バックナンバー:46 2003/10/29


皆様こんにちは、

 

ドイツは10月26日から冬時間に突入しております。海抜600メートル以上

の所では雪が降っているそうです。ブレーマーハーフェンの我が家の庭の水溜

りには薄氷が張る寒さ。夏が良い天気だと冬が厳しいと一般的に言われており

ます。しっかり冷え込んで、公園の池にスケートができるほど氷がはってくれ

れば、それはそれで楽しみがあるのですが・・・・。

 

10月24日、朝起きると一面銀世界。15センチくらい雪が積もっています。

普段はクリスマス時期に、「今年はホワイトクリスマス?」という話題になる

ところなのだが、今年はまだ冬時間になる前に冬に突入。

 

24日の南ドイツの天候

http://www.n-tv.de/5190459.html?tpl=main_main

 

24日の天気は1日坊主。北ドイツ、ブレーマーハーフェンでは、再び暖かく、

と申しましても日中気温5度くらいです。

 

このように季候の変わり目にはオーボエのオクターブキーに水が溜まる事も多

く、またオクターブキー自体がひっついて動かなくなる事があります。そんな

時はオクターブキーをはずして、キーのコルク部分(フエルト部分)を綿棒に

シンナーを浸し、きれいに掃除してください。トーンホールを掃除したい方は

(道具を持っていないとできません)外蓋をはずして同じくシンナーできれい

にしてください。その後、液体の油を少量トーンホールの内側に塗布すると水

をはじき、水害の多少の防止になります。

 

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■ 無人偵察機 

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ブレーマーハーフェンの少し北に海軍の飛行場がございます。ここに現在アメ

リカ軍とドイツ航空機会社EADSドルニエという会社の共同開発によるスパイ用

無人飛行機のテスト飛行が続いております。ハイテクを駆使した飛行機で、既

にアフガニスタンでの実績もあり、ナトー軍の注目を集めていますが、地元で

は渋い顔。6機あるうち既に3機が墜落しているそうですから反対が起きても

不思議はありません。今の所、墜落による被害はありません。私も機会があれ

ば一度この目で見たいものです。

 

http://www.nordsee-zeitung.de/NZRedaktion/bilder/pidbild-171003-193211.jpg

 

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■ 空飛ぶボールペン

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「空飛ぶボールペン」とは、超高速旅客機コンコルドのニックネーム。10月

24日、英国航空のコンコルドはニューヨーク、J.F.ケネディ空港からロンド

ンのヒースロー空港に向けて最後の旅に出ました。マッハ2のスピードで普通

の旅客機が8時間かかるこの区間をコンコルドは3時間35分で飛ぶそうです。

飛行中、摩擦熱で機体が2.5センチ伸びるんだそうです。1976年以来この

区間とパリー・ニューヨーク間を就航していたコンコルドですが、騒音と不経

済である事、環境に悪い事、3年前のパリでの事故以来安全性に問題が投げか

けられ、今回の空の旅を最後に博物館行きとなります。

 

コンコルドの料金は普通は片道10000ユーロ(126万円)。今回、イン

ターネットで競り落とした米国人は50000ユーロ(632万円)を支払っ

たそうです。どうでも良い事ですが、飛行機がニューヨークを飛び立ったヨー

ロッパ時間の13時39分の英国航空の株価はマイナス1.18パーセント。

 

BBCテレビ放送でのロンドンの着陸の模様をライブで30分前くらいから見て

いました。地上のいたるところから、あるいは他の飛行機からコンコルドの雄

姿を映し出し、コンコルドが飛んでいる最後の姿を眺める事ができました。1

機だけかと思っていたら3機立て続けに飛んでいたのには驚化されました。現

地時間の17時に1機目が着陸、5分以内に他の飛行機も無事着陸。この飛行

機、地上にいる時より空を飛んでいる姿は数段美しい感じがします。

 

http://www.n-tv.de/5190398.html?tpl=main_main

http://www.n-tv.de/5190410.html

http://news.bbc.co.uk/1/hi/in_depth/photo_gallery/3212109.stm

 

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■ 楽器オークション   

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楽器のオークションが世界的に有名なオークションハウス・サザビーで11月

11日に行なわれる。ストラディバリウスのヴァイオリンも出ていますね。

http://search.sothebys.com/search/collArea/BrowseCat.jsp?source_indicator=E&event_id=26440

