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オーボエファンの皆様、音楽ファンの皆様、ドイツファンの皆様！
お元気でお過ごしでしょうか？
ドイツでは今週末はイースターの連休中。また昨日より夏時間に入りました。
夏時間なのに外出には未だに羽入りのジャンパーを着込まなければならない寒
い寒いドイツです。日本ではお花見の季節、暖かい春をお迎えの日本の方がう
らやましいかぎりです。
３月１７日のドイツでのニュースですが、「冬が終わる頃には、渡り鳥が北に
移動します。ところが今年は、あまりの寒さに逆戻りし、安全な場所で待機」
というのがありました。気候に敏感な野生の鳥たちも異常気候に驚いているよ
うです。
http://www.handelsblatt.com/technologie/forschung-medizin/forschung-innovation/kommando-zurueck-zugvoegel-kehren-wegen-der-kaelte-um/7934662.html
スイスの食品会社ネスレの製品「キットカット」というチョコレートの中にビ
ニールが混合。現在ヨーロッパでは回収中です。最初はイギリスでリコール。
http://www.yorkpress.co.uk/news/10310084.Nestle_recalls_KitKat_Chunky_bars_after_plastic_found/
http://www.mittelbayerische.de/index.cfm?pid=10032&pk=895389
ドイツは春闘の真っ最中。ルフトハンザ航空も賃上げ交渉が棚上げになりスト
ライキに入りました。気になるのは組合が要求した数字が、５.２％。我々音
楽家の給料もそれくらい上がってくれると良いのですが。ルフトハンザは燃料
の高騰にもかかわらず、人員の削減などで黒字を発表していました。
http://www.welt.de/wirtschaft/article114625940/Warnstreik-bei-Lufthansa-Hunderte-Fluege-gestrichen.html
先回「世界のエネルギーの今後は？（メタンハイドレート、藻油、オオマサガ
ス）」をテーマに上げましたが、ハイドレートが実現に向かいつつあるようで
す。資源大国「日本」につながると、日本のエネルギーや経済構造自体が変わ
るかもしれません。そうなってくれると、原子力からも問題無く抜けられ、経
済的にも資源輸入が減るために助かります。
メタンハイドレートからのガス生産、間もなく開始−世界初（ブルームバーグ）
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MJC9X56JIKIV01.html
メタンハイドレートのガス産出量、カナダの９倍（日経）
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDF19016_Z10C13A3000000/
日本近海のメタンハイドレートは無尽蔵、永遠に増え続けることが判明 日本
は５年後に資源輸出大国へ
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1754701.html
東日本大震災における津波の影響で、アメリカの西海岸で大量の漂着物が発見
されています。海洋学者は生態研究のチャンスと見ていますが、アメリカの西
海岸への生態の変化が起こる危険性も否めないと危惧を抱いています。
http://www.handelsblatt.com/technologie/forschung-medizin/forschung-innovation/zeiter-jahrestag-von-fukushima-tsunamischutt-weckt-invasionsaengste/7907800.html
アメリカとスイスの銀行協定で、スイスはアメリカにアメリカ人の銀行口座の
情報を提示するようになりました。同じようにドイツもスイスに税金を収めて
いないドイツ人口座を提示させたく交渉を続けています。オフショアと呼ばれ
ているこの外国人の為の銀行口座は機密特権があり、また多くのオフショアの
国は無税、あるいは税金優遇が多いのです。今まではスイス以外に、ルクセン
ブルク、リヒテンシュタイン、オーストリア、ケイマン諸島、モナコ、アンド
ラ、香港、シンガポール、キプロス、パナマなどがありました。アメリカのテ
ロ事件対策で、アルカイダ資金を取り締まるためにこのオフショアの銀行口座
が次々に情報開示を求められ、オフショアの国が少なくなりつつあります。
ドイツ人の税金対策で作られた口座はドイツの近隣諸国に多かったのですが、
最近ではアラブの国々へ、或いは、新しい傾向としてアメリカのフロリダに移
されているそうです。アメリカは外国のオフショアの銀行口座に目を光らせて
