読者の皆様、ご機嫌如何ですか?
ドイツは今週末からアドベントに入ります。このメールマガジンを1年以上我
慢強く続けてご購読していらっしゃる方々は、「ああ、そうか!」と首を立て
に振っていただけると思います。
アドベントに関してのバックナンバーは次のサイトをご覧下さい。
http://homepage3.nifty.com/~motohasi/oboe/magazine/backNr02/backnr27.htm
アドベントはクリスマス前の4回の日曜日のことを言います。この週末が第1
回目のアドベントということです。
アドベントには市の中心にマーケットができます。アドベンツ・クランツを飾
り蝋燭に火をともします。窓や庭の木に電気のネオンサインを飾ります。劇場
では毎年子供の為に劇を組みます。題材は有名な童話です。教会では普段の礼
拝とは別に音楽会を催します。バッハのクリスマスオラトリオの季節です。他
にもいろいろと日本には無いクリスマスの習慣があります。真っ暗で私の大嫌
いな冬ですが、娘たちにとってはその暗い冬がアドベントにより一気に明るく
なり、夢が広がる行事が組まれ、街もにぎやかにやるので胸踊る次期のようで
す。
さて、クリスマス次期に飲むグリューワインという熱燗のワインについて私の
ホームページに少しだけ書いてみました。日本でも購入できるそうですので合
わせてご紹介いたしました。
http://www.oboeinfo.de/
飾りのアドベンツ・クランツは主に松を組んだ輪の上に4本の蝋燭が固定され
ており、アドベント毎に1本づつ火を灯します。2回目のアドベントになると
2本の蝋燭に火が灯ります。また、ろうそくは無しでこの輪を玄関に飾る家も
多いです。日本のお正月の門松のようなものです。
子供たちには12月に入りアドベンツ・カレンダーと呼ばれる特別のカレンダ
ーが用意されます。12月1日から1つづつ窓を開きます。全部で窓は25個
あります。このアドベンツ・カレンダーに関してもホームページ第1ページに
更新いたしましたのでご覧下さい。
久しぶりのホームページの更新です。今回はまだスタートページだけですが、
また徐々に内容を新しくして行こうと考えております。
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■ ドイツの来年度の景気は?
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11月17日にドイツ経済顧問会が来年の景気の見通しを発表しました。
それによりますと、来年の経済成長率は1,4パーセント。今年よりも少なめ
です。これは、来年度のドイツの休日が多いためで、もし、休日が今年と同じ
であるとして計算すると、経済成長率は今年と同じらしいです。
少しでも経済を上向きにしたいドイツ政府ですが、バイゲル大蔵大臣が10月
にあるドイツ建国記念日を流動的にして、10月の第1日曜日にする提案を出
しました。ドイツは日本のように振り替え休日、というのがございません。建
国記念日は10月3日です。来年の10月3日は月曜日です。その1日の休日
を取りやめにしようという提案に対し、どうやら賛成意見は得られず、バイゲ
ル案はゴミ箱行きになりそうです。
面白いのが、当時、この建国記念日を決定するに当たり、当時与党のCDU党
首シュトイバーが、10月の第1日曜日に、という提案をしていたらしいので
す。彼は、現在野党でCDUの党首ですが、野党に回るとこの意見をくつがえ
してしまうところが、どこの国の政治も同じだなあ、と感じました。
昔、日本社会党の別名は「何でも反対党」でした。
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■ EU トルコ???
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EUは12月17日にトルコを加入させるかどうかについて決定を下すそうで
す。この問題は今まで始終論議されていました。
ドイツはこういう問題になると得意な討論番組が組まれます。政治家、EU専
門家、トルコ専門家、知識人などがそれぞれ意見を交わします。しかし、解決
を見ることはありません。
論点は40年間トルコに対して、EUに入れるからと言い続けてきた以上、い
まさらそれをダメ、というのは可笑しいではないか。
いや、トルコは地理的にも文化的にも宗教的にもヨーロッパではない。だから
ヨーロッパ人としてトルコ人を同じ仲間に受け入れがたい。
というのが一般的な争点です。しかし、政治家の考え方は別のところにあるよ
うです。トルコはイスラム経の国々で一番ヨーロッパと仲の良い国です。この
国をEUに加盟させることによって世界地図を塗り替えようではないか、とい
うものです。1989年に東ドイツが崩壊して以来、共産圏の国々が次々と民
主化に成功し、ポーランド、チェコなどの国々がEUに入りました。この時は、
昔NATOと対立していた国々を取り込んで、一気に平和機構を築きたい、と
いう意図がありました。同じように、現在非常に不安定なイスラム圏をEUに
取り入れて平和を拡大しようではありませんか、という事です。
ここで問題になるのは、それではその国境をどこで引くか、です。トルコを入
れた後、エジプト、モロッコ、ヨルダン等の国々はどうするのか、という大き
な問題が出てくるのです。
もし、トルコをEUに加盟させないことになると、トルコは必然的にロシアと
接近することになるそうです。そして、イスラム圏とロシアがEUを間に挟ん
でにらむ形になります。
最近、インド、パキスタン、セイロンあたりが(今までお互いに戦争していた
国々です)経済圏を作る、というニュースが出ています。これからは軍事圏で
はなく、経済圏での世界地図の作成が世界を変えていきそうです。
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■ ドイツ・サッカーナショナルチーム快勝
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ドイツ・サッカーナショナルチームは11月14日、日本のWMで話題を呼ん
だカメルンチームと対戦し、3−0と快勝。カメルンチームは日本でポイント
ゲッターが試合中に急死するアクシデントがありました。ご記憶の方もいらっ
しゃると思います。今回の試合からドイツチームのユニフォームが赤に変わり
さいさきの良いスタートとなりました。一方、敗戦チームのドイツ人監督であ
るシェーファーは2006年のWMまでの契約がありましたが、今回の結果が
散々であったため解雇される可能性が強くなっています。
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■ 10万年のセックス
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このメールマガジンは色気が無いそうです。というわけで一気に10万年分の
色気情報を提供いたします。
http://www.helmsmuseum.de/
ハンブルク・ハーブルクというハンブルク南部地区の博物館での特別展覧会で
す。期間は2005年1月16日までで月曜日は休館。
8カ国、60箇所から260個の展示物を集め公開しています。紀元前500
年の壷、1820年に作られたスイスの時計(機械仕掛けで上下に動くそうで
す?)、2世紀のきゅーす、絹の紐がついた動物の内臓の革から使られたコン
ドーム(ラテン語の説明書付き)等等。
http://www.100000jahresex.de/
上記のサイトの右上にある「Abbildungen」をクリックすると写真
をご覧いただけます。
え!
