バックナンバー:80 2005/5/15


読者の皆様、

 

お元気でお過ごしでしょうか?

 

振り替え休日の無いドイツでは、偶然にも月曜日が休日ですと、めずらしい連

休となります。5月15日と16日が復活祭(Pfingsten)の連休で旅行に出か

けるドイツ人家族も多いようです。土曜日のスーパーマーケットは買い物客で

いっぱいでした。

 

こういう連休には歌劇場の仕事があるのが常で、子供達が小さいころはよく

「○○ちゃんちは○○へ、○○ちゃんちは○○へ、うちはどうして・・・?」

と突け上げを食いました。最近は理解してくれたのかあきらめたのか、この手

の苦情は聞かなくなりましたが、それも無いとつまらない気もいたします。

 

そして本日の本番はモーツアルトの「魔笛」です。

 

最近のヨーロッパの出来事では、カンヌの映画祭。「スターウォーズ」の最終

回の世界封切りが話題を呼んでいます。そして、この映画祭が終わるころに王

国モナコでF1グランプリが毎年行われています。今年はフェラーリチームは不

調ですね。

 

サッカーでのドイツ・ブンデス・リーグは2週間後に終了を待たずにバイエル

ン・ミュンヘンが昨日優勝を決定しました。ブレーメンは只今5位。

 

戦後60年のロシア、モスクワでのパレードが国賓を招いて行われ、ドイツか

ら戦後初めて首相が参列。ソビエト連邦の夢を描いているといわれるプーチン

ですが、それを果たすには任期が短すぎそうです。

 

大西洋を越えてアメリカでは本日、大人の遊び場ラス・ベガスが100歳の誕

生日を祝っているそうです。

 

もうひとつアメリカの話題です。、政府は発表したがらない話題だそうですが、

イラク戦争以来、軍隊への志願者が減っていて、問題になっているそうです。

 

 

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■ 只今、ドイツの旬の食べ物は?

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只今、ドイツの旬の食べ物は、何といってもアスパラガス(Spargel)です。

レストランのメニューに載るのもこの1ヶ月間くらい。日本では野菜として、

付けあわせとして出てくるアスパラガスですが、ドイツでは堂々と主菜として

登場いたします。レストランによってはアスパラガスだけのメニューまで作り、

いろいろなアスパラガス料理を出してくれます。

 

このドイツのアスパラガスなのですが、白アスパラガスなのです。日本の皆様

にはグリーン・アスパラガスを主流として召し上がられる?(実は家内と論議)

と思いますので、今の時期にドイツにいらっしゃる方は是非、アスパラガスを

お試しになられることをお勧めいたします。

 

論議となったのは日本には白アスパラガスがあるかないか?なのです。

 

私は「ある」家内は「まずない」でした。

 

皆様、日本に白アスパラガスはありますか? ありますよね!

 

というわけで日本語のゴーグルとドイツ語のゴーグルにイメージ検索をかけて

みました。う〜〜〜〜ん! 日本のゴーグルめ!家内に見方しやがって・・・。

 

日本語 第1ページ目 見事に緑色

http://images.google.com/images?q=%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%AC%E3%82%B9&svnum=50&hl=ja&lr=lang_ja&start=20&sa=N

↑↑長くて切れている場合はご自分でペースト・コピーで処理していただけま

すか。

 

ドイツ語 白が多い

http://images.google.de/images?q=spargel&hl=de&btnG=Google-Suche

 

 

代表的なメニューとしては、白アスパラガスにオランダー風(Hollandaise)ソ

ースをかけ、イタリアのパルマハムと一緒に食す、というものです。さっぱり

していておいしいです。

http://commons.wikimedia.org/upload/thumb/d/d9/250px-Spargel_sauce_hollandaise.jpg

 

 

果物では「イチゴ」です。ここブレーマーハーフェンでは農家に行ってイチゴ

狩りをすることができます。子供達が小さい時に出かけましたが、摘むのが面

白くてたくさん採りすぎ、後で困ったことがありました。

 

もう少しすると、真っ赤なさくらんぼが出回ります。

 

 

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■ 春闘

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私が京都芸術大学の学生時代は国鉄(若い世代の方、ご存知ですか?)の春闘

はまだ盛んでした。この時期の京都は観光客が入れず久しぶりに地元の人間だ

けの京都になります。私はこの時に、大学は自主休校(実際は私鉄もストに入

ったので、関西圏の大阪、神戸、奈良、滋賀方面からの自宅から通う学生も登

校できず学校は自然休校)にし、自転車でお寺めぐりをいたしました。陽気は

良いし、人はいたって少ない、情緒のある京都を楽しめる大きなチャンスでし

た。

 

