バックナンバー:29 2003/01/14


皆様、ご機嫌如何ですか?

 

クリスマス前の北ドイツはマイナス10度、南では12月の戦後の寒さの記録

を更新。何でもマイナスの20度以下になったとか。

 

実はこんな寒さが続き、公園の氷が凍ってアイススケートができる事を期待

していたのです。それがとうとうやってきました。11日と12日の週末で

したが、氷の厚さ14センチ。しかしそれも本当に2日間だけの出来事。

13日の月曜日はプラスの温度に転じおまけに雨。

 

私のホームページー生活情報ー情報ーブレーマーハーフェンの部分にこちら

の冬の状況写真を乗せました。興味のある方はご覧下さい。

http://home.t-online.de/home/Suemasa/jpbremerhaven.htm

 

北ドイツではクリスマス頃気温が零度近くに上がり、雨が降り、それが道路に

凍りつき危険な状態が未だに続いております。南ドイツは暖かで、スキー場に

は雨が降り雪が無かったようです。正月に入りまた寒さが復活。最近の情報で

はまた、滑れるようになったという事で、何とか今年もスキーに行けない物か

と密かにたくらんでいる私です。

 

ドイツでは新年から環境税の第5段階に入り、今年から灯油、ガソリンに対し

3セント税金が追加されました。それに伴い電気料金も値上がり。環境に関し

て、新年からもう一つ大きな変化がありました。飲み物の缶の回収に関してで

す。今まではほとんどの瓶に対して行われていたシステムを缶にも導入しよう

としているのですが、問題多しです。

 

今まで瓶に対してのリサイクリングは、買う時に瓶代を払い、使用後瓶を返却

すると瓶代を返してもらえる、というシステムで割合スムーズにいっておりま

した。この瓶の返却は特に買ったところへ返す必要がなかったのですが、今回

の缶に関しては買った所へ返却する事になっております。従って、例えば缶

ビールを買った場合に、そのお店で買った事を証明するレシートを保管しておく

必要に迫られています。消費者はこの新しいシステムに冷淡で、あまり缶を買っ

ていないようです。賢いスーパーマーケットは年末に缶ビールを安売りにして、

全ての缶ビールの在庫をゼロにしてしましました。

 

さて、今回と次回のテーマはドイツの温泉ゾルタウです。

 

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  新年の温泉旅行 Soltau その1

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年始の2日と3日にブレーマーハーフェンから約150キロほど離れたゾルタウ

というところの温泉に家族で行ってまいりました。このあたりはリューネブルガー・

ハイデと呼ばれる荒涼地帯で、大きな都市であるハンブルクとハノーファーの中間、

ブレーメンからも割合に近いという事で、ここにはいろいろな娯楽施設が集中して

おります。

 

リューネブルガー・ハイデ自体は夏のエリカという植物の花が咲き乱れる時期が

素晴らしいです。運がよければ羊飼いにも合う事ができます。このリューネブル

ガー・ハイデに関しては次のホームページをご覧下さい。特にパノラマ画像は素晴

らしいです。(フリーリンクでしたのでそのまま借用させていただきました。)

 

http://member.nifty.ne.jp/toko-wine/travel2000/t2000_05.html

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Hanamizuki/3935/heidepanorama.htm

 

この辺一帯の娯楽施設としては私が今回行った町ゾルタウにはハイデパークと呼

ばれている北ドイツのディズニーランドがあります。ここハイデパークは私の妹

の家族がドイツに遊びに来た時に一緒に行きました。彼らはパリのディズニーラ

ンドを訪れてから私のいるドイツに来てこのハイデパークへ行ったのですが、パ

リよりもずっと楽しい、待ち時間も短いと感想を漏らしておりました。最近木製

ジェットコースターで世界最大級のものができ、長女はクラスメートとわざわざ

乗りに出かけてきました。今でもあれは面白いと申しております。

 

冬場は閉まっていますので今回はハイデパークには行けませんでした。

 

珍しい鳥が見られるフォーゲルパークと、童話の世界で一杯のメルヒェンパーク

はヴァルスローデという町にあります。この2つの公園は小学生の低学年くらい

までのお子様連れには大変お勧めの場所です。両方とも見るだけでなく遊ぶ施設

もあり、1日お子様は堪能できます。

 

動物園と遊園地が一緒になったセレンゲッティパークはホーデンハーゲンという

所にあります。ここの動物園はサファリ式というのでしょうか、車で乗り入れて

キリンなどに餌をあげる事ができます。窓を開けすぎるとキリンが頭を車の中に

突っ込んできます。ビスビンガーハイデという所には宿泊付きのオランダ資本の

スポーツセンターでセンタパークがあります。車が無いと少々不便ですが、家族

連れには大変人気があります。

 

ドイツにはいたる所にベービーツォーと呼ばれる小さな動物を触れ、餌をやれる

動物園があります。私の娘たちをよくそんな動物園に連れて行きました。ある時

2人目の娘が有料の餌の入った機械で餌を買いました。餌が出てこなかったので、

その機械をこぶしで一突きドンとやったのです。その途端に普通より大量の餌が

機械から出てきました。両手に入りきれなかった餌を彼女はスカートの上にたっ

ぷり乗っけて喜んでいました。そこへヤギと羊がどっとやってきたからたまりま

せん。彼女はスカートに入っていた餌を全部ひっくり返して逃げ出したのでした。

 

 

 

さて、ここの温泉、名前はテルモバードと呼ばれており地下200メートルから

32〜36度の水をくみ上げているとの事です。我々日本人の感覚から考えると

このお湯の温度は温泉としては少々ぬるく、お風呂に入るという気分ではありま

せん。ぬるま湯のプールといった方が当たっていると思います。特筆すべき事は

地下に塩の層が有り温泉の水はこの塩分を含んでいます。パンフレットによれば

この塩分が健康にすこぶる良いそうであります。この近辺にはゾルタウのほかに

塩水の出るリューネブルクにも同じような温泉があります。私はリューネブルク

の温泉にはまだ出かけた事はございませんが、リューネブルクからこの日いらし

た方は「同じ様なものだけど、リューネブルクの方が少し温度が高く、施設が新

しい。」とおっしゃっておられました。

 

リューネブルクという町は北ドイツでは屈指の美しい町だと私は思います。もし

来たドイツを旅行されようと思っている方はこの町を計画に入れられと良いと思

います。小さな町ですが、町並みが美しくバッハが弾いたオルガンも未だに健在

です。

 

<続く>

 


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