いますが、ドイツ人のアメリカ国内の口座には圧力がかかっていないようで、
そこに目をつけたドイツ人の金持ちたちは、お金をアメリカに移している、と
の事です。
http://www.spiegel.de/wirtschaft/soziales/florida-steuerfluechtlinge-aus-der-schweiz-fliehen-in-die-usa-a-887381.html
http://www.sueddeutsche.de/wirtschaft/deutsche-milliardaere-in-steueroase-porsche-pich-und-quandt-in-panama-1.1628885
アメリカの倒産は回避された模様です。（ブルームバーグ）
米国の上院は、少なくとも９月末まで、政府の迫り来る破綻を回避。
http://www.bloomberg.com/news/2013-03-20/senate-nears-passage-of-bill-to-avert-federal-shutdown.html
【おくやみ】
フルート奏者のウォルフガング・シュルツさん死去
http://www.asahi.com/obituaries/update/0329/TKY201303290093.html
国際的指揮者である、小松一彦さんが病気により本日3月31日死去
http://trend3393.blog.so-net.ne.jp/2013-03-31
【日本でのオーボエクリニックのお知らせ】
『東京』７月１５日
主催：銀座ヤマハミュージック
お問合せ先：ヤマハ銀座店
〒104-0061 東京都中央区銀座7-9-14
TEL:03-3572-3134
『浜松』８月１５日、１６日
主催者様からのメッセージ
「皆様のおかげで８年目を迎えることができました。今年の講師は、末政圭志
先生にお願いしました。ドイツ在住の現役バリバリのプロオーボエ奏者です。
歌劇場のソロオーボエ奏者としてのご活躍に加えて後進の指導にもとても力を
入れていらっしゃいます。３年連続でお願いしました。継続してレッスンを受
けることは効果的な向上に繋がります。例年好評のリード販売及びリード講習
会や無料リペアコーナーもあります。皆様の御参加をお待ちしております。」
詳細は↓
http://www.hamq.jp/stdB.cfm?i=NB26772&pn=11&s=3922
【カペラブレメンシス、オーボエトリオの夕べ】
東京杉並公会堂小ホール ７月１０日１９時開演
プログラム
ゴードン・ヤコブ ２つの小品
ユジーン・ボザ 「プロバンス地方の羊飼い」
門田展弥 黒田節ファンタジー
ルードヴィッヒ・ファン・ベートーヴェン トリオハ長調 作品２８
メンバー
末政圭志（ブレーマーハーフェン市立歌劇場管弦楽団首席ソロ・オーボエ奏者）
福田雅夫（市立リューベック・フィルハーモニー管弦楽団副首席オーボエ奏者）
長岡大輔（ブレーメン国立フィルハーモニー首席ソロ・イングリッシュホルン奏者）
チケットのお申し込みは
マネージメント：（株）インターミューズ・トーキョウ
〒107-0052 東京都港区赤坂9-1-7-575
Tel :03-3475-6870
Fax:03-3475-6417
E-mail : intermuse@opt.gate01.com
【ブレーマーハーフェン歌劇場】
ロイド・ウェッバーが２１歳の時に書いたミュージカルの大ヒット作「ジーザ
ス・クライスト・スーパースター 」
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=oIIWJ6iImXE
フランツ・レハールのオペレッタの名作「ルクセンブルク伯爵」
http://www.stadttheaterbremerhaven.de/musiktheater/der-graf-von-luxemburg.html
新しく３月からフィリップ・グラス作曲、エドガー・アラン・ポー原作「アッ
シャア家の崩壊」がプログラムに加わっております。
http://www.stadttheaterbremerhaven.de/musiktheater/der-untergang-des-hauses-usher.html
３月２３日からはバレエとしてビゼーの「アルルの女」とバルトークの「中国
の不思議な役人」がプログラムに組まれます。
http://www.stadttheaterbremerhaven.de/ballett/larlesienne-der-wunderbare-mandarin.html
４月１日〜３日には第６回オーケストラ定期演奏会が行われます。メインはメ
ンデルスゾーンの交響曲第５番「宗教改革」、その他、ワーグナーのオペラ「
パルジファル」から「聖金曜日の音楽の魔法」とスクリャービンのピアノ協奏
曲。ソリストはグニラ・ズースマン
http://www.stadttheaterbremerhaven.de/konzerte/6-sinfoniekonzert.html
