バックナンバー:135 2008/1/15


読者の皆様、

 

日本ではインフルエンザが流行っているそうですが如何おすごしでしょうか?

 

今年からドイツではレストラン、バー、ディスコなどでの喫煙が禁止されまし

た。ブランデンブルク州と他のいくつかの州が立法化されていないようです。

喫煙者にはかわいそうな気がしますが、外食しても、タバコの煙を気にしない

で食べられる、というのは嬉しいです。特に子供が小さかった時など、近くの

テーブルですわれると、非常に迷惑でした。

 

ドイツではアメリカでの時期大統領選挙選のニュースが毎日、刻々と報道され

ております。ドイツでの2007年の税収入が久しぶりに支出を上回ったよう

です。景気が上向きかけてはいるのですが、サブプライム問題でまたしてもア

メリカのシティーグループが追加赤字を計上し世界中の株式市場は大荒れです。

このままこの問題が続けばシティーグループはアラブか中国に間違いなく乗っ

取られてしまいます。

 

日本では内政問題が大変のようですね!

面白い見解が国会では出されています。

http://www.youtube.com/watch?v=P5LHUInaZ9M

うそだらけのアメリカに日本はどのように付き合っていくのか、が今後の世界

の外交のポイントです。

 

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■ 定期演奏会 マーラー交響曲第1番のコントラバスソロは

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昨日まで定期演奏会があり、15日発行予定が少し遅れてしまいました。我が

オーケストラの常任指揮者のお兄さんクリスチャン・テツラフがソリストでポ

ーランドの作曲家シマノスキーのヴァイオリン協奏曲第2番とマーラーの交響

曲第1番がプログラム。テツラフは以前ストラディバリウスの楽器を演奏して

いたそうですが、たぶん5,6年前からボンのヴァイオリン製作者グライナー

を使用しています。

http://www.greinergeigen.de/

とにかく大きな音の出る楽器でオーケストラのフォルティッシモにもびくとも

しない、それ以上のパワーのある演奏で、丁度、オペラ歌手を伴奏しているよ

うな感じでした。コンクールでどんぐりの背比べの中にこのような突出した音

量のテクニシャンが現れれば際立って審査員の印象に残ることはうなずけます。

それが好きかどうかは別問題ですが・・・・・。

マーラーのシンフォニーは五楽章バージョン。最初のバージョンで、ソロオー

ボエの一番最初のAーEーとゆっくりピアノで入るのが危なかったです。後の

バージョンでは音域が改定されずっと演奏しやすくなっています。3楽章には

コントラバスのソロでメロディーが開始されます。ブレーメンのソロ・コント

ラバス奏者の日本人の方が、弾きにくいソロで大変緊張するのがこのマーラー。

5楽章バージョンで後にカットされた2楽章が緊張の時間を一段と長くする。

と私に教えてくれました。

 

オーボエのソロで非常に難関とされているリヒャルト・シュトラウスのオペラ

「バラの騎士」での第1幕で、右手の小指を早いスピードでスライドさせる部

分があります。この部分だけを捉えれば3秒で終わってしまうのですが、この

ソロに到達する前の緊張感がたまらなく嫌なものです。何故かと申しますと、

この直前にティンパニーと低音の弦楽器が、ボン、ボン、ボン、ボンとまるで

ソロオーボエ奏者の緊張した鼓動をことさらに高めるごとく続くのです。「何

ということだ!」と頭にきている暇もなく、緊張の鼓動の音と小節数を勘定し、

緊張度が感極まった時にこの超絶技巧のソロが出てくる。そしてこの難関を通

過してもすぐ後にまた非常に重要なソロが続きます。

 

「バラの騎士」は見ていても楽しい、オーボエの美しいソロの多い素敵な曲で

す。バイエルン国立歌劇場の東京公演でのクレメントのソロオーボエ。カルロ

ス・クライバーの絶妙な音楽が私にR.シュトラウスの魅力を教えてくれまし

た。私がドイツに来たての頃、もう一度ミュンヘンでこの演奏に接することが

できたのは幸運でした。

 

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■ オーボエ講習会 ルルー

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ドイツのオーボエ専門店ウヴェ・ヘンツェの主催によるオーボエ講習会。

 

