皆様ご機嫌如何ですか?
ヨーロッパ・マイスターはやはりものすごい緊張感です。皆様にお見せしたい
ところですが、メールマガジンでいくら書いてもこの臨場感、スリル、迫力は
お伝えできないのが大変残念です。えっ!仕事しているかって?それが非常に
問題なのです。兎に角毎日試合は続いております。残念ながら全部テレビで見
ているわけにはいかないのですが、つまらなそうな組み合わせでも大波乱が起
きています。例えば、オランダがチェコに敗れたり、イタリアがスウェーデン
に最後10分前くらいに引き分けに持ち込まれたり・・・・。24日の準々決
勝では開催国ポルトガルがイギリスを何と3時間の試合時間の末下すというす
ばらしい試合でした。
このような波乱を生じながら、現在準決勝まで試合が進んでおります。私が勝
ちを予想したチームはことごとく負けてしまいました。残りはポルトガル、オ
ランダ、チェコ、ギリシャです。
このようなスポーツも正に音楽と同じですね。今、見なくては、今、聞かなく
ては、今、良い演奏をしなくては・・・・・。
さて、今号をもちまして、「オーボエ・フレンド」は夏休みに入ります。皆様
どうぞ楽しい夏休みをお送りください。
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■ 「カペラ・ブレメンシス」オーボエ三重奏 演奏会のお知らせ
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人々が生活している地球では、公害問題、汚染問題、環境破壊問題などの大き
なテーマを抱えております。将来の地球自然環境に取り組むコスモ石油株式会
社のご協力を得て、また山の作曲家、近藤浩平氏の新作、組曲「島と山の小品」、
更に日本人なら誰でも知っている名曲「黒田節」のテーマで作曲家、門田展弥
氏の新曲をプログラムに盛り込みお贈りいたします。音楽家は世界を動かすこ
とはできません。しかし、何らかの形で皆様の心を動かすことができれば、と
演奏者一同希望しております。
京都 7月27日 19時開演
福岡 7月28日 19時開演 福岡あいれふホール
特別協賛:コスモ石油株式会社 (メセナ協議会認定)
後援 : ドイツ連邦共和国総領事館 日本オーボエ協会
協賛 : ヤマハ株式会社、日本ダブルリード株式会社、野中貿易株式会社
スガナミ楽器株式会社
プログラム :
パウル・ヒンデミット作曲 : オーボエ三重奏曲
ヨーゼフ・シュナルケ作曲 : イギリス民謡の主題による変奏曲 二長調
近藤浩平作曲:組曲「島と山の小品」 (委託作品・世界初演)
ヨーゼフ・トリーベンゼー作曲 :
ハイドン作曲「交響曲第94番」の主題による変奏曲
門田展弥作曲 : 黒田節ファンタジー (委託作品・世界初演)
ルードウィヒ・ファン・ベートーベン作曲 :
モーツアルト作曲オペラ「ドンジョバンニ」から「奥様お手をどうぞ」
の主題による変奏曲
演奏 : 「カペラ・ブレメンシス」
末政圭志 菅付章宏 (オーボエ)
長岡大輔 (オーボエとイングリッシュホルン)
入場料 : 3000円
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■ 「親子マチネー室内楽コンサート」のお知らせ
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「親子マチネー室内楽コンサート」
初夏のひとときをオーボエとハープの音色によせて
ドイツで活躍中の音楽家の演奏とお話し
演奏会として時間の早い、マチネー形式のサロンコンサートです。お子様方に
もいらしていただければ、と思います。
ハープはシュレースビッヒ-ホルシュタイン州立歌劇場にて首席ハープ奏者を勤
めていらっしゃる林千佳世さんをお迎えし、演奏とお話の楽しい一時をお過ごし
ください。
プログラム :
ルイエ作曲 オーボエソナタから1楽章
サティ作曲 ジムノペディ
ルスト作曲 オーボエとハープの為のソナタ
ロッティ作曲 ハープソナタハ長調
宮城道夫作曲 春の海
7月11日 午前11時開演
場所 : 南大沢文化会館・交流ホール
入場料 : 2500円(一般) 1000円(子供)
お問い合わせ : 渡辺 電話 0426-75-0232
林さんの経歴、会場への行き方はホームページをご覧いください。
http://www.oboeinfo.de
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■ 2003年ヴィンテージ
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2003年産のワインはドイツ、フランス両方とも期待されています。夏は非
常に暑く、秋の後半も太陽が多かったので、最後まで希望を持って途中で葡萄
を収穫しなかったヴィンツァー(ワイン倉)が期待どうりのすばらしいワイン
を作ることができた。という事です。ドイツに関しては量は春に台風が吹き荒
れ、花をすっ飛ばしてしまった関係で多くないことが値段にはねっ帰りそうで
す。今年の夏もこの調子で行けば良さそうですが、それでも2003年物のワ
インは当たり、とい事らしいです。そろそろ2003年のドイツワインは市場
に出回ってきます。大変楽しみです。
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■ ニューヨーク・フィルの常任指揮者
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ニューヨーク・フィルの常任指揮者ローリン・マゼールは2009年までポジ
ションに留まる事が決定したそうです。オーケストラはクルト・マズーアの後
任として若い指揮者を探していたのです。そのつなぎとして常任指揮者を勤め
ていたマゼールですが、今回の延長で任期をつとめあげると彼は79歳となり
ます。オーボエ奏者としては考えられないことですね。
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■ 少女のへそ出しルックが・・・
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暖かくなると皆さん衣服が薄くなるのは当然ですが、ドイツの少女たちはおへ
そをしっかり見せるデザインを着て男性を楽しませてくれます。また、ドイツ
の若い女性、スタイルがいいのです。ですから余計に見たくなる、というのが
正常な男心だと思っております。ところが、なんとそのへそ出しルックを学校