ドイツでは組合が依然として幅を利かせており、労使交渉が決裂するとストラ

イキという強硬手段を未だに使っております。先週始めに鉄鋼業界の労使交渉

が行われ、賃金の値上げが決まりました。

 

向こう1年間は3.5%のベースアップ、一時金500ユーロ支給。という結果で

す。新聞や経済紙などによると、先年の鉄鋼業界は史上空前の売り上げ、収益

ではあり、当然ともいえますが、ドイツ国内の経済成長の伸び率が1%を切る

という中で、この数字はどういったものだろうか? とまあ、雇用側、国側、

組合側の意見をごちゃまぜにしたコメントが多かったようです。

 

天気予報みたいなコメントで、見通しが立たない、私でもかけそうな経済コメ

ント・・・・・。

 

 

 

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■ 私流、ドイツ語スペルチェック

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ドイツに住んでおられる方々に私流のドイツ語スペルチェックの方法をご紹介

いたします。検索エンジン、ゴーグルを使うとたいていいの場合、この単語の

事ですか?と聞き直してくれます。

 

例えば復活祭の「Fingsten」と打ち込みますと「Pfingsten?」と訊いてくれ

るのです。これは便利です。辞書ですと訊きなおしてくれないので、間違って

いる場合は正確なスペルを探し回らなければいけません。

 

http://www.google.de/webhp?hl=de

 

どうぞ、辞書としてもご活用ください。

 

 

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■ プルチネラ

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現在、ブレーマーハーフェン歌劇場では次の出し物、バレエの音楽の練習が進

められております。2曲ありまして、ストラビンスキー作曲「春の祭典」と

「プルチネラ」です。「春の祭典」は小規模編成に書き換えられた編曲版を使

用。本来は5本のオーボエ編成を3本に縮小してあります。その影響で部分的

にあちこちのオーボエパートへ飛ぶことになり、本来の版と比較すると結構忙

しかったりするのですが、まあ何とかなりそうです。

 

知らなかったのは「プルチネラ」です。今まで知っていたのは組曲で、今回の

版はオリジナル。歌が入っています。また曲数も当然ながら多いのです。組曲

では最終の曲にオーボエの最高音と呼ばれる「a」が出てまいります。トラン

ペットと一緒で出ても出なくても聞こえることは無いのですが、(トランペッ

ト、落ちるなよ!)オリジナル版にはありません。(大助かり!!!)

 

このたった一発の「a」の負担度は聞こえなくても相当な重荷といえるのです

が、これが一挙に解消。その代わりにEs−Durのトニックの分散和音がハ

イスピードで出てきました。でも負担度は「a」とは比較になりません。

 

一昨年、パッシン先生が一番演奏するのがいやな曲、として挙げていた「プル

チネラ」です。確かに気を使う部分が多く、彼が所属していたオーケストラの

ようにマイクが目の前にあったら本当に萎縮しそうです。

 

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■ ホームページ訪問6 「おーぼけ・おーぼえ」

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訪問第6号は「おーぼけ・おーぼえ」のホームページです。

http://www.ne.jp/asahi/benobe/oboe/index.htm

 

まずは発行者、松本さんからのメッセージです。

 

 

限りなく独自の味(個性)にこだわりを持ち、同業者と群れることを苦手として

 「おーぼけ・おーぼえ」というページをやっています、あべ べのべ こと松

本と申します。紹介のために、自分のページを振り返ってみても、更新は減っ

ているは、雑然としているはで、申し訳ないのですが・・。

 

 自分のホームページのコーナーの1つとして、まだあまり多くはなかったオー

ボエ関係のコーナーを作ったのが最初でした。 当時、楽器はブランクの真っ

只中で、リードケースの自作関係の記事ぐらいで打ち止めにするつもりだった

のですが、予想外に各種の問い合わせがあり、過去の記憶をたどって答えては

いたものの、現役でない者がそうやって対応していくことが、本当に誠意ある

といえるのか、という疑問が重なってきました。

 