全然色気が無い?
それは私のせいではなく、あなたの感受性と想像力の問題です!
でも、やっぱり色気は無いかな、このニュース?
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■ ドイツ国鉄の怪ーその2
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私自身、あまり電車を利用することがありませんが、娘たちがドイツ国内で電
車を利用しだし、非常に不便な、そして理不尽な問題にしょっちゅうぶつかり
ます。
ドイツの国鉄、ドイッチェ・ブンデス・バーン、略してDBといいます。現在
まだ国の運営です。将来的に民営化させ企業としてスタートする事になってい
ます。今のところまだまだ経営赤字が大きく、なかなか上場させるまでの会社
になっていません。
DBが走らせている特急列車IC(インターシティー)ICE(インターシテ
ィーエクスプレス)という列車があります。この列車に乗車するのには特別特
急券が必要となります。但し、列車が30分(確か?)以上遅れた場合には、
この特急券は払い戻しになります。
この払い戻しがまたややっこしいのです。列車の車掌に証明書を発行してもら
い、駅で払い戻してもらう、というのが普通なのです。ところが娘の乗った列
車では車掌が回ってこなかったのです。駅では当然列車の遅れを知っていて、
すぐ払い戻しをしてくれれば問題は無いのです。ところが、ドイツ人の石頭は
規則に固執します。家に帰ってきた娘から事情を聞き、私がDBに苦情のメー
ルを書きました。これから株式上場を狙っているDBですからサービスは大事
と見え、一応、特急券の払い戻しを受けました。現金の払い戻しではなく、次
の乗車の時に使える金券です。
ドイツで生活をしている方へ!
もし、扱いが不可思議だと思われたら黙っていてはいけません。そんなところ
がドイツで生活する非常に疲れるところですが、ドイツ人の石頭と付き合うに
はある程度議論をしないと仕方がありません。頑張りましょう。
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■ チェリビダッケ・エディションVol.4(CD情報)
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サインはしない、インタビューに応じない、レコードは作らない、の3拍子揃
った大指揮者の4つ目の録音集がEMIから発売されています。1979年に
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者になったチェリビダッケ
の演奏を、ミュンヘンのバイエルン放送局がライフとして録音し続けた、彼の
黄金時代の録音(1983〜1995)を集めたものです。
お値段、ご購入情報は
http://www.oboeinfo.de/
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■ アルブレヒト・マイヤー/モーツァルト・アルバム(CD情報)
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ベルリンフィルハーモニー交響楽団主席オーボエ奏者アルブレヒト・マイヤー
の最新CDが9月に発売されました。「モーツアルトの軌跡」と題するCDで
す。先回のメールマガジンに私の感想を書かしていただきました。もしや、ま
だ日本で発売されていないのでは、と思い検索してみました。ありました!
日本での発売タイトルは「アルブレヒト・マイヤー/モーツァルト・アルバム」
だそうです。
お値段、ご購入情報は
http://www.oboeinfo.de/
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■ メルセデス・ベンツ社長車盗まれる
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メルセデス・ベンツのシュレンプ社長の車(メルセデス600)が11月21日
盗まれたそうです。サテライトによる車位置確認装置は犯人によりすばやく取り
外されたらしく、プロの仕業。この車は防弾ガラス、床も爆弾でもタンクのガソ
リンに引火しないよう補強された特別車で、お値段は約1500万円。フランク
フルトでも最近市長のメルセデス600が盗まれたそうですが、こちらは翌日地
下駐車場で発見されたそうです。その回りにはメルセデスの盗難車が数台集めら
れていた模様。
http://www.n-tv.de/5452752.html
しかし、犯人が見つかってもこの車に立てこもれば結構安全かも・・・・。
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