バックナンバー:36 2003/05/01


--------------------------------------------------------------

■ オーボエ講習会のご紹介

--------------------------------------------------------------

9回浜松国際管楽器アカデミー

各国から優秀な講師陣を招いて行われる講習会です。オーボエ部門の講師はミュンヘ

ン音楽大学教授のパッシン先生。詳細は

http://www.yamaha.co.jp/event/academy/index.html

--------------------------------------------------------------

■ デトモルト音楽院・同窓会

--------------------------------------------------------------

私はドイツでデトモルトで勉強いたしました。同じ大学で勉強された方が何人このメ

ールマガジンを読まれているか分かりませんが、とりあえず同窓会のお知らせをいた

します。

 

6月20日から22日にかけて、行われるデトモルト音楽院の同窓会では教授陣によ

るコンサート(20日19時30分よりノイエアウラ)などが企画されております。

23日にはなんと花火まで、そして、そういう時は「王宮の花火」の音楽はつきもの

です。

 

学長がMartin Redel教授から新しくMartin Christian

Vogel教授に代わっております。

 

http://www.hfm-detmold.de/texts/de/hfm/index.html

 

が大学のホームページですが、現在の所、内容がまだ表示されておりません。この件

に関して詳細を知りたい方は私の方へメールでお尋ね下さい。

--------------------------------------------------------------

皆様、お元気でお過ごしでしょうか? 

 

サッカーのヨーロッパ最優秀チームを競うチャンピオンリーグが準々決勝まで終わって

残り4チームとなりました。皆さんベックハムというマンチェスター・ユナイテッドの

選手を記憶されていますか?去年の日本でのWMの時に素敵な?髪型で登場した選手で

すが、現在リアル・マドリッドへの移籍を噂されております。このチームには既にフィ

ーゴ、ラウル、ジダン、ロベルト・カルロスなどの世界的フォアード選手が所属してお

ります。私見ですが、チームを強くしたかったらゴールキーパーの世界的な選手を入れ

た方が良いと思うのですが・・・。でもこのチームの特色はボールを持ったらゴールへ

突入をもっとうに、一直線に前へ突き進むのです。ボールをちんたらパスで回す事など

ありません。この猛スピードをどの試合でも保とうと思うと、もっとフォワードが必要

なのかもしれません。

 

ドイツの今期のサッカーの覇者は最終戦を待たずにFC Bayernに決定しました。16回目

の優勝です。

--------------------------------------------------------------

■ ドイツの春

--------------------------------------------------------------

ドイツには「素晴らしき5月」という言葉があります。詩にもこの言葉がよく出てまい

ります。今回はドイツの春の様子を書いてみました。

 

ドイツの冬は寒く、厳しいのです。3月頃から寒さが薄らぎますが、まだ明るさはあり

ません。4月に入ると新緑の時期に入り、クロッカスや水仙の花が咲き始めます。5月

になると、ありとあらゆる花がいっせいに開花します。我が家の寒椿がしゃくなげと一

緒に開花する、と申し上げれば皆様お笑いになるかもしれませんが、本当です。ドイツ

には結構りんごの木が多いのです。それから桜、洋ナシなど結構淡い色合いの花が結構

あります。電車からこの白や薄ピンクの花をたくさん見かけるのも5月です。見ている

と、新緑に淡い白やピンクがかすんで入り、目に非常にやさしい色彩です。特にこの景

色が美しいと思われる車窓はハイデルベルク近辺です。

 

暗い、寒い冬から、この暖かな色彩豊かな春の訪れの変化は、人々を明るく、活動的に

します。先回テーマに取り上げた復活祭の卵ですが、この卵の飾り付けをする頃から、

ドイツ人たちは庭仕事を開始します。

 

庭仕事はドイツ人の生き甲斐、と言ってもオーバーではありません。どの家々も、天気

が良い日は庭仕事。これがドイツ人です。ドイツ人はきれい好きです。ぴかぴかの台所

は他人に見せる為にあり、料理はめったにしない。部屋に物が散らばっていない。きち

んと物はどこかに収納されています。この気質のドイツ人の庭ですから、世界コンテス

トをしたら優勝間違い無しです。我々は標準的日本人で、周囲の庭と比べると大変見劣

りがしてしまうのです。お隣なぞは、「あの木の葉が1枚落ちた」ことまで知っている

かと思われるくらい、完璧です。

 

我々がオーストリアから一匹のエスカルゴを持って帰り、家に離していました。全長

15センチくらいの結構大型のものです。ある日、このカタツムリが見えなくなってしま

いました。娘が隣のご婦人と立ち話をしていて、このカタツムリの話になった時です。

「こないだうちのあの木にいたわよ。今度見つけたら持っていってあげるわね!」って

な具合です。その後すぐこのオーストリア小動物は逮捕され、我が敷地に強制送還され

ました。しばらくは我が家の庭におりましたが、今はどこかへ行ってしまいました。誰

かが採って食べてしまったのかも・・・・?

 

ドイツ人は外が大好きです。寒さが無くなりコートが要らなくなった日中の休日は、あ

ちらこちらからバーベキューの匂いがしてきます。ソーセージを焼く事が多いのですが、

私はドイツに来たての頃、このソーセージがあまり好きになれませんでした。今は普通

に食べますが、物によっては非常に脂っこいのです。

 

スーパーにはこのバーベキューの為のいろいろなソースを販売しています。もし、皆様

がドイツのスーパーマーケットでケチャップのコーナーに行かれたら、あまりの種類の

多さに困惑されると思います。いろいろなスパイスの入ったケチャップです。屋台など

でソーセージを焼いて売っている所では、大体2種類のケチャップがあります。普通の

ケチャップとカレーケチャップです。これにまったく辛くないマスタードをつけるのが

普通です。私は普通のケチャップよりこのカレー味がうまいと思います。皆様、ドイツ

でこういう屋台に出くわし、ご注文される時は「カリーヴルスト、ビッテ」と言ってみ

てください。

 

ドイツ人にとって、このバーベキューに欠かせない物があります。ビールです。ビール

に関してお話を進めると膨大な文になってしまいます。ビールは書くものではなく、飲

むものという事にして、この場を切り抜ける事にいたします。ただ、5月にしか飲めな

いビールがあります。名前をMaiーbock(マイボック)と言います。このビール

は多少アルコールの強いビールです。味は少しこくが強いでしょうか? 絶対にお試し

になった方が良い、と言うほどではございません。

 

休日はこのように、庭でゆっくり。そして平日はまた庭仕事。これが典型的ドイツ人と

いう訳です。

 

こういう休日にサッカーの大試合があろうものなら、歌劇場はがらがら。音楽の国と呼

ばれるドイツでもサッカー優先はお国柄です。

--------------------------------------------------------------

ドイツに5月に旅行される方の為に一言。

朝の気温、日中の気温、夕方、夜間の気温の差が大きいです。家にいる時は2回も3回

も着替えることは普通です。朝出かける時は5〜6度でコートを羽織る。日中は18度

くらいで半袖、夕方に長袖、夜にセーター、ってな具合です。娘たち(半分ドイツ人の

ようなもの)は下着のシャツの変わりに半袖のTシャツを着ています。

--------------------------------------------------------------


次のバックナンバーを読む


[バックナンバー目次]
[末政さんのメールマガジン] [本橋家トップページ]