バックナンバー:34 2003/03/31


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 ■ 楽譜

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W.A.Mozart  Adagio K.V.580 (オーボエ4重奏版)

アーク室内楽シリーズ 篠岡恒悦編

 

定価1300円

消費税5%、65円

送料 200円 (離島、沖縄の方は、お問い合わせください)

合計 1565円

 

オリジナルであるイングリッシュホルンと弦楽器の為の五重奏「アダージョ」

のオーボエ四重奏用編曲版。オーボエ四重奏のプログラムを組んだ時にアンコ

ールに私がよく使用しております。

 

お申し込みお問い合わせは私の方にメールを頂きますようお願い申し上げます。

contact@oboeinfo.de

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 ■ ダブルリードソサエティ ドイツでの催し物

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ドイツ・ダブルリードソサエティ主催で催されるダブルリードの祭典。

9月5日〜7日まで、場所はAnnabergBuchholzにて。

出演はザクシッシュ・オーボイスト・カンパニー、Fagoti Brunenses

ミュンヘンコンクールの入賞者、Omar ZoboliSergio Azzoliniなど

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皆さんご機嫌如何でしょうか? ドイツはうそのような爽やかな日々が続いて

おります。夜間はそれでも暖房が必要ですが・・・・。

 

本日30日から夏時間になりました。日本との時差は7時間。この1時間の早起

きしなければいけない時差、慣れるまで結構きついのです。

 

ドイツでのニュースは今でもイラク戦争一色です。最近のドイツとヨーロッパの

動きの一部をご紹介いたします。

 

とうとう戦争が勃発。アメリカ軍が攻めたと思ったら、1休止。どうしたかと思

ったらフセインの死亡説を確認していた模様。しかし、彼の影武者は何人もいる

ようです。

 

ヨーロッパの国々がトルコに対し、もし、トルコが参戦した場合、同盟国間の防

戦協定に触れるので軍隊を撤退させる、と圧力をかけました。ベルギーは更に、

トルコが参戦したらヨーロッパ共同体への参加を取り消す事を協議せざるを得な

い、と発表。イラク国境に軍隊を送り続けていたトルコも26日、参戦はしない

事を表明。

 

トルコがアメリカ軍のトルコ領内からの参戦を拒否した為、アメリカ軍は急遽、

軍隊の配置を変える必要に迫られ、後続部隊の派兵が遅れている。金曜日に落下傘

部隊が送り込まれた。

 

赤十字や救援部隊は先回のオイル戦争の時に物資が間に合わなかった経験を生かし、

難民の受け入れ体制を強化している。ドイツからも水や食料をどんどん輸送してい

る。

 

アメリカの報道が「やらせ」であるというニュースがドイツの各放送局で流してお

ります。CNNからの画像が作られたものであり、真実でないという事です。そのニュ

ース画像を製作しているところが放映されておりました。こうなると何が本当で嘘

かまったく分からなくなってしまいます。

 

この戦争、気迫に関してはイラクが遥かに上です。イラク戦士は彼らの生死をかけ

ていますから、失業者を寄せ集めたアメリカ軍とは士気が違います。ハイテクが使

えない状況に陥った時にはこの差が出てくる可能性が高いのでは・・・・?

 

あるドイツ人が言っていました。「アメリカは狂っている。油が足りないからイラ

クを攻める。ビールが足りなくなってミュンヘンを爆撃、とか言う事になったらた

まったもんじゃ無いよ!?(失礼!)

 

兎に角、正常な世の中に早く戻ってもらいたいものです。

 

平和なニュース:サッカーの世界選手権大会予選がヨーロッパで始まっております。

3月29日土曜日はそれとは別にポルトガル対ブラジルの親善試合がポルトーで行

われました。来年2004年はヨーロッパ選手権大会がこのサッカー場で行われる

予定です。親善試合とはいえ、世界選手権の覇者であるブラジルは意地でも負けた

くないところ。日本では、予選リーグで終わってしまったポルトガルは、来年のヨ

ーロッパ選手権大会、2006年ドイツで行われる世界選手権大会に向けてこの強敵

を倒しておきたいという意気込みが強く感じられ、両チームともハイスピードの

ゲーム展開でした。前半1−0とポルトガルがリード、後半ブラジルが1−1に追い

つき、これから勝負という時にロベルト・カルロスが赤紙で退場。その数秒後、フリ

ーキックでポルトガルが1点を決め、2−1のままでゲーム終了。

 

このR.カルロスの退場は、本人がファウルを犯したわけではなかったのです。ファウ

ルをしたのは、ブラジルのトップ選手リバルドです。彼が審判に講義するため審判に

詰め寄ったところ、偶然、彼と審判の間にいたR.カルロスを審判に押しつける形とな

り、R.カルロスの体が審判に衝突。この為に彼は退場となってしまいました。

 

2004年と2006年の夏はオーボエどころではありません。テレビのサッカー

番組の合間を縫って仕事に行く、という事になりそうです。客はもちろん入りません。

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 ■ 結婚式、誕生パーティー

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先回は私の体験した金婚式について書き綴りましたが、今回はおめでたついでに

結婚式や誕生パーティーについて書いてみたいと思います。

 

結婚式に関して日本と変わらないのは、役所に届けをし、式を挙げることです。

標準的な結婚式は役所で立会人の下で手続きをします。そして教会で式を挙げ、

どこかの会場でパーティーを行う事は変わりないのですが、式を挙げたあと友人

たちが大変な爆弾プレゼントを用意する事があります。例えば、教会から出てき

た新郎新婦が乗る車をテープでぐるぐる巻きにして、2人にそのテープを結婚後

の最初の共同作業として取らせる、とか・・・。この車の後ろには空き缶がぶら

下げてあり、がらがらと音を立てながらパーティー会場に走ります。音はそれだ

けでなく、その車をはじめ、後続の車がクラクションを立て続けに鳴らして走り

ます。周りの関係の無い車も祝福を込めてクラクションを鳴らします。その事を

知らなかった私は始めは何事かと思いました。先回の金婚式派パーティーの後、

ホテルの部屋に戻った旧郎旧婦を待ち構えていたものは部屋一杯の風船でした。

その風船をかき分け、ベットの風船を払いのけなければ寝られない、といった具

合です。

 

教会での式の最初と最後は儀式の鐘が鳴ります。私は宗教的には特にどこにも所

属していませんが、ドイツ人にとって教会は、もちろん宗教的な意義が第1です

が、町の自治会のような機能もあり、小学生が学校に入る時も始業式の前に教会

で神父の言葉を聞く、というような事もあります。秋の収穫祭の時も、子供から

大人まで集まって教会でお祝いをします。教会に所属している人(信者)が死亡

した場合も鐘を突いて追悼します。

 

結婚する夫婦が2人で食器を投げて割るという儀式があります。ポルターアーベ

ントと証する儀式ですが、2人の中が壊れないよう、壊れそうなものを最初から

壊しておく、という事らしい???のですが、そのために半端な皿や茶碗がその

時の為に集められます。掃除をするのは誰なのでしょうか?

 

年を取るとだんだんと忘れる自分の誕生日ですが、ドイツでは友人の誕生日を正

確にメモしておく事は大変大事な事です。誕生日にお祝いを言う、プレゼントを

する、という事は、その友人の事を心に掛けていますよ、という証なのです。

 

反対に誕生パーティーに招待されるという事は、「あなたは私の大事な友人です」

と本人が言っていることになります。ですから誕生日に招待を受けるという事は

大変、栄誉に思ってよいのですが、慣れていない日本人にとっては少々面倒な付

き合いになることもあります。

 


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