バックナンバー:18 2002/07/09


           カペラブレメンシス演奏会のお知らせ

7月22日 王子ホールにてオーボエ三重奏の楽しい演奏会を企画

しております。詳細はホームページをご覧頂きます様お願い申し上

げます。

 

最近、東京ではオーボエの演奏会が結構ありますね!一昔前とは比

べ物になりません。でも三重奏はめったに聞けません。お聞き逃し

の無いように!!!!!!

 

普通はアンコール曲は事前に聴衆には分からないのですが、本日は

特別に発表いたします。3曲とも世界初演です。

 

門田展弥作曲「Adagietta

近藤浩平作曲「島」「むべの実る場所」

 

近藤浩平氏のホームページは

http://members.aol.com/R5656m/

 

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  スキー旅行記−その5(最終回ピッツタール氷河ツアー)

  オーボエリードの作り方

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1日だけ試しに借りたカービングスキーでしたが、すばらしい先生か

らのご教授を受けられ事もあり成果が現れ始めたので、この日も新

しいカービングスキーで続行です。この私が借りた板は2003年

用の「Atomic」製で新しいモデルでした。

 

この日も天気は良く、夜の間にまた積もった雪でゲレンデコンディ

ションも最高。

 

この日の午前中は積極的にコースから外れて深雪に挑戦。真っ白な雪

の上に自分のシュプールを描きながら滑るのはスキーの醍醐味です。

何度もぶっ倒れて雪だるまになりながら楽しみました。この日の雪の

コンディションですと、雪の中にぶっ倒れても羽毛の中に落っこちる

のと同じくらいで(実際に羽毛の中に突っ込んだことはありませんが)

ショックはまったくありません。でもやはり滑りに着ていて転びにき

たわけではないので、転ばないのに越したことはないのですが・・・。

 

深雪では、やはりスキーの操作が一段と難しくなります。雪の抵抗が

あるので曲げようと思うと抵抗が出て転倒してしまいます。曲げない

とスピードが出るのでちょっと恐ろしいのです。このスピードに打ち

勝てば深雪は大丈夫!と先生はおっしゃいますが、そう簡単ではあり

ません。この日のように深雪に果敢に挑戦できる雪のコンディション

は、そうめったにないのです。粉雪状態でもこうですから、少し雪が

重くなればますますコントロールが難しく私には手におえなくなりま

す。実は深雪を滑っているときにも、前のアルペンスキーで雪を力い

っぱい蹴散らして滑ってみたかった。という思いはありました。

 

我々の昼食はいつも家内の作ったおにぎりです。炊飯器を持参して前

の日の夜にこしらえておきます。ゲレンデで食べるおにぎりの味は格

別です。但し、春でないと寒くて耐えられないと思いますが。そして

小休止が終わるとまたすぐ滑り出します。

 

天気が良いのでこの日は私と先生2人で氷河ツアーに入ることにしま

した。家内と10歳の娘と分かれてツアーに参加。このツアーはいつ

もあるとは限らないそうです。1つしかないレストランの近くのスキ

ー学校の案内所で申し込めます。ちなみにここのスキー場の名前はた

だの「スキー学校」ではありません。「スキー競技学校」とか「スキ

ー競争学校」とかに訳せる言語では「Skirennschule」と書いてありま

す。オーストリアのスキー強化選手がトレーニングするのがここピッ

ツタールです。

 

スキー学校について先生からいろいろ伺ったことをご紹介しておきま

す。オーストリアのスキー学校の総本山はSt.Antonです。ここには世

界中からオーストリアスキーを習うために指導員級の人たちが集まっ

てきます。サンアントンでスキー学校の先生をしながらスキーを学ぶ

人たちで一杯なのです。このスキー場で滑っていると1本スキーでが

んがん走っている団体とかを見かけます。そうかと思うとボーゲンで

ゆっくり滑っていたりしますが、そのボーゲンたるや、足の筋肉の限

界まで使ったすばらしいボーゲンです。正確にはプルークボーゲンと

呼びますが、板を八の字にして、そのままの状態でどんな急斜面でも

滑り降ります。抵抗がものすごく急になれば支えるのが重労働です。

私は救助隊が2人で担架を担いでこぶのある急斜面を真っ直ぐに(ジ

グザグではありませんので念のため)するすると滑り降りていくのを

目撃し肝をつぶしたことがあります。

 

そのメッカのスキー場での先生のご経験ですが、テールをすっと上げ

て前かがみ、でんぐり返しをして元の直滑降に戻る。なんていうのを

教えていただけるそうです。

 

さて、話を氷河スキーツアーに戻します。このツアーには参加試験が

あります。かなりの急斜面、そして危険を伴う場所を通過するために

ある程度技術を要求されます。先生のご指導の甲斐あって、その試験

も無事通過して氷河を滑ることになりました。大体シュテム・クリス

チャニアができるかできないか、くらいが基準になっているようです。

 

最初の部分が45度くらいの急斜面。これはほとんど斜滑降、横滑り

の連続。この部分は板が短いだけあって前と後ろの引っかかりが少な

いので、自分のスキーよりは数段、楽でした。この崖を降りると、な

だらかな氷河に入ります。この部分は幅もたっぷりあり、前日降った

雪がコースを真っ白にしており我々10人くらいのツアーが思い思い

にシュプールを描きながら滑り降りました。この部分は猛烈に楽しく

爽快!こういうコースを何時間も滑れるスキー場は無いものでしょう

か????

