バックナンバー:44 2003/10/01


皆様こんにちは、

 

「長3度、短3度、ハム3度、かつ3度」?????

 

これは、日本のある有名な弦楽器奏者でいらっしゃる方のギャグです。

 

オーボエに関するジョークというものはあまり耳にしないのですが、ご希望が

ございましたので、ご披露いたします。

 

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■ オーボエ・ジョーク(その1)               

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ある日、オーボエ奏者が年を取り、病院に行きました。

「先生、最近物忘れがひどくなりまして・・・・。家内の誕生日を先日忘れて

しまったのです。」

「まあ、奥様はお冠かもしれませんが、そういうことは良くある事です。気に

なさる事はありません。」

 

数ヵ月後、オーボエ奏者がまた病院へ行きました。

「先生、今度は結婚記念日を忘れたのです。」

「それはちょっと具合が悪かったでしょうな! まあそれくらいならまだ気に

される事はないでしょう。」

 

数ヵ月後、オーボエ奏者がまた病院を訪れました。

「先生、今度は家内の名前を思い出せないのです。」

「それは困りましたね。それでは早速脳を取り出して検査してみましょう。脳

は、また埋め込みますから、2日後に病院にいらしてください。」

 

期日にオーボエ奏者は病院に現れませんでした。

 

数週間後、マーケットで医者がオーボエ奏者を見かけましたので、追っかけて

いき話しかけました。

「あなたの脳をまだ預かっております。これから病院へ行って直ぐにでも埋め

込みましょう。」

「その必要はありません。もうオーボエを辞めて、今はビオラを演奏している

ので・・・・・。」

 

(次号に続く)

 

 

読者の皆様へお願い!

 

オーボエジョークをご存知の方、お便り下さい。私の知っているジョークの数

には限界があります。実の所、次号に発表したら後はリザーブが無いのです。

宜しくお願いいたします。

 

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■ ドイツの免許               

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ドイツの免許は現在18歳になったら取得できます。18歳の誕生日前から教

習所に通い勉強を始め、誕生日と同時に試験を受け、免許を取得する話をよく

耳にいたします。

 

ニーダーザクセン州はその免許取得の年齢制限を17歳に引き下げる事を発表

いたしました。

 

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■ モスラム経のベールは               

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http://news.focus.msn.de/G/GN/gn.htm?snr=124840&streamsnr=7

 

モスラム経の女性は頭に布をかぶって歩いています。ドイツのバーデンヴュル

テンベルク州で、1998年にアフガニスタン出身で現在ドイツの国籍を持つ

フェレスタ・ルーディンさんを、その布を学校でかぶっているという理由で採

用を取りやめました。ルーディンさんは裁判に負け続けましたが、今回最高裁

まで上訴し、宗教の自由を訴え続けました。

 

最高裁の判決は「州の法律に従うように」という事で事実上差し戻しを言い渡

しました。

 

つまり、州により独自の判断を下せるが、最高裁では、学校での布を禁止条例

は出さない、という事でルーディンさんの部分勝訴とはなりました。しかし、

ルーディンさんが、先生として復帰できるかどうかは、まだ分かりません。

 

しかしバイエルン州(首都ミュンヘン)とヘッセン州(首都ヴィースバーデン)

では授業中の布の使用を禁止。当のバーデンヴュルテンベルク州では、直ぐに

結論を出さず、州議会で検討するとの見解を発表しています。

 

イギリスでは1988年以来、この問題は自由化され、現在は日常化していま

す。モスラム経の女性が頭に布をかぶせようが、インディアンが羽を頭につけ

ようが自由、という訳です。

 

ドイツでは、学校で「聖書の歴史」の時間があります。特に宗教を押し売りす

る授業ではなく、一般教養としての授業内容です。その授業に例えば修道女が

ゲストで来た場合は、修道女は布を取らなければいけないのでしょうかね??