 そこで、私のような者を頼らずとも情報を交換できるよう、掲示板と宿帳を

作るとともに、そういったものはイロイロな人に来ていただいてナンボ、とい

うことと、オーボエ吹きの方がネットを始めてオーボエ関係のWebを探したとき

に「さびれている」状況があったらイヤだな・・と思い、当初は期間限定のつ

もりで、ハラを決めて突っ走ることにしました。ですので、あの頃はとにかく

頻繁に更新や宣伝をしましたね。ページのネタにできるものだったら、種類を

選ばなかったので、今残っているコンテンツみたいに雑然としているという要

素もあるのですが・・。

 

 ただ、その際には楽器を再開したばかり、ということもあって、キレイとい

うか、当時のクラッシック系のページに相応しい、品のあるページを作る技量

も無かったので、キラクで、自分にとってはリアルであるけれども、ある意味、

底辺志向なページでもあったと思うです。

 それに共感してくれた方が、もっとキラクにページを作ってくれれば、とい

うのと、「こんなのを、のさばらしてはイケナイ」という、ココロも知識もあ

る方が、ワタシには出来ない、もっとちゃんとしたオーボエのページを作って

くだされば、という「アンチおーぼけ・おーぼえ」期待論的な部分もあったか

もしれないですね。

 

 ともあれ、まだまだやってみたいことがいくつもありますので、もうちょっ

と、この世界で粘ってみようかな、と思っていたりしますので、よろしくお願

いいたします。

 

 

>松本さんは、現在関東(さいたま市)にお住まいですね。でもオーボエをお初

>めになったのは関西?

 

 生まれてこの方、関東在住ですが、オーボエ人生的には、ふしぶしで、関西

出身な方との出会いや、オーボエをかついで関西へ、などということがあって、

今なお吹き続けられている、という感じです。

 

 

>高校時代にオーボエにたどり着かれた分けですが、その当時の環境などはいか

>がでしたか?

 

 高校に入って、真っ先に確認したことが、そこの吹奏楽部にオーボエパート

があるかと、楽器が空いているか、ということだったりしました。

 その後、楽器の講習会で、自分を含めた、その地域一帯のオーボエ少年・少

女が5〜6人集まったことがありましたけど、今考えたら、楽器的には、かなり

厳しいコンディションのものが多かったと思います。ただ、それだけの人数が

集まれるほどの状況になっていたのは、そのさらに先人の方々のおかげかと。

 

 

>オーボイスト宿帳にはたくさんの方が登録されていらっしゃいます。最近では

>掲示板での井戸端会議で花が咲いているようですね。私は皆さんとわいわいや

>りながら楽しむ飲み会が好きなんですが、定例会なんて行っていらっしゃいま

>すか?

 

 宿帳のページも、掲示板のほうも、以前よりはかなりペースが下がっていて、

このあたりはワタシの不徳の致すところですが・・。掲示板に来てくださる方

々へのお礼も兼ねた、みんなで楽器を吹いて、その後に宴会、という会は、2回

ほど開かせていただいたことがあります。

 最近は、他の方が開いてくださる会に参加させていただく、というパターン

ばかりですが、機会があれば、また単発で自主開催もやろうかとは思っています。

 

 

>松本さんの突撃!おーぼえ工房のリードの作り方のコーナー、グラフィック・

>ソフトで丁寧に作られていて、時間が掛かって大変だったであろうと想像して

>おります。

 

 私のページの場合、内容が空虚・・なのはどうにもならないのですが、せめて

見やすいページを作ろうと必死だったのかと思います。ページを修正しようと画

像に手をつけるたびに「ムカシは、よくこんなことをやっていたよな〜、『若か

った』としか・・」と感じます。

 作業としては、Windowsに付属の「ペイント」というソフトを使って、思いっ

きり拡大表示した状態で、点を一つずつ打っては、いくつか打つたびに元のサイ

ズに戻して、見栄えを確認して、といったことの繰り返しで、なんと申しますか、

リードをひたすら何本も縛っているときのような、地道なものです。

 

 最近作ったページは、「完成度よりも、情報がWeb上に存在して、見られると

いうことのほうが大切なことなのだから」と開き直ってる部分が多々ありますが。

 

 

>ある方から、「おーぼけ・おーぼえ」のホームページに関するご推薦の文を頂き

>ました。今回はこのコメントを結びに使わせていただきたいと思います。

 

このページにおける「おーぼえ掲示板」は、プロアマ問わず、いろんな方が出入

りしておりました(オーボエ系ページの黎明期を支えたページなんです)。今は

オーボエのホームページが山のように出来ていますが、このページは先駆けと言

ってもいいかもしれません。 

http://www.ne.jp/asahi/benobe/oboe/index.htm

 


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