようです。どちらかが間違ってミサ
イルを発射していたら、間違いなく第3次世界大戦に発展していたと思われま
す。丁度、現在日本と中国、日本と朝鮮との対峙と同じ状況なのですが、日本
人に危機感が無いのは、その当時のヨーロッパの状況を経験している私には、
大変不思議、そして異様、危惧を感じております。日本は政府も、マスコミも
国民も、「中国は攻めてこない!」と信じきっている。或いは、信じていなく
ても、防備の心構えが欠如しています。
防備というえば、ツーリストとしてヨーロッパにいらっしゃる方々にもいえま
す。ヨーロッパにはこそ泥、スリはそこら中におります。自分の持ち物を自分
で他人から守る、というのは、ヨーロッパでは常識です。
二回目は東西統合の時です。旧西側に位置しているブレーマーハーフェンでは
大きな変化はなかったのですが、旧東側にはたくさんのベトナム人が住んでお
り、彼らが安い賃金で東ドイツでドイツ人の職を奪っている、という理由で、
かなり見境なく襲撃されておりました。日本国領事館からも日本人男性はベト
ナム人と見間違いられないように、背広とネクタイ着用を勧告する異常事態。
襲撃するのはネオナチと呼ばれる右翼で、襲撃はよく集団でおこなわれていま
した。ブレーマーハーフェンは元々外国人比率の高い街で、右翼とは別に、当
時はトルコ系と、ローマと呼ばれるチゴイナーのグループが存在していました。
その外国系のグループ勢力が強かった為に、右翼が動けなかったのが幸いだっ
たと思います。この時、丁度東ドイツの国境警備隊所有のシェパード犬を処分
する為に引き取り手を探しておりました。この犬を貰い受けようか? それと
も拳銃を買い込もうかと考えました。ドイツでは拳銃所持は届出制です。実弾
の拳銃でなくても、空気銃でも良いかな、と考えたことがあります。考えてい
る間に事態は良い方向に向かい、実行には至りませんでした。
その他にも、ロシアが崩壊し、ロシア系の人が増えた時期、ユーゴスラビアが
崩壊してユーゴスラビア人が一気に増えた時期がありました。外国人が一気に
亡命してくるのは、現在に限ったことではありませんでした。
現在の状況は、そういう大戦争に至るかもしれない、或いは、私や家族が右翼
から襲撃を受けるかもしれない、という危機感とは違います。
今と、当時とが違う点は、ISという国がシリアなどを攻めてシリア人が亡命
してくる、だけではなく、ISのシンパがテロをヨーロッパで起こす、という
のが大きな違いです。政治的に見れば、亡命者が問題なのではなく、ISが問
題、という事になります。
我々がヨーロッパに住んでいてできることは、なるべく人が多く集まる場所は
避ける、くらいしか対処方法はありません。
ヨーロッパで大きなテロ被害に遭遇しているのはフランスとベルギーです。現
在ベルギーでは、飛行場と同じような爆発物の検査を大きな駅でも行っており
ます。
http://www.tagesschau.de/ausland/belgien-bahnfahren-101.html
テロが起こらないことを祈ります!!!
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■ ミュンヘンのビアホール「ハックスバウアー」
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ドイツで美味しい物、で一番に挙がりそうなのはビール。そしてビールに欠か
せないのがビアホール。
ビアホールでは地ビールだけでなくドイツ風の料理も出してくれます。勿論ビ
ールがより美味しく飲める料理です。
世界中に名前が知れ渡っているのはミュンへのホーホブロイハウス。実は北ド
イツのブレーメンにも支店があります。
http://www.hofbraeuhaus.de/
ビールは庶民の飲み物です。ですからビアホールでの食事はレストランと比較
すると割安。
そんな中で今日ご紹介するのは、決して安くない部類に入るミュンヘンにある
高級ビアホール「ハックスバウアー」です。
http://www.kuffler.de/de/haxnbauer.php
と言っても目が飛び出すほど高い訳ではありません。安心して入れます。ご心
配なく!!
