皆さん、こんにちは。
先日からイタリアではエトナ山が噴火したり、サン・ジュリアーノでは地震が起きたり
の災難続きです。ドイツのテレビではイタリアのこの惨事を時間を割いて放送しており
ます。エトナの麓の町では、町の中心のマリア様の像の前にたくさんの人たちが集まっ
てお祈りをしていました。こういう光景は日本では、いやドイツでも忘れ去られている
のでは・・・・。桜島が噴火したときに、神戸大震災のときに、神社の前に多くの人が
参拝、祈祷に来た、という話は聞いておりません。さすがに法王庁のある国、と思いま
した。
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■ ドイツは先週から冬時間
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10月27日からドイツは冬時間の適応になっております。夏時間から冬時間への以降
は1時間増えるのであまり問題は無いのですが、冬時間から夏時間へ1時間短縮される
ときには時々事件が起こります。今回のメールはその事件のいくつかをご紹介いたしま
しょう。
学校が春休みに入るころドイツは夏時間に変わります。
ある年にブレーマーハーフェン歌劇場で起こった事ですが、その人がいないとオペラの
公演が不可能、というくらい偉い方が開演時間になっても現れません。客は満杯、オー
ケストラピットにも楽員は勢揃いしていましたが、彼が時間を間違えている事は明らか
で、彼が到着後チャイムで開演を知らせる事と相成りました。いつも30分程早くいら
している彼の事ですから、結局20分ほどの遅れで開演いたしました。その時、彼が聴
衆に向かい一言、「皆さん、ご存知でしたか、今日から夏時間です!?」。
爆笑と共に幕が上がりました。
その日の閉幕後、カンティーネ(楽員食堂)では彼のつけで皆、乾杯したのは言うを待
ちません。
12歳の我が娘が春休み中のほとんどの日々をブレーメン州立青少年管弦楽団で1日の
練習量が9時間とうハードスケジュールの合宿と2回のコンサートを過ごし、疲れ果て
て新学期を迎えました。4,5日してから、「最近、私目覚ましで起きられないよ!」
と賜ったのであります。それに対し母親が「あら、あなたの目覚まし、いつもあなたが
学校行ってから鳴っているわよ!」
休み中留守にしていた彼女、自分の目覚し時計が冬時間のままである事に気がつかなか
った、という分けです。
いつも不思議に思うのですが、冬時間から夏時間へ、あるいはその逆の列車の時刻表は
いったいどうなっているのでしょうか? 私がドイツに来たての頃、春に友人とヨーロ
ッパ旅行をしました。列車でアテネから当時のユーゴスラビアを通過しベニスへ抜けた
のですが、ザグレブで列車が動かないのです。動き出して調べてみると我々が乗ったは
ずの列車ではなく次の列車に早代わりしていました。当時ドイツでは冬時間はなかった
ので私は気が付かなかったのですが、今考えてみるとこれはひょっとするとユーゴスラ
ビアでの夏時間の時間調整であったのかもしれません。
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■ ハロウィン
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木曜日はハロウィンデーでした。ドイツでは何が起こるかと申しますと、夜になるとた
くさんの子供たちが町をうろつきます。たいていは4人以上の団体で、多くの子供たち
は奇妙な化粧をして、いたずら道具を持っています。但し子供たちがいたずらをして回
るというのではありません。この日は各家庭ではお菓子などを用意して、子供たちの奇
襲を待っているのが普通です。子供たちは知らない人の家のブザーを鳴らし、「お菓子
?それとも事件?」と言って甘いお菓子を集め後で皆で分ける、というかわいらしいも
のです。この時にお菓子をあげなかったらどうなるか?いわずと知れた事件が起こりま
す。あらかじめ用意していた道具で子供たちはいたずらを始めます。この道具はまちま
ちですが、例えばお父さんの髭剃り用の泡のスプレーをそこの家の窓、車の窓になすり
つける。ごみをばら撒く、などのやはりたわいの無いいたずらです。
この手の子供の団体が家々を回ってお菓子をせしめる日がハロウィンデーの他にも存在
します。。マルティンデーと言いますが、クリスマス近くに今度も家々を回って家の前
で歌を歌ってお菓子を集めます。暗くなってから提灯に日を入れてにぎやかに歩く風情
はドイツならでは、と言えます。この日もお菓子を用意しておく必要があります。お菓
子を用意し忘れたときには小銭を渡し、皆で分けるように言います。日が悪いと団体が
入れ替わり立ち代りやってくることもあります。私がドイツで生活し始めたのはデトモ
ルト音楽大学での寮生活でしたが、この日は夕方、レッスンから部屋に戻ると各部屋の
ドアにチョコレートがぶら下がっていたのです。寮の管理人、ベルナールさんがぶら下
げてくれたものだったのです。
提灯行列といえば秋になって、収穫祭が行われます。この時期には学校から時間を決め
て2時間くらい町を練り歩きます。幼稚園が主催することもあります。また教会が主催
するものもあります。提灯は手製でこの催し物の前に自分で作ったり、両親が作ったり
します。我が家にもまだ手作りの提灯がいくつか残っています。この手の行事は子供の
為のもので、14,5歳になると、もう参加しなくなってしまいます。
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