バックナンバー:16 2002/07/01


           カペラブレメンシス演奏会のお知らせ

7月22日 王子ホールにてオーボエ三重奏の楽しい演奏会を

企画しております。詳細はホームページをご覧頂きます様お願

い申し上げます。

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  本日のテーマ

  スキー旅行記−その3

  カペラブレメンシス演奏会、ベートーベンの使用楽譜について

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オーストリアの非常の電話番号をご存知の方はオーストリア通です。

警察は133。消防署は144。携帯からの非常電話は112。オーストリア

の道路での制限時速は普通乗用車の場合市内50キロ、市外一般道路

100キロ、アウトバーン130キロです。

 

さて今回のレターでいよいよ氷河スキー場の様子です。ここでは夏

でもスキーができます。1度私は夏にスキーをスイスのツェルマッ

トで楽しんだ事があります。1日だけスポーツのお店で板と靴を借

り氷河の上を滑りました。朝は気温が低いので楽しめますが、午後

になると雪がかき氷状態になります。滑って滑れないことはありま

せんが、やはりスキーは冬のスポーツですね。

 

今回の旅行の2日目は氷河スキー場で滑りました。春だと言うのに

雪質は抜群です。初心者用青コースにはリフトがあります。ゴンド

ラで登っていくと中級の赤コースを滑ることができます。足慣らし

に2回青コースを滑った後にゴンドラに乗り頂上に上がっていきま

した。既に初心者コースでも氷河のクレパスの裂け目が見えるので

すが頂上からはゲレンデの反対側に氷河を見渡す事ができます。と

言いましても雪をかぶっているので真っ白ですが・・・。

さて、話を少し戻しまして、この氷河スキー場に登るのには方法が

1つしかありません。全長3.7キロメートル、高度差1120メートル

8分で登ることができる地下ケーブルカーで、名前を

Pitzexpress-Schragstollenbahn」といいますがで標高2860メート

ルまで上がれます。そして先ほど申し上げましたゴンドラで標高

3440メートルのオーストリアではリフトで上がれる最高地点へと到

達できます。このゲレンデにはオーストリアで1番長いTバーンリフ

トがあります。全長2220メートルですがここに普通の座れるリフト

を作る計画があるようです。この地点にリフトを設置してくれると

私には本当にうれしいのですが・・・・。

 

頂上Hinteren Brunnenkogelと呼ばれている地点でゴンドラを降りる

と徒歩で上れる見晴台があります。ここからは360度の絶景を楽しむ

事ができます。私は山が大好きです。雄大な山脈を眺めていると何

と申し上げたらよいのか、心がすっきりしてくるのです。でも登山

家ではありませんから、「山がそこにあるから登る」という事には

なりません。登りはもっぱら人名の利器に頼っております。夏にハ

イキングに行くときはある程度は例外です。下りよりも登りのほう

が膝への負担が少ないので、この時ばかりは逆のパターンとなりま

すが、せいぜい登っても3時間から4時間くらいの行程を選んでお

ります。さて、山並みで今までは絶対にオーストリアよりスイスの

方が雄大で美しいと思っておりました。ここピッツタールに来て、

認識が新たになりました。この頂上からは、ドイツのガルミッシュ、

オーストリアのトゥックス、ツゥルス、スイスのダヴォスなどの山

脈がかなり近くに見えます。山を眺める事のお好きな方にはお勧め

の場所です。もちろん登山をやりたい方にも多分楽しめる場所だと

思います。

 

ここピッツタールはもうひとつ、他の場所では楽しめないスポーツ

があります。このスポーツの正式な名前を私は知りませんが、氷の

崖をよじ登る、きっとアイス何とかって言うんでしょうね。ここは

そのスポーツのメッカだそうです。このHinteren Brunnenkogel

頂上へは何度もゴンドラで上がってきましたが(この日はゴンドラ

が楽なのでほとんどここしか滑らなかったので)ここから結構この

崖登りを目撃しました。遠くなのでありの粒くらいにしか見えない

のですが、その黒い点が上へ上へと動くのです。このスポーツがお

好きな方はここピッツタールで楽しむことができます。

 

この日は快晴。夕方までこのゴンドラを使い滑りまくりました。

 

さて翌日、このスキー場を紹介してくださった指導員級のスキーの

腕前を持つ○○さんとこのスキー場に1つしかないレストランで合流

していただき教えを受けながら滑る幸運に恵まれました。この日は

あいにく霧が深く、視界が悪かったのですが、昨日からちらついて

いた雪が積もりゲレンデを新雪で覆っていて、粉雪を蹴散らせなが

らの4月では考えられない雪のコンディションを満喫いたしました。

先生に連れられてこの私が何とあのオーストリアで1番なが〜いTバー

ンリフトを何度も使い、それでも休むことなくせっせと滑り続けた

のです。慣れてくると、このリフトも苦痛では無くなるのですが、

でも1人でこれに乗って登ると途中できっと退屈で死にそうになるの

では・・・? 先生に我が娘と一緒に登って頂き、私は家内と2人で

チームを組みました。昔、現地人の足の長い人とTバーンを使って登

った事がありますが、足に当る場所が違って苦労した事があります。

きっと先生、娘と登るのは大変だった事と思います。先生、ご苦労

様でした。

 

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7月22日「カペラブレメンシス演奏会」でのプログラムでのベー

トーベン作曲、モーツアルトのオペラ「ドンジョバンニ」から「奥

様、お手をどうぞの主題による変奏曲」使用楽譜について。

 

今回の演奏会で使用する楽譜は去年AMADEUSという会社から出版さ

れた楽譜を使用いたします。今までよく使用されていた当時流行の

解釈でのダイナミックスやアートュキレーションをほどこされた

Breitkopf版(1914年)に対し、ベートーベン原典版全集から

1曲を抜粋して出版されている楽譜です。この楽譜を使用すること

である程度習慣で行われていた解釈から離れて、自由な表現を可能

にしてくれます。ベートーベンに限らず、今回のプログラムに組ん

でいるヴラニツキにも言えることですが、クラシック時代のダイナ

ミックスの記譜の習慣でFP(フォルテ・ピアノ)と書いてある場合、

往々にしてディミヌエンドを意図している事が多く(ハイドンなど

の交響曲などは良い例ですが)そういった記号も今回の演奏で注意

深く見ていくつもりにしております。逆にこの当時、PFと書いてあ

ればクレッシェンドを意味いたします。

 

ご興味のある方は楽譜を比べてみられることをお勧めいたします。

 

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次号の予告

スキー旅行記−その4

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