http://www.kuffler.de/downloads/de/haxnbauer/Speisekarte_2015_.pdf
この「ハックスバウアー」はクッファラーと呼ばれるグループが経営するビア
ホールです。クッファラーはドイツ国内に40のレストランやミュンヘンの5
つ星ホテル「パレスホテル」も経営。
http://www.hotel-muenchen-palace.de/de/
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■ アメリカ大統領選の候補者ドナルド・トランプとブレーマーハーフェン
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アメリカ大統領選の候補者ドナルド・トランプのお爺さんフリードリッヒ・ト
ランプはプファルツ地方のカルシュタットの出身。家はワインを作っていたよ
うですが、お爺さんは床屋さんでした。1885年、お爺さんが16歳の時に
ブレーマーハーフェンからアメリカに渡ろうとしました。当時は兵役があり、
その証明が無ければ渡航手続きができません。兵役を終えていなかったお爺さ
んは夜霧に渡航船に侵入。不法でアメリカに渡りました。
お爺さんはその後何度かドイツへ戻っています。最初はお嫁さんを探しに故郷
に戻りました。次はお嫁さんが望郷の念にかられた時に帰国しています。しか
し、不法出国しているので、家族は強制的にアメリカへ送り返されたようです。
当時、アメリカに渡るには船。そして港はいつもブレーマーハーフェンでした。
お爺さんはアメリカで金堀に来た人の為にレストランとバーを経営。当時アメ
リカでは一攫千金を夢見て、金塊探しが流行っていました。食べ物とアルコー
ルだけでなく、男たちに女を世話する遊郭のような商売もして金持ちになった
そうです。
フリードリッヒ・トランプの名前は、ブレーマーハーフェンにあるアウスヴァ
ンドラーハウス(移民博物館)の記録に残されております。
トランプ候補者は、自分でスウェーデン系とおっしゃっているようですが、違
うようですね。そしてメキシコ人の不法侵入を食い止める、と確かおっしゃら
れていたようですが、お爺さんはアメリカへの不法侵入者だったわけです。
http://nord24.de/bremerhaven/welche-rolle-spielt-bremerhaven-im-leben-von-donald-trump
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■ インターネットから
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ハワイ近辺の深海の様子ですが、素晴らしい映像です。どうぞ御覧ください。
一瞬ですが、雑念が消えて映像に引き込まれます。
https://www.facebook.com/tagesschau/videos/10154487024209407/
ラモン・オルテガ・ケロー シューマンのロマンス、Nr.1
https://www.facebook.com/ramon.ortega.18041/videos/10153627543660988/
インターネット上には時々楽しい製品が顔を出します。
https://www.facebook.com/LADbible/videos/2785325588181280/
MUSSORGSKIS BILDER EINER AUSSTELLUNG
Deutsches Symphonie-Orchester Berlin
http://www.arte.tv/guide/de/065339-000-A/mussorgskis-bilder-einer-ausstellung
ミュンヘン・フィルハーモニーのホルングループのヨーデル
https://www.facebook.com/br.capriccio/videos/1153886571320385/
オーケストラ奏者が演奏会場において定年退職を祝うことはめったに無いこと
です。ベルリン・フィルのホルン奏者クラウス・ヴァレンドルフの演奏会場で
の送別の様子です。
https://www.facebook.com/BerlinPhil/videos/10154275532519691/
Radio-Sinfonieorchester
Stuttgart Frank Peter Zimmermann
Werke von Glanert, Tschaikowsky
und Prokofjew
http://www.swr.de/swr2/programm/sendungen/konzerte/radio-sinfonieorchester-stuttgart-frank-peter-
zimmermann/-/id=659392/did=17678918/nid=659392/tcae59/index.html
Strauss: "Don Juan" mit Dohn?nyi | NDR
オーボエソロはヴァン・デア・メルヴェ
https://youtu.be/tFtNK1nUUo8
ルル−のパスクーリ
https://www.facebook.com/camerata.salzburg/videos/1156235741084917/
◆19世紀ピアノで弾くシューマン(後編)愛の暗号
http://mx4.nikkei.com/?4_--_52797_--_341501_--_16
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO05371730Y6A720C1000000?channel=DF120220166710
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■ オーボエ演奏のコツ 緊張する
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偶然、夏休み中、オリンピックの体操個人で金メダルを取った内村選手の演技
をテレビで見ておりました。予選の時に鉄棒で落下するという失敗を乗り越え
て2位につけていた内村選手が鉄棒で見事に金メダルを決めた演技でした。そ
の時のテレビのコメンテーターが、「このような場で、どういう心境で演技に
入るのか?」というような意味の発言をされておりました。
気負っては力が入りすぎて体が固くなります。そうすると伸び伸びとした演技
は演じられません。異様な雰囲気での一発勝負です。本人が平常心と心がけて
も緊張感、集中力はいつもより倍増しているはずです。
同じようなことは我々演奏家にも当てはまります。我々は一秒一秒、瞬間的に
音を出していきます。やり直しが効かないのが音楽です。そして、その時の精
神状態は、普段の何倍もの集中力が発揮されております。どんな小さな本番で
も、人前で演奏した翌日の疲労感は大変大きなものなのです。
アマチュアの方が緊張して、頭が真っ白になってしまう。どうしたらステージ
であがらないようになれるのか? などの疑問があって当然だと思います。
プロ、アマチュアを問わず、演奏は何度人前で演奏しても緊張感、集中力が必
要です。その重さに耐えかねてプロの音楽家を辞める人もいるくらいです。
私の場合は、演奏会が近づいてきたら、演奏そのものとは別に、その雰囲気を
想定しています。だんだんと練習に熱が入ってくる、気迫が入ってくると申し
上げたらお分かり頂けますでしょうか?
練習時の緊張感、集中力が、時が近づくに連れて増してまいります。そしてい
よいよ会場練習(ゲネプロ)となった時には、それ以上の緊張感が出ない。そ
ういう想定を持って望みます。
この想定が無いと、いきなり本番で緊張することになります。緊張度ゼロから
いきなり緊張度100以上になれば、普段の練習の成果を出すことはまず不可
能です。
緊張感、集中力、注意力、ありとあらゆる意識が高まり、アドリナリンの分泌
はかなり高いでしょうね。
内村選手は、技術面でも、そういった精神面での準備があらかじめしっかりで
きていたのだと私は思います。
内村選手「金メダル、おめでとうございました!!」
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http://form.mag2.com/miohuphipi
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