 

数分毎にツアーは止まり髭もじゃの山男のガイドが説明してくれます。

ほとんどの部分は雪で覆われているのですが、下から見上げると断面に

青い氷を剥き出しにした場所があり、近いだけに迫力があります。氷

河の氷は常に動いております。こういう部分が押し出され何かのショ

ックで氷が崩れるそうです。先ほどのように、思い思いに滑れる場所

があったり、ガイドの後ろを1列になって狭いクレパスの間を滑った

りでスリル満点。上からコースを見ていると、普通のゲレンデと変わ

らないような場所が多く、ガイド無しでもこのコースを滑ることは許

されておりますが、前の人の滑った跡がある場合はそのコースを守っ

ていれば、クレパスに落ちることはまず無いのでしょう。でも、この

日のように真っ白に覆われた状態のときにはガイドがいてくれた方が

安全です。

 

この氷河の多分、最後の部分です。かなりの急斜面が続きます。もし

雪が無かったら氷の絶壁だったのではと思われる部分を通過すると、

だらだら坂が谷まで続いています。この道が思いっきり長いのです。

先生にも言われてはおりましたが、時々上り坂になったりして、かな

りきつい思いをして、汗だくで降りてきました。

 

1時間30分、いや2時間くらいのコースでしたが、滑り甲斐があり

ました。

 

これで今回のスキー旅行はお仕舞いです。ホテルについたら女房と娘

はとっくに着いておりました。娘は午前中の深雪でそうとう体力を使

ったらしく、午後からはもう曲がることができず、転倒の連続だった

そうで、分かれてからすぐにホテルに引き上げたそうです。

 

私はカービングスキーのお陰で体力の温存も普段よりでき、暴走族の

仲間にも入れ、楽しいスキーのひと時でした。

 

 

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オーボエのリードの作り方

 

というよりは調整の方法で私が実践していて大変有効だ、と思う事を

ご紹介いたします。オーボエのリードは薄くすれば発音はし易くなり

ますし、息の通りがよく楽になり、音は明るく細くなります。厚けれ

ば重たい立派な音になりますが、下手をすると無理をして鳴らすこと

になりかねません。我々ドイツオーボエが好きな演奏家は、楽で尚か

つ立派な音を目指しております。

 

そこで、よく、音色はこのままにして、もっと楽にしたい。つまりもう

少しだけ削ってリードを軽くしたい。そういうことが良くあるわけで

す。

 

今日はその時に私が実践している事を皆様にご披露いたします。

 

新しいリードは結構状態の変化がありますので、この段階でほんの少

しでも削ると、薄くなりすぎて失敗!という事を避けるために、次の

方法を試してみてください。

 

1.すぐ削らないで1日置いてから試す。それでも厚ければ少し削り

  込む。

 

これは、新しいある程度抵抗のあるリードを作っていると唇の状態が

疲労していることがあります。翌日吹いてみると唇の筋肉の疲労が取

れ、何だ! いけるじゃないか! という事があるのです。新しいリ

ードにはなるべく時間をかけて、変化が少なくなってから判断してい

くのがコツです。

 

2.それでも重い場合は、まずリードを湿らせ、超音波洗浄器で掃除

  してから削るかどうか判断する。

 

オーボエを演奏すると自然にリードにごみが詰まってきます。この状

態で削ってしまうと、後日リードを掃除したときに軽くなりすぎる事

があります。リードを常にきれいな状態に保つ事は、長持ちにもつな

がります。

 

これで、あなたはスーパーリードを年間、何本も失敗から防ぐことが

できます。スーパーリード1本作るためには、10本のリードを作成

するのが普通です。それでもできないときは50本、それでもだめな

ら100本、という事になりますが、これによってあなたのリード作

りの確立が上がると良いですね!

 

超音波洗浄器についての注意事項

 

超音波洗浄器とは、入れ歯、貴金属、めがねなどを洗浄する機械です。

詳細については説明書をお読みください。リードをこの機械を使って

洗浄する時に気をつけることは、洗浄時間です。長くて12〜15秒

を目安に、普通の場合ですと7〜8秒でOKです。長く洗浄すればきっ

と見栄えももっときれいになるのでしょうが、リードの腰がなくなり

ます。

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次号の予告

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夏休みの為にしばらく休刊いたします。次の配信は8月下旬になり

ます。皆様、すばらしい夏をお過ごしください。

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