４月２０日にはスメタナの代表的なオペラ「売られた花嫁」のプレミエです。
http://www.stadttheaterbremerhaven.de/musiktheater/die-verkaufte-braut.html
次回のメールマガジン発行は個人的事情により５月１日となります。病気では
ありませんのでどうぞご安心を！
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■ ヨーロッパでのオーボエマスタークラス
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★Prof. Daniela Tesmann↓
http://www.blogs.uni-mainz.de/musik/21212334-2/
４月２０日、２１日
マインツ音楽大学
申込締切は４月１５日 tessmann@uni-mainz.de
受講料は無料
★デトモルト・ゾンマーアカデミー（ドイツ）
Prof.Jozsef Kiss
７月２０日〜２８日
http://www.hfm-detmold.de/de/dateien/upload/docs/3699/online-flyer_dsa2013_kl.pdf
★第５１回音楽アカデミー「ティヴォール・ヴァルガ」シオン（スイス）
CAPEZZALI Jean-Louis
７月１２日〜２０日
http://www.amsion.ch/
★ティチーノ・ムジカ・ルガーノ（スイス）
Prof.Ingo Gorityki, Yeon-Hee
Kwak
７月１４日〜２７日
申込締切は６月１５日
http://www.ticinomusica.com/
★第８回インターナショナル・ゾンマーアカデミーＩＳＡＭ（ドイツ）
Prof.C？line Moinet
８月２日〜９日
http://www.isam-beuggen.com/-A/3874
★ボクセナーサマーアカデミー・オスロ
Prof.Gregor Witt
８月５日〜１１日
http://old.nmh.no/summeracademy/
★ドレスドナー・音楽マイスターコース（ドイツ）
Prof.C？line Moinet
８月１９日〜２４日
申込締切は５月１日
http://www.hfmdd.de/aktuell/willkommen-zu-den-dresdner-meisterkursen-musik-2013/
☆その他のマスタークラスの検索は↓
http://www.classicalmasterclasses.com/de/masterclass-suchen
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■ ＣＤご紹介 ザ・ロマンチック・オーボイスト
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バイエルン放送交響楽団の首席ソロ・オーボエ奏者、ラモン・オルテガ・クェ
ロの新アルバム「ザ・ロマンチック・オーボイスト」
http://www.amazon.de/The-Romantic-Oboist/dp/B009KIEFXQ
http://www.jpc.de/jpcng/classic/detail/-/art/Ramon-Ortega-Quero-The-Romantic-Oboist/hnum/3096007
Schumann: Fantasiestuecke
op. 73;3 Romanzen op. 94
Schubert: Impromptus op. 90 / 3 D. 899
Tschaikowsky: Lenskys Aria
Pasuclli: Fantasia ull'opera Poliuto
Lalliet: Fantasia on Themes by Chopin
Kalliwoda: Morceau de Salon op. 228
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■ 演奏会のご紹介 金子亜未リサイタル 東京 ４月１３日
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今注目の新人、金子亜未さんのリサイタルです。
現在、札幌交響楽団首席オーボエ奏者、第79回日本音楽コンクールオーボエ部
門第3位。第28回日本管打楽器コンクールオーボエ部門第1位。第10回国際オー
ボエコンクール・軽井沢第2位、奨励賞、軽井沢町長賞（聴衆賞）受賞。
コンサートの詳細↓
http://www.tokyo-harusai.com/program/page_1408.html
http://www.tokyo-harusai.com/program/pdf/flyer_Kaneko.pdf
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■ またしてもルパン！！！！
