バックナンバー:70 2004/12/15


読者の皆様、ご機嫌如何ですか?

 

アメリカドルがどんどん下がって、円、ユーロが上がっています。

中国に引き続きロシアも外貨をユーロにシフトするという噂も飛んでいます。

アメリカも本気で財政赤字を何とかしないとドルの大暴落、何てことも起こり

得ます。その場合は、世界的な経済市場は大打撃を受けます。ドルの価値はが

た落ち、アメリカと親睦関係にある日本の円も場合によってはつれ安になる可

能性が無いともいえません。その場合の一番安全な投資は従ってユーロ、と言

うことになるそうですが・・・・。金も強いのですが、如何せんドル建てです。

 

先回のメールマガジンに誤字がありました。1人で書いて、1人で訂正してい

ると、見逃しがあります。ご勘弁ください。間違いは「次期」ではなく「時期」

でした。既に、ニコニコしながら発見を喜んでいらっしゃる(寛容なる)読者

の皆様!に感謝いたします。きっと未だに私が気がついていない国語の間違い

は、まだまだたくさんあるのでしょうね。(陳謝陳謝)

 

第3アドベントが過ぎ、ろうそくも残り1つ。これに日が灯ればすぐにクリス

マスです。永らく更新がなかったホームページも少しづつ手を加えていきたい

と思います。すでにご覧の方もいらっしゃると思いますが、スタートページが

クリスマス化しております。その他に、冬に食べるスイスのチーズのご紹介、

ドイツワインのご紹介もいたしました。クリスマス、お歳暮のご参考にどうぞ。

http://www.oboeinfo.de

 

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■ 視聴率の高いテレビ番組「事件簿XY」                              

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ドイツ語圏での視聴率の高い番組「事件簿XY」というのがあります。ドイツ

語では「AktenzeichenXY」と呼ばれています。番組の内容はド

ラマではなく、まだ解決していない実際に起こった事件をテーマとして取り上

げ、視聴者からの電話での情報を得るという番組です。警察と国営放送ZDF

が共同で製作している番組で、警察力で行っている聞き込み捜査の限界をマス

メディアを使って補うというものです。この番組のお陰で解決できる事件の件

数もかなりあるようですから、テレビの威力はたいした物です。放送回数は年

間約10回。放送時間は20時15分からのベストタイムで1時間から90分。

放送されている国はドイツ、オーストリア、スイスです。

http://www.aktenzeichenxy.de

 

11月25日の番組では、ブレーマーハーフェン近郊で起きた少女誘拐殺人事

件の犯人のモンタージュ写真が発表されました。視聴者が連絡した情報により

犯人逮捕につながった場合は賞金が支払われます。

http://www.e110.de/imgserver/e110_2/grafiken/picture_5182.jpg

 

ドイツでは普通マスメディアの犯罪関係の報道は非常に慎重です。容疑者であ

る場合は絶対に身元の発表はしません。その人の人権保護を尊重するとともに

報道の責任という立場も厳格に守られていると思います。今回の少女誘拐殺人

事件レフケでも、モンタージュ写真を発表はしていますが容疑者としてではな

く、重要参考人として、事件解決の手がかりになる人物として出されています。

 

 

 

(別件)

誘拐犯人にされて袋叩きにあった警察官がいます。学校の前で写真を撮ってい

たら、父兄に誘拐犯だ! という容疑で袋叩きにあい怪我をしたそうです。こ

のお話はドイツでも日本でもありません。メキシコの話だそうです。

 

 

 

(後記)

先週、上記の誘拐容疑者が逮捕されました。なんとブレーマーハーフェン在住、

31歳の2人の子持ちの男性でした。報道関係はこの子供たちに気を使い、な

るべく素性を隠した書き方、報道をしています。ご丁寧に「子供たちには罪は

ありません」とも書き加えています。

 

おかしいのが、モンタージュ写真。

 

容疑者とはぜんぜん似ていなかったそうです?!

 

それなのに、よく情報が集まったものだと感心しております。これで犯人扱い

にされそうになった人はいい迷惑ですね!