 

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■ スウェーデンはユーロ圏に加わらず           

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リント大臣殺害事件の直後の国民投票で、スウェーデン国民はユーロへの移行

への反対を決定。イギリスに続き、先進国のユーロ加盟への不参加が当分続き

そうです。私は、このメールマガジンで何度も書いておりますが、ユーロ加盟

国の経済力の差が、低い方に引っ張られっぱなしで、一向にユーロ圏が経済的

に強くなる可能性が見えません。現在は、ルーマニアのユーロ圏への参加をさ

ぐる状況下で、更にユーロ圏の経済が低迷しそうです。それにも関わらず、対

ドルで、去年から約50パーセントも貨幣価値が上昇しています。ユーロを稼

いでいる我々には結構な事ですが、日本円の対ドル価値が上昇しているのと同

様に、ドルの価値が、ユーロの価値よりもっと下がっている、と思っていて間

違いがありません。

 

先日、ワシントンでシュローダードイツ首相とアメリカのブッシュ大統領が、

なんと18ヶ月ぶりに対話いたしました。一応、形だけはイラク戦争の意見の

相違はお互いの国益の為に仕方なかった、という事で過去の事件として葬られ

る事になりました。

 

アメリカにとっては、イラク戦争を行なった事で、莫大な借金を背負い込んだ

事になります。そして、イラクの国情も安定していない状況下で、今後、いく

らお金をつぎ込むか予想がつかず、その結果、ドルの価値がどんどん失墜して

いる訳です。そこで、今度は世界からその費用と、イラク安定の為の軍隊を、

将来の石油の利権と利益をちらつかせながらドイツ、フランス、ソ連に協力を

求めてきているわけです。

 

ドイツにとっては、もともとアメリカが勝手に国連の意思を無視した侵略戦争

と思っていますから、本当は、アメリカの政治責任を追及したいところです。

ただ、ドイツも石油は必要不可欠の物資ですし、アメリカの経済がドイツの経

済に与える影響は多大ですから、正面切って、アメリカを悪者にはしていませ

ん。

 

ドイツは、今の所、フランス、ソ連との連帯を保ちながら、イラン問題に関し、

ヒューマニズムに元ずいた協力を惜しまない、という態度を採っています。

 

具体的には、軍隊は出さないけれど、イラクの警察力の教育を担当します、と

いう事で今回の対談は終わった模様です。

 

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■ 今、ドイツで選挙があったら 

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今、ドイツで選挙があったとしたら、シュローダー政権のSPD党と緑の党の連合

は勝てない、というテレビでの統計が出ています。原因は現在審議中の健康保

険問題と、仕事で走った場合の車の税金控除額の半減です。

 

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■ ヨーロッパでは停電が大流行

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アメリカ、イギリスに続き、ノルウェイとスウェーデン、そして今回はイタリア

での停電。イタリアでの停電はサルディニア島を除きほぼ全域規模。原因はフラ

ンスからの供給が何らかの理由でストップしたらしい、との事です。落雷による

電線の事故、と一応発表はされていますが、それも確実ではないらしいです。あ

るニュースによると、スイス経由の電気もストップしたそうです。がスイスでの

停電は報告されておりません。

 

イタリアの電気はほとんどがフランスの核エネルギーによる輸入に頼っています。

 

しかし、この所、このような停電が多いようで、電気回線の老化が出てきている

のでしょうか? 電線の供給会社としての世界の大手はアメリカのジェネレル・

エレクトリック社ですが・・・・・???

 

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■ ローレライで船の事故       

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昔、ローレライでは岩が多く、急流で船の事故が多く、ライン川の難所として知

られておりました。最近はほとんど事故がなかったのですが、今回の水位の激減

で、観光船が座礁、けが人を出しました。現在ライン川の水位は1メートルを切

っているそうです。

 

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■ 第9回浜松国際管楽器アカデミーに参加して(その3・最終回)

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先回のメールマガジンで、「先生のおっしゃる事を鵜呑みにする必要はありま

せん。」と書きました。学生の皆様が私の意見を正確に把握できるように少し

補足しておきます。

 

音楽の表現には、いろいろな可能性があります。先生によって解釈は当然変わ

ってまいります。ですから、授業を受ける側は自分の好きな、或いは自分にと

って正当と思われる表現を選ばれれば良いわけです。現在、あの先生のおっしゃ

った事が私には好きになれない場合は、或いは納得がいかない場合は、この先

生のおっしゃられたように演奏すればよいのです。

 

但し、重要な事は、あなたが両方の解釈で演奏を実際に出来てからのお話です。

できないから、この先生の解釈を選ぶ、という事ではあなたの上達は目に見え

ています。どの先生に習うにしても、先生のおっしゃられた事ができた上で、

御自分がどうするか判断されれば良いと言うことですので、自分の都合で適当

につなぎ合わせては統一の取れた音楽表現が不可能になりますので、一言、付

け加えておきます。

 