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今回はベルギーのブリュッセル飛行場が舞台です。
飛行機に積み込み中のダイヤモンドを警備員の格好をした強盗団に奪われたそ
うです。
http://www.j-cast.com/tv/2013/02/20166019.html?p=all
日本でも昔３億円事件というのがありました。時効が成立した事件ですが、現
金輸送車を警察官を装った男が、改造白バイで接近して車を止めさせ、車の下
に発炎筒を放り込んで、あたかも爆弾が仕掛けられたように見せかけました。
「社長宅は既に爆破されており、この車も危ないから直ぐに退避するように！」
と言い、慌てて運転手と警備員は車から離れた隙に、現金輸送車を乗っ取って
しまった、という事件でした。
ところでダイヤモンドといえば南アフリカが主な原産国です。しかし市場はと
いうとベルギーなんだそうです。オランダも飛行場、アムステルダムの街中に
はたくさんの研磨工場が存在します。世界中のダイヤモンドの原石がベルギー
に一度集められ、業者たちに分配されていきます。このダイヤモンドの価格を
牛耳っているのがユダヤ人なんだそうです。
蛇足ですが、ベルギーはダイヤモンドの他にチョコレートが有名です。街には
チョコレート店が軒を連ねており、これで商売が成り立つのかと思うほどです。
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■ キプロス経済破綻、ＥＵが救済するまでのどたばた劇
「消費者の預金は安全か？」
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２月にはヨーロッパ、イタリア発の経済地震が起こりました。イタリアの議会
選挙の結果、与党が組めず、イタリアの政治が混乱。経済難にＥＵ路線が取れ
ない可能性が出てきた為に、ユーロ危機と言われました。現在でもイタリアの
政治は与党が組めないままですが、ドイツではあまりニュースになっておりま
せん。というより、３月に今度はもっと南の小さな国で経済地震が起こりまし
た。キプロスです。次から次へとヨーロッパでは、「ユーロ危機」と騒がれな
がら、日本円が切り下がるのに対抗しています。
プランＡ、プラン０、プランＢなどを経て、出された結論は？？
【推移】
ＥＵの加盟国キプロスが経済難に陥り、キプロスを救済するためのプランを欧
州連合の首脳が３月１６日に発表しました。そして週末明けの３月１８日に世
界的にユーロが急降下、株安を誘ったそのプランは、キプロスの銀行口座から
一時的に税金を徴収する、というものでした。ドイツ経済相ショイプレの提案
だそうです。この提案の事をニュースでは「プランＡ」とよんでいます。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MJWOER6JIK3Q01.html
１０万ユーロまでの預金には６.２５％、それ以上の預金には９.９％一時的に
課税を強制し、救済資金を一部調達。その条件を満たした場合にＥＵからの援
助が行われます。
プランＡの背景は↓
「キプロスへの金融支援と預金封鎖は、欧州経済に影響があるのか？」
http://diamond.jp/articles/-/33470
プランＡの問題点は、例えばドイツでの預貯金は１０万ユーロまでは国や銀行
が潰れても保障されています。その同じＥＵ諸国のキプロスの小口預金者に対
して、保障が適応できない、という矛盾が生じます。国家が破綻したら６.２５
％以上の損害が小口預金者を襲うだろう、というのが経済評論家たちが唱えて
おりますが・・・・。
また、その小口預金者に対して、同じＥＵ諸国のキプロスに強いたら、他の経
済難を抱えているＥＵの南欧諸国はどうなるのか？
ドイツで同じような事が起きた場合は？？
という事で、キプロスだけでなくドイツ国内メディでも非常に抵抗がありまし
た。
キプロス政府はこのＥＵの提案を２０日に否決。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGR20003_Q3A320C1000000/
キプロスには近海に多くのガス資源が眠っているといわれています。プランＡ
の前にキプロス政府は「プラン０」というのを提案していました。このガス資
源を開発すれば、将来キプロス経済は黒字に転換するから、一時的にＥＵから
総額援助を受けたい、というもの。しかし、確実性がなく、ＥＵはこの提案を
受け入れませんでした。
そしてキプロス政府は「プランＢ」なるものを協議し、交渉に入りました。こ
のプランはロシア政府に援助してもらい、その代わりにガスの発掘件をガスプ
ロム（ロシア国営のガス会社）与える。現在シリアにあるロシアの海軍基地を
キプロスに移す。というものです。このプランにはもちろんＥＵは難色を示す
はずです。
