バックナンバー:14 2002/06/07


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           カペラブレメンシス演奏会のお知らせ

7月22日 王子ホールにてオーボエ三重奏の楽しい演奏会を

企画しております。詳細はホームページをご覧頂きます様お願

い申し上げます。

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           ドイツからの食物関係のニュースです。現在Echo

(自然食品)の鳥に入っている農薬が問題になっておりますが、

その方はどうやら検査が進んでいる様です。また販売店も自主

的に該当するかもしれない卵などの商品を店頭からはずしてお

りますのでさほど問題は無いと思いますが、それとは別に、高

温処理をして作る食品、例えば、ポテトチップ、コーンフレーク、

Kneckebrot等に発癌物質が入っているとの事です。注意するに

こした事は無いので、特にお子様にはこの食品を食べさせない

方が無難だと思いますが・・・。

 

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■スキー旅行記−その2

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数回に分けてスキー旅行記をお届けいたします。スキーだけで

はなく話を大幅に脱線させて綴って参りますのでお付き合いく

ださい。

 

先回のメールマガジンでスキーの本について書きかけて、その

まま配信してしまいました。おまけにスペルも間違えてしまい

ここに訂正とお詫びを申し上げます。

 

いつもスキーに行けるとなると胸をわくわくさせながらめくる

本があります。「Ski Atlas」という、ドイツの車の事故処理

を専門に行っている団体ADACから発行されているこの本です。

毎年内容を編集し直し、ヨーロッパ中のスキー場について、詳

しく解説してあります。この本を見るとスキー場にリフトが何

基あり、どんなゲレンデであるか、標高は? ゲレンデの全長

は? スキー場の設備は?など正確な情報が得られるほか、ス

キー場の格付けもあり、簡単に良いスキー場と悪いスキー場を

認識できます。さて、先回は氷河のスキー場へ行くことに決め

たところまでお話いたしました。

 

私の知り合いに氷河のスキー場でPitztalが良い、と推薦してく

ださった方がおりまして、このADACのスキー場の本やインタ

ーネットで現地の様子を調べてみましたところ、スキー場の規

模は小さい、氷登りのメッカ、景色は抜群、という事が分かり

ました。さてどうするか?

 

日程は5日間です。スキー場の規模があまり小さすぎると退屈して

しまします。ただ、紹介してくださった方は音楽家なのですが、ス

キーの指導員を以前しておられた腕前。その方のお勧めと言う事で、

私は乗ってみる事にしました。

 

ドイツからこの谷に入る方法は何種類かありますが、できればビグ

ネットを使いたくありません。オーストリアとスイスでは高速料金

を徴収します。この料金を支払わないと高速道路を走ってはいけま

せん。ビグネットというのはこの高速料金を支払った証明書で、シ

ールになっており、車の窓に貼り付けます。ちなみにスイスでは1

年間のビグネットしか無いのに対し、オーストリアは期間が違う3

種類のビグネットがあったと記憶しております。スイスの場合のひ

どいのは、有効期間が1年と言っても年度毎に新しいビグネットが

必要で、例えば、あなたがクリスマス休暇にスイスの高速を使い、

年始に戻ったすると2年分のビグネットが必要になります。ドイツ

には今のところこの制度はありませんが、もうすぐトラックにこの

制度を導入する事が決まっております。

 

幸い、ドイツのガルミッシュパルテンキルヘンの近辺を通ってこの

ビグネットを使わずにPitztalにいける事が判明。Pitztal、ピッツ

タール、タールと言うのはドイツ語で谷と言う意味です。古代人が

住んでいたドイツのデュッセルドルフの近くにネアンデルタールと

いう所がありますが、これはネアンデル谷とかネアンデル峡谷と言

うことになります。このネアンデルタールは皆さん世界史で人間発

祥の地として習った事と思います。ここには博物館が在り、当時の

遺骨、道具などを展示しています。ドイツのごく普通の森の中にあ

る美しい場所です。古代史に興味のある方だけではなく、1日かけ

て子供連れでピクニックされるにも良い場所です。

 

このネアンデルタールに対抗しているのがオーストリアのOetztal

す。皆さんオッツィと言うのをご存知ですか?

氷河の中から現れた原人です。氷河は年に何センチも動きます。暑

さで氷が解け氷河は短くなりつつありますが、ここの氷河の下の方

に押し出されていた死体を山登りをしていた夫婦が発見。近くの山

小屋に通報。たまたまそこに登山家Messnerという人がおり、殺人

事件ではなく、古代人のしかばねである事を確認。現在は確かイン

スブルックの研究所に安置されているはずです。この人の事をこの

谷から出てきたのでオッツィという名前がついている、という訳で

す。この谷にも原始の村を再現した博物館があります。このOetztal

の1つ西の谷が我々の目指すPitztalです。

 

スイスには4千メートル級の山があり、景色もオーストリアに比べ

て雄大でそれが私をオーストリアよりスイスへ向かわせる理由とな

っていました。ただこのあたりは山の高さはスイスより低いかもし

れませんがかなり急な斜面です。谷は深く狭く、牧畜にしても林業

にしても大変だと思われます。そんな何となく日が入りにくい谷を

走り続け、部分的にはかなりのヘアピンカーブの急ハンドルをひや

ひやしながら切りながら、奥へ奥へと走っていきます。ここのヘア

ピンカーブは危ないと言う事ではありません。ひやひやしたのはい

つ末娘が「気持ちが悪い」と言い出すか・・・、と思って心配して

いたのです。

 

次回はスキー場の様子を簡単にご紹介したいと思います。

 

 

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