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■ 楽々オーボエ演奏法
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本日はオーボエの練習をしているのにうまくならない人の為の
アドバイスです。練習をしていない人はこのメールを読んで実
践されることをお勧めいたします。
多くのオーボエ奏者が最近調子が悪く、思うように演奏ができ
ない。「でもどうして?」と思うことがあると思います。これ
はアマチュア、音大生、プロ全般に共通して言える事です。
特に練習ではうまくいっているのに本番がうまくいかない。
こういう方はまず間違いなくこの現象に陥っています。
練習と本番との違いは何でしょうか?
緊張度が違います。あがってしまって本領が発揮できない場合
もあります。周りの演奏者に影響され自分の演奏ができない事
があります。そのほかオクターブキーやFキーに水が溜まって
いるのが気になってとか、いろんな状況が考えられと思います。
上の状態は演奏がうまくいかなくなる要素ではありますが、う
まく演奏ができなかった決定的な原因でない事が多いのです。
つまり、上のような状況下で演奏した場合に最も陥りやすい現
象は演奏に力が入る。原因はどうであれ、結果的に自分で音を
出しにくくして自滅している。もしあなたにお心当たりがあれ
ばどうぞ読み続けて下さい。
練習中に比べると本番でどこかに力みがある。さて力の入る場
所によってどのように演奏が変わる可能性があるか分析してみ
たいと思います。
足に力が入る場合:
周りのリズムに乗り切れないで自分だけのリズムで格闘する。
上半身に力が入っている場合:
息がスムーズに出ないのでリードの振動を妨げている。特に肩、
首に力が入るとこの現象が顕著。お腹に力が入りすぎるとビブ
ラートがスムーズにいきません。
腕、指に力が入っている場合:
書くに及ばず、指が早く回らない。レガートがかからない。
まさか唇を締め上げる方はいないと思いますが・・・。という
私本人がよくこの現象に陥ります。そしてこれはかなり危険な
現象です。もし、オーケストラで隣のフルート奏者のピッチが
高かったら自然に唇で音程を調整しています。しばらくこの状
態が続くとリードの開きが狭くなってしまいます。その為に息
が入りにくくなります。息が入らなければリードが振動しにく
く、振動させようとすれば無理に息を入れます。無理に息を入
れる事を続けるとリラックスした状態から緊張した状態へと変
化していきます。
怖いのは無意識でこの状態に陥った時です。唇の緊張度はいつ
もよりはるかに高く、家で練習しないでオーケストラでのこの
状態が続けばあなたが不調に陥るのにそう長く時間はかかりま
せん。そしてそれに気がついてまた普通の状態に調整する時間
はスランプに陥る時間の数倍も時間がかかるのです。
試し吹きですばらしい音を出していて、本番になるとこのすば
らしい響きが出せないでいる方は間違いなくこの
「力みシンドローム」
に陥っています。
本番でステージに上がったら、肩、腕の力を意識して落として
みてください。オーケストラで楽器立てがある場合は極力オー
ボエを手から離して腕をリラックス状態にしましょう。演奏中
も時々自分の力み具合を点検する事、そして楽々と音楽を楽し
みながらのびのびと演奏を続けてください。
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