日程 3月1日 2日

講師 フランソワ・ルルー

場所 ミュンヘン音楽大学

受講料 150ユーロ

聴講料 50ユーロ

 

申し込み 

E-Mail: info@uwe-henze.de

 

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■ マルタとキプロスがユーロ圏に

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お正月からマルタとキプロスがユーロ圏に入りました。ここでも新しくユーロ

貨幣が通貨として使用されます。ユーロコインは国によりデザインが違います。

新しいコインのデザインは?

http://www.welt.de/wirtschaft/article1508192/.html#reqNL

 

欧州連合(EU)は徐々に徐々に大きく前進しています。年末から東の国境が

開かれ、冷戦時代の敵国チェコ、ポーランドからも国境検閲なしで通過できま

す。私が学生の頃チェコへ入った時は、自家用車でも1時間くらいの列を並び、

検閲を受けている時も始終拳銃を持った兵隊に見張られていました。検閲所を

通過すると100メートルくらい走ったところには見張り台があり、やはり拳

銃を持った兵隊が走っている車を見つめていました。それが撤廃され同じ国の

ように通過できるようになったのです。ただ、手放しで喜んでいない人もいま

す。ドイツの治安をあずかる内務省では検閲なしで東の悪漢が入ってくる、と

いうことで警戒を強めています。

 

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■ 次のボンドガールは21歳

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22回目の007ジェームス・ボンド映画に21歳のイギリス人女優ゲマ・エ

ールテントーン(合っているかな?)が抜擢されました。彼女は今まで映画出

演は「ロックンローラ」だけ。既にドイツ人映画監督マーク・フォスターの下

で撮影が開始されており、封切りは11月。ボンドを演じるのは前回と同じダ

ニエル・クレイク。今年の後半、「ハリーポッター」と「ジェームス・ボンド」

の映画が楽しみですね。トム・クルース主演の「ヒットラー」も封切りが今年

の後半だそうです。

http://www.welt.de/kultur/article1526152/.html#reqNL

 

さてさて、ボンドガールですが、2人目の女優が発表されました。ウクライナ

人の元モデル、オルガ・クリレンコ、28歳。

http://www.welt.de/kultur/article1531300/.html#reqNL

 

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■ クヌート第2号

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去年、ベルリンの動物園は白熊のベービー「クヌート」で話題を集めました。

今度はニュルンベルクの動物園で白熊の赤ん坊が生まれました。始め母熊がよ

く面倒をみていたのですが、最近精神的に不安定になり子供を時々落とすよう

になり、飼育係が育てることになりました。

http://www.n-tv.de/901119.html

 

新しく開かれたニュルンベルクの白熊「フロッケ」(愛称で名前を募集中)の

ホームページ

http://www.nuernberg.de/internet/eisbaer/

 

白熊の赤ん坊ってこんなに小さいの?って驚かされます。今日、初めて目が開

いたそうです。

 

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■ 新車1台1700ユーロ                        

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インドのタタ社が今度発売する車は33馬力、623ccで2シリンダーモー

ター、四人乗りで1700ユーロ(約27万円)。今まで世界で1番安い車だ

った日本の鈴木の半分のお値段。発売は2008年の9月から。この車の電気

系統、ブレーキなどはドイツのボッシュ社製が採用されており、技術面からみ

ても優秀(らしい?)です。この車の名前は「Nano」(小人と言う意味)。

http://www.welt.de/wirtschaft/article1536886/.html#reqNL

 

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■ サッカーの話題 クリンスマン ボロスキー

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サッカーのバイエルン・ミュンヘンのコーチに来シーズンから元ドイツナショ

ナルチーム監督ユルゲン・クリンスマンの就任が決まりました。現在のバイエ

ルン・ミュンヘンコーチ、オトマー・ヒッツフェルトはスイスのナショナルチ

ームの監督になります。ヴェアダー・ブレーメン(ブレーメンのサッカーチー

ムで現在ドイツサッカーリーグ第2位)からボロスキー選手(ナショナルチー

ムの選手でもある)がバイエルン。ミュンヘンへの移籍が決定。今シーズンか

らバイエルンでプレイしているクローゼとともにブレーメンの選手がミュンヘ

ンに引き抜かれました。

 

 


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