 

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■ ミラノスカラ座            

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12月7日、2年以上に渡る改修工事を経て、幕開けとなりました。改装にあ

たったのは女性建築家Elisabetta Fabbri、舞台装置改装はMario Botta が担

当。客の中にはソフィア・ローレンの顔も・・・・。

http://news2000.libero.it/gallery/fg1151/pg1.html

 

ブレーマーハーフェンの歌劇場もつい最近改装工事が行われました。ほぼ1年

間かかりましたが、舞台転換などをコンピューター制御にしたため、何回か本

番中、ステージの転換が行われず、新しいコンピューターとソフトに手こずっ

た経験があります。きっとミラノでも、関係者は本番前に気をもんだ事と思い

ます。

 

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■ ヴェルディの家             

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イタリアのオペラ作曲家ヴェルディ(1813-1901)の家が売りに出されています。

 

ヴェルディがオペラ「リゴレット」(1851年12月14日初演)を書いた

パルマの近郊ブセットにある家を、現在の持ち主、Saba Sabadini Orlandi

ファイナンシャル・タイムス誌に売りの広告を出したそうです。

 

価格は日本円にして約12億円、その他、改築工事に6億円くらいの費用が必要

とのことです。

 

ヴェルディはこの家に1848年から1888年まで住んでいたそうです。

 

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■ EU−中国                 

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ドイツの首相が中国、日本を訪問いたしました。きっとその模様はローカルな

日本のほうが情報がふんだんにあったと思います。それと平行し、ブリュッセ

ルで、EUと中国代表者の会談が8日に行われました。15年前に決まった対

中輸出禁止条例の破棄が協議されたようです。その内容には、中国に武器を売

ってはいけない、という事項があります。中国代表は、この条例を破棄しても

らい、すぐ大量の武器を発注する、ということではなく、ヨーロッパや世界各

国との貿易が活発化してきた現在、この条例は時代遅れではありませんか?

との発言を出しています。EU側がこの条例を解除するには25カ国が一致し

て賛成しなくてはならず、北欧の国々からは、人権の不平等問題などがあり、

今、直ぐにこの条例を廃棄するのに懸念の声もでている、ということです。

 

さて、ドイツにもかなりの軍需産業があります。軍需産業は利益も大きいこと

はアメリカが無理やり戦争を起して、経済のカーブを上昇させようとした事を

みても明らかです。ドイツはイラン、イラクにも武器を輸出しています。そし

て、もちろん中国にも武器を買って欲しいわけです。一方中国は対アメリカの

事を念頭に置き、ヨーロッパと組んで最新の武器を手に入れたいのは目に見え

ていますから、私には上記の中国高官の発言はリップサービスに聞こえて仕方

がありません。

 

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ドイツには無い?カラーコンタクトレンズ。ドイツの若い娘はへそだしルック、

日本の若い娘はカラーコンタクト。どっちが「ぞくっ!」とくるか???

 

使い捨てコンタクトレンズは家内も時々使っています。家内は重宝しておりま

す。私は、と申しますと、めがねはリードを削る時と、印刷状態の悪い楽譜を

見る時に使用しておりかます。でもめがねです。目の中に異物を挿入すること

に恐怖を感じます。皆様はいかがですか? ごみが目に入っても痛いのに、コ

ンタクトレンズは痛くない、そんな馬鹿な!

 

それでも使用されたいと思われる方は是非どうぞ!

 

丁寧なお店のようですよ!

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■ ドイツ国鉄の怪ーその3             

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私自身、あまり電車を利用することがありませんが、娘たちがドイツ国内で電

車を利用しだし、非常に不便な、そして理不尽な問題にしょっちゅうぶつかり

ます。

 

ドイツの国鉄、ドイッチェ・ブンデス・バーン、略してDBといいます。現在

まだ国の運営です。将来的に民営化させ企業としてスタートする事になってい

ます。今のところまだまだ経営赤字が大きく、なかなか上場させるまでの会社

になっていません。

 

DBが走らせている特急列車IC(インターシティー)ICE(インターシテ

ィーエクスプレス)という列車があります。この列車に乗車するのには特別特

急券が必要となります。但し、列車が30分(確か?)以上遅れた場合には、

この特急券は払い戻しになります。

 