に着てこないように、というお達しがブレーマーハーフェンの教育委員会から
発せられました。理由は男子諸君が勉強に集中できないからだそうです。当然
ですね!(教育委員会のお達しの事ではありません。男心のお話です)
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■ドイツ・ポスト・バンク
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今年初めてのIPO、企業の新規株式上場がドイツで行われました。既に民営化
されているドイツ・ポストの子会社です。このIPOにも非常に問題が多く、本
当に上場されるのかどうか大変心配されました。結局予定より3日遅れ発売
購買価格も最初の発表より下げて上場にこぎつけました。これに引き続き、
ドイツ政府はドイツ国鉄を2005年に民営化にする方向で話が進んでいます。
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■ ドイツ音楽大学入試状況
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先日からデュッセルドルフの来ゼメスタへの入試状況をお知らせしております
が、チェロ科の入学者は50人中合格者は3人でした。
今度はハンブルクのヴァイオリン科の入学者は130人中12人だったという
事です。
こちらの大学の教授の生徒の選び方は非常にユニークな場合が多いです。先生
は受験者の演奏を聴いて上手下手を判断する以外に、この人を生徒にしたら4
年後にこのようにできるかな?ということを想定します。ですから上手くても
その先生のメトードに変更する価値が無いと判断されれば不合格です。それか
ら同じ大学を何回も受ける事は不利になります。1回目の入試に教授陣が適さ
ないと判断した人を再審査するにはその人が、かなりその大学の傾向に会うよ
うに変化が見られない限り難しいのです。
ただでさえこの競争率ですから、いきなり願書を出して受験しても可能性の無
い事の方が多いのです。もしドイツに留学を希望される方は日本なりヨーロッ
パなりの講習会に参加され、しっかり先生の教え方と自分の方向が会っている
かを確認し、尚且つその先生に来なさい、と言わせる事が重要です。それでも
入試ではねられることはあるのですが・・・・。
留学を希望される方は2〜3年前からその準備をされることをお勧めいたしま
す。
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■ R.シュマッハー事故
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アメリカのインディアナポリスで行われたレース(7月20日)で、BMWチーム
のR.シュマッハーがカーブでコントロールを失い時速300キロのスピードで
後ろ向きに壁に激突。意識はしっかりしていて、背中の痛みを訴えていたとニュ
ースでは伝えています。
http://www.n-tv.de/5256141.html
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■ 国民性と音楽
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先日、お隣の町、オルデンブルクのオーケストラで演奏する機会がありました。
この町とオランダのグローニンゲンという町が提携して時々芸術の交流が行わ
れるそうです。この日もそこから何人かオルデンブルクのオーケストラに入っ
て演奏に参加しておりました。
オランダ人の演奏はゆったりとしており、決して頑張らない、と聞いておりま
した。ドイツ人の演奏はパワフルでかなりごついです。演奏された曲はストラ
ビンスキー作曲の「春の祭典」でした。
気をつけてみているとなるほどと思わざるを得ませんでした。ドイツ人たちが
変拍子をがんがん演奏している中で、グローニンゲンの方々は非常にリラック
スして演奏していらっしゃるのです。私の座っていた3番オーボエの席からは
ビオラとチェロがよく見えるのですが、同じ曲を演奏しているのにずいぶんと
違う奏法になるものだとおかしいやら、感心するやら・・・・。
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■ ブレーマーハーフェン歌劇場の来シーズンは
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ドイツの歌劇場は夏休みを境に新しいシーズンが始まります。場所によって違
うのですが、大体9月からシーズンが始まります。夏にヨーロッパを旅行され
た音楽愛好家の方々は、どこでも歌劇場が閉まっていてがっかりされた事があ
ると思います。夏休み中は都市の歌劇場はどこでも閉まっていますが、それに
代わって音楽祭が開かれていますので、夏に旅行される方は音楽祭情報をしっ
かり研究されていかれると良いかもしれません。
ブレーマーハーフェン歌劇場はウェーバーの「魔弾の射手」で幕開けです。オ
ーボエの大きなソロが入っているアリアがあります。このソロは歌劇場の入団
試験には必ずといってよいほどの確立で出されます。
そのほか「天国と地獄」「ボエーム」「アルジェのイタリア女」「魔笛」「カッ
チャ・カサノヴァ」などです。大変なのはバレエの部門で「春の祭典」と「プ
ルチネラ」です。ストラビンスキー作曲のバレエの為の作品をバレエの公演の
為に行います。去年、パッシン教授に「あなたの一番難しいと思うオーケスト
ラの曲は?」とお尋ねしたときに「プルチネラ」と答えていらっしゃいました。
さあ大変!
シンフォニーコンサートではブラームスの2番、マーラーの3番、シュトラウ
スの「ドンキホーテ」チャイコフスキーの4番、変わったところではこれまた
ストラビンスキー作曲の管楽器の為の交響曲。
www.stadttheaterbremerhaven.de
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■ お休みのお知らせ
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今回のメールをもちまして筆者は夏休みに入ります。次のメールマガジン発行
は9月1日を予定しております。それまで皆様ごきげんよう!
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