この講習会でのオーボエ講師としていらっしゃったパッシン先生は、現在ミュ

ンヘン音楽大学とザルツブルク音楽大学を兼任され、先生のお弟子さんの中か

ら、ドイツ人、日本人の数々のプロ奏者が生まれております。それを見ても先

生の受け持つクラスのレベルの高さは推し量れますが、今回受講された方々は、

その輪郭を実感できたのでは、と思います。

 

ミュンヘンのオーボエクラスでは、毎週木曜日の夕方に演奏会が開かれるそう

です。毎週です。そして、全員が演奏するそうです。それも全て暗譜で・・・。

 

もちろん、練習の時間が1週間しかないので、暗譜量も限度があり、1曲全部

演奏しなければいけない、という事ではないらしいのです。演奏は曲であった

り、エチュードであったり、音階、アルペジオ、何でもかまわないそうです。

 

この授業は、学生に練習を強いると共に、暗譜力をつけ、人前で演奏する習慣

を身につけることが目的です。そして、そのレベルに着いてこられる人がプロ

として最終的に生き残っていく、という強烈なクラスです。

 

パッシン先生の教え方の特徴は、オーボエ奏者としてではなく、一音楽家とし

て、音楽を追求する事を目標とされていらっしゃいました。もちろん、テクニ

ック的なサポートもありますが、それよりも楽譜の正確な読み方、音楽そのも

のに重点を置かれていらっしゃいます。

 

御自分で模範演奏される事はごく稀です。その理由は、準備無しにいきなり演

奏しても良い演奏は出来ないので、よほどの事がない限りしない事にしている、

そうです。それは、当然のことですね。楽器は冷えている、リードは乾いてい

る状態で演奏が出来ればしめたもので、とってもレベルの高い模範演奏、とま

では行かないのはオーボエ奏者なら理解できます。

 

先生は曲でテクニックをさらう事には賛成ではないようでした。一つの曲を演

奏する場合は、それにふさわしいテクニックを既に身に着けている事を要求さ

れていました。

 

今回の受講生の方々は皆さん、曲をお持ちだったのです。1曲を仕上げようと

する場合には、時間の少ない講習会では、きちんと仕上がらない事の方が多い

わけです。別に1曲を完全に仕上がらなくても、前号に書きましたように、先

生のおっしゃられた事を今後のヒントとして、更に勉強をつまれれば良い事で

すので、かまわないわけです。が、曲だけにこだわらず、練習曲を混ぜてお持

ちいただいても面白かったのでは、と思います。

 

いずれにしても、今回、先生のレッスンに接する事の出来た方々は、プロにな

る為の厳しさを感じ取って帰られたと思います。一段と努力を重ね、また次回

の講習会に腕を上げて参加していただければ、と思います。

 

この講習会の最後の晩にパーティーがありました。ミュンヘンのホーホブロイ

ハウス(ビヤホール)を思い起こすような大きな会場で、ドイツビールを飲み

ながらのパーティーでした。余興にトロンボーングループ、パーカッショング

ループ、サクソフォーングループ、クラリネットグループなどの楽しい演奏の

中で、今でも私には忘れられない演奏があります。ベルリンフィルのソロ・ク

ラリネット奏者のフックス氏の演奏です。柔らかい音で、テクニックは完璧。

パッシン先生と、彼の演奏の直後に交わした会話ですが、

 

末政「いや〜! すごいな!オーボエではできないね」

パッシン「本当だ!それもビブラート無しで」

 

でした。

 

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■ ミュンヘンのオークトーバーフェスト

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ミュンヘンでの有名なビール祭り「オークトーバーフェスト」の様子が見られ

ます。

http://www.br-online.de/land-und-leute/thema/oktoberfest/oktoberfest_audio-cam.xml

 

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■ IAAフランクフルト(モーターショー)

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9月11日から21日にフランクフルトで行なわれたモーターショーのホーム

ページです。車のお好きな方は写真を見るだけでも楽しいですよ。

 

例えば「Mercedes-Benz SLR McLaren」フォーメル1テクニック

値段は375000ユーロ

最高時速344キロ 626馬力

 

http://www.auto.t-online.de/c/06/87/57/687570.html

http://portale.web.de/Auto/IAA/

 

 

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■ 次号の予告         

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「コンクール」について私の意見を書きます。コンクールの準備をしていらっ

しゃる学生の方にとっては必読です。

 

「オーボエ・ジョーク(その2)」その3、その4と続けたいところですが、

それには皆様の協力が必要です。これは、と思われるジョークを御存知の方、

どうぞメールを頂けませんか?

 


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