 

↑のアドレスが場合によっては半分に切れて2段に表示されるかもしれません。

その時は手動でメールアドレスを両方引っ付けて貼り付けて下さい。現在は安

い順に並んでおります。ストラディバリウスやアマティをご覧になりたい方は、

Sort by の部分で並び替えてください。

 

ところで、知人がゴフリラーのヴァイオリンを売りに出します。もし、御興味

のございます方はメールを頂ければ、詳細をお伝えいたします。

 

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■ 2004年に記念年のある作曲家達       

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1804年3月14日 ヨハン・シュトラウス(父)生誕200年

1904年5月1日 アントン・ドボルザーク 死後100年

1804年6月1日 ミヒャエル・グリンカ 生誕200年

1854年6月3日 ラヨス・ヤナーチェック 生誕150年

1879年7月9日 オットリーノ・レスピーギ 生誕125年

1854年9月1日 エンゲルベルク・フンパーティンク 生誕150年

 

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■ ドイツでの講習会の例

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今年の夏にドイツのヴァイカスハイムというロマンティッシュ街道沿いの町で、

我が娘たちが講習会を受けました。大学教授が講師を勤める、弦楽器の為の講

習会でしたが、もう一つ、時を同じくして青少年の為の管楽器講習会が行なわ

れておりました。受講生が宿泊するこの町のユースホステルは「音楽の家」と

称されております。

 

ユースでの夕食にレストランに入ると、管楽器の講習会を担当している先生の

中に、私と一緒にデトモルト時代、オーボエを勉強した仲間に偶然会いました。

 

彼女はデトモルトの音楽大学を卒業後、ベルリン・シンフォニカーというオー

ケストラに入り暫くオーケストラ奏者として活躍していましたが、現在は音楽

大学で教鞭を取り、またご自身の演奏に専念されていらっしゃいます。

 

その彼女のレッスンを少し見学させてもらいました。10日間の講習会で、い

ろいろな管楽器室内楽のレッスンを受けられるこの講習会の受講生は、中学生、

高校生くらいの年齢の学生さんです。彼女はオーボエのアンサンブルと木管五

重奏を担当。私が拝見したのはヤコブ作曲のオーボエトリオでした。オーボエ

を持って2年という女の子も混じって、勇敢にオーボエトリオを演奏しており、

しっかり先生の注意に耳を傾け、懸命にコントロールしている様子は印象的で

した。別の仲間は、今回が2回目。

 

このように回を重ねて、良いトレーナーから室内楽のコーチを受け、その中の

から、音大生が誕生し、プロが生まれていく過程を頼もしく眺めさせてもらい

ました。

 

先生御自身も若い頃から何度もこの講習会に参加されていたそうで、現在は後

進の指導の方で御活躍されているわけです。音楽を目指す若者たちが、こうい

うチャンスを利用し、お互いに勉強できる場所があるということは結構なこと

だと感じます。

 

この町では驚く事に、年間を通じてほとんどひっきりなしに、このような行事

が行なわれております。娘たちが今回お世話になった弦楽器の講習会は、高校

生、大学生が中心にレベルの高い講習会でした。また、同時に行なわれた管楽

器の講習会は初心者から大学に入るくらいのレベルの講習会でした。その他に

音大生のための、オーディションに備える講習会だとか、ユースオーケストラ

のトレーニングと演奏会、また、オペラなども行なわれており、ドイツでの音

楽教育のメッカになっています。オーボエに関してはリードの講習会も開かれ

ております。

 

ついでに、娘達が参加した弦楽器の講習会で、かなりのヴァイオリンの方々が

次の週に行なわれる、フライブルクでのシュポアーコンクールに参加されまし

た。彼らがその時こぼしていたのは、「フライブルクでの練習場の割り当て時

間が6時間しかない。」でした。彼らはこの講習会中でも、夜中までさらって

いた方々です。

 

あなたはどれくらい練習されますか?

 

 

ヴァイカスハイム音楽施設ホームページ

http://www.weikersheim.de/kultur/musik.html

ヴァイカスハイム城のホームページ

http://www.schloesser-magazin.de/de/objekte/wk/wk01.php

ヴァイカスハイム村のホームページ

http://images.google.de/images?q=Weikersheim&svnum=10&hl=de&lr=&ie=UTF-8&oe=UTF-8&start=20&sa=N

 


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