この払い戻しがまたややっこしいのです。列車の車掌に証明書を発行してもら

い、駅で払い戻してもらう、というのが普通なのです。先回のケースと似ては

おりますが、また問題が生じました。

 

娘が乗ろうとした特急列車IC(インターシティー)が40分遅れという事が

乗り換えのときに分かりました。携帯で連絡してきたので、すぐインターネッ

トで調べ別の在来線に乗るように、そして、目的地ハンブルクでは遅れの為に

時間が無いので、帰りにブレーメンの駅で特急券の払い戻し請求をするように

指示しました。

 

ところが、石頭のドイツ人、ブレーメンの駅員は、「それはハンブルクで行わ

れなければならない」と言ったそうです。

 

またまた苦情のメールをDB宛に書くことになりました。

 

だいたいICの遅れのために予定の時間が遅れたのに、更にハンブルクで時間

を費やすことは不可能であった事。使用しなかった特急券をどこの窓口でも払

い戻ししてもらえないのは理不尽である事を理由に払い戻しの請求を行いまし

た。

 

今回もDBは対応に応じてくれました。現金の払い戻しではなく、次の乗車の

時に使える金券ですが・・・・。

 

ドイツで生活をしている方へ!

もし、扱いが不可思議だと思われたら黙っていてはいけません。そんなところ

がドイツで生活する非常に疲れるところですが、ドイツ人の石頭と付き合うに

はある程度議論をしないと仕方がありません。頑張りましょう。

 

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■ オーボエジョーク(その3)         

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オーボエ奏者にAisを吹かせる方法は?

 

チューナーのバッテリーを抜いてしまう。

 

(本当かな? 私ならAsになるかも・・・・)

 

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■ インターネットテレフォン                   

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いつかは出てくるだろうと思っておりましたが、とうとう出ました。現在ネット

上で、コンピューターを使った電話はできます。Skypeという無料のソフトを使

用しチャットと同じ要領で2人をつなぐことができます。いちいち文字を打ち込

むより言葉で簡単に用がたせます。

 

これとは別にイタリアのプロバイダー、Tiscaliがインターネット回線で普通の

電話機から普通の電話機へ接続できる方法を提供しています。このインターネッ

ト電話はドイツ国内に限りますが、使い放題です。ADSLを引いていることが条件

です。

 

お値段はインターネットADSL使い放題とインターネットテレフォンでのドイツ

国内使い放題で28.80ユーロ。

http://www.tiscali.de/

 

但し、ドイツテレコムのIDSL基本料金とDSLの基本料金は今までどうり支払わな

ければいけません。

 

つなぐ作業は、今家庭でご使用の電話機とジャックの間に無料で提供される機械

を間に入れるだけだそうです。また、今までのように、外国へはコールバイコー

ルの安い電話会社の利用も可能だそうです。

 

この回線でできないのはファックスだそうです。

 

どなたかお申し込みになりませんか?

 

使い心地をご連絡ください。

 

 

 

インターネットには、私はこの会社を利用して接続しております。ADSLで月

17ユーロ。我が家のコンピューターは、毎日、夜通しダウンロードしています。

 

何をそんなにダウンロードするものがあるかって?

 

日本の方にはあまりご興味が無いかもしれませんが、日本のテレビドラマをせっ

せとダウンロードして見ています。最近のものでは「逃亡者」などもあります。

 

このプロバイダーとAOLの相性は悪いようです。AOLに加入されている方に

メールを出すと、時々着かないことがあります。

 

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■ ザールブリュッケンにある州立劇場縮小

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ザールランド州立劇場が州の予算カットで、劇、歌劇、バレーの3部門の内、

劇、バレー部門を縮小するされる事を余儀なくされています。4万8千人の反対

署名が集まりましたが、州の文化大臣は今のところ予算カットの姿勢を崩して

いません。

 

現在の年間予算2450万ユーロを、2006年から2009年までの期間に1年間に

つき154万ユーロづつカット、2009年の予算は1850万ユーロになるとい

うものです。

 

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■ 後書き     

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今回を持ちまして本年最後のメールマガジンとなりました。

 

来年度もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

読者の皆様、どうぞ良いお年をお迎えください!

 


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