結局ロシアもこのキプロスのプランＢを受け入れませんでした。理由は、キプ
ロスを経済救済する事は間接的にＥＵを救うことになります。何でロシアがＥ
Ｕを助けなければいけなんいだ、ということらしいです。
キプロスがロシアに救済を求めたのには、キプロスの口座に多くのロシア人の
金持ちや企業が預金している、という背景があります。ですからプーチンロシ
ア大統領はＥＵのプランＡに対しては、「フェアでなく、プロフェッショナル
でなく、危険」と批判していました。
そしてニュースに敏感な株式市場ですが、ロシアの指標が下がっている、とい
う事です。
http://www.handelsblatt.com/finanzen/boerse-maerkte/marktberichte/boerse-in-moskau-lage-in-zypern-belastet-russischen-indizes/7973886.html
【結末】
プランＡはキプロスが承認せず、プラン０はＥＵが承認せず、プランＢもロシ
アに蹴られ、ことごとく提案をはねられたキプロス議会が出した次の提案です。
３月２５日にキプロス政府が新たな提案を出しました。国内２位のキプロス・
ポピュラー（ライキ）銀行CPBC.CYを閉鎖し、預金保険対象外の大口預金者に
大幅な負担を求める内容。（１０万ユーロ以上の預金者に４０パーセントの税
金を課す。）
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE92O01A20130325?rpc=131
それに対しＥＵと国際通貨基金（ＩＭＦ）は提案を承認。ただ、各国代表はこ
の懸案を自国に持ち帰り、議会承認を得る必要があります。
【将来への不安】
そして、ある国が破綻する時に、預金者から強制的に徴収するという方法が、
他の債務国にも適用される、と言い出したダイセルブルーム議長（オランダ財
務相）発言で、他の蔵相、財務高官が必死に「そんな事は無い」と事態収集に
大慌て。議長職に就いたばかりのダイセルブルームに、「首にしろ！」という
意見まで飛び出しています。
http://www.worldtimes.co.jp/news/bus/kiji/2013-03-25T152930Z_1_TJE92O013_RTROPTT_0_JT8313958-EUROGROUP-CYPRUS-DIJSSELBLOEM.html
自分の財産がある日突如として４０パーセントの目減り。冗談じゃない、と思
うのが普通です。本当に次の国がまた経済難になった時に、今まで採用されて
いなかったこの禁止手が再び用いられるのか？
そして、次の問題は確実に起こるわけです。
【関連】
キプロスリスク低下し不安後退、「一件落着」かは予断許さず（ロイター）
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE92O02S20130325?rpc=131&pageNumber=1&virtualBrandChannel=0
キプロスの大口預金の４０パーセントが強制的にとられてしまいます。これが
前例となると、次にはギリシャ、スロベニア、スペイン、イタリアなどの預金
が安全とはいえなくなってきています。２６日、２７日にはこの影響でユーロ
通貨の貨幣価値が下がりました。さて、あなたの預金は大丈夫ですか？
http://www.bloomberg.com/news/2013-03-25/saving-cyprus-means-nobody-safe-as-europe-breaks-more-taboos.html
今心配されているのはキプロスとキプロス以外の国々でバンク・ランが起こる
事。バンク・ランとは預金者が銀行に詰め寄り、自分の預金を下ろす事です。
バンク・ラン、どころか、バンク、ジョギングになる可能性もある、との報道
がありました。
http://www.manager-magazin.de/politik/artikel/0,2828,891023,00.html
【ＥＵ（アメリカ）対ロシア】
上はキプロスの経済救済の経過ですが、下は背景です。この背景を読まれると
ＥＵ対ロシアの駆け引きがある事が分かります。
欧州で始まる犯人捜しゲーム−キプロス預金課税案の大失敗で（ブルームバー
ク）↓
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MJYY2K6JIJVZ01.html
キプロス危機でロシア・EU関係が急速に悪化？
ロシアマフィアの資金洗浄を手助けするのは御免・・・（ＪＢＰｒｅｓｓ）
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/37404
キプロス問題の背景
キプロス救済の過ちが映す南北欧州の断絶（ファイナンシャル・タイムス）
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1906A_Z10C13A3000000/
コラム：キプロス支援をめぐるロシアの危険な賭け(ロイター）
http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPTYE92N00720130324?rpc=131
キプロス問題の示唆 （マネックス証券 チーフ・ストラテジスト 広木 隆）
http://www.monex.co.jp/static/jpmorgan/strategy/strategy_20130325_1.pdf
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■ 将来のクラシックスター ヴィルデ・フラング ダニエル・ベーレ
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３月１４日のバイエルン放送「クリック・クラック」を偶然見ていました。ソ
ル・ガヴェッタ（有名なチェリスト）が司会で、新人と、ご自分の新しい録音
を紹介していました。
http://www.br.de/radio/br-klassik/sendungen/klickklack/klickklack108.html
新人として紹介されたその一人、ノルウェイ生まれのVilde Frangはヴァイオリ
ン奏者。日本には２０１１年に既に来日しています。
http://www.norway.or.jp/news_events/culture/music/WildeJapandebut/
非常にやわらかい音。インタビューで彼女は「音を出すのではなく、楽器を歌
わせたい。」と語っていました。少女の時に偶然テレビを見ていたヤンソンス
に認めてもらいオスロ・フィルハーモニーと共演する事になった時、「大海に
一人で飛び込む気分だった。でも、飛び込まないと１００パーセントの支持を
受けられない。」とその時の心境を語っています。
http://www.br.de/radio/br-klassik/sendungen/klickklack/klickklack-vilde-frang-112.html
もう一人はドイツ人テナーのDaniel Behle。
ドイツ人のリリックテナーとして、フリッツ・ブンダーリッヒの再来か、と紹
介されました。非常に柔らかい声の持ち主で、張り上げない心地よいリートを
歌います。
http://www.br.de/radio/br-klassik/sendungen/klickklack/klickklack-daniel-behle-116.html
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■ オーボエ演奏のコツ 本番での緊張について
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緊張するということは悪いことではないと思います。
緊張感、集中力が無い、こちらの方がどちらかという救いがたい。私はそう思
います。
問題は緊張で普段の実力が発揮できるかどうかです。
２月５日にオーストリアで行われていた女子スキーのワールドカップをたまた
まテレビで観戦しておりました。世界のトップレベルのスキーヤーが繰り広げ
るスピード競技です。
始まる時間が午前１０時３０分だったのですが視界不良のためほとんど３０分
刻みで13回開始が遅れました。こうなると選手たちは、緊張感、集中力、そし
て体調を整えるのは大変な事です。そしてレースが始まったのは１５時３０分
でした。
２０人くらいが「スーパーＧ」（大回転かな？）という競技で次々に滑り降り
ます。
２人が転倒。一人はアメリカのスパースター、リンゼイ・ボンが転倒、腱が切
れたそうです。その他にも、もう一人の選手が転倒し、二人共レースを中断し、
ヘリコプターで病院へ転送されました。
そして、３人の選手が旗をクリアーできずに失格。
結果は美人の３名がメダルを獲得。こんな美しい顔をした女性が、いったいど
んな顔つきで滑っているのか、ゴーグルを外した時のお顔を拝見したいものだ
と思ってしまいます。
それは兎も角、要するに大波乱の競技だったわけです。
普通であればこのような事態はめったにありません。世界の超トップスキーヤ
ーでも、緊張感が途切れるとゴールまで到達できなくなってしまう、という事
なのです。
勿論、ただ、到達することは容易いのでしょうが、スピードを競う競技ですか
ら、高度の集中力、身体の柔軟性、緊張感が必要です。
緊張しないで良い結果を生み出す、という事は不可能ではないでしょうか？
さてオーボエの演奏に話を戻します。
緊張感は絶対に必要です。
但し、緊張しすぎて、身体に無駄な力が入りすぎる、或いは息を普段より使い
すぎてしまい、呼吸が難しくなる、という事を防ぐことを考える方が懸命だと
思います。
体をリラックスさせ、また筋肉を柔軟に使うために、ステージに上がる前に準
備体操を充分行う事も一つの方法だと思います。
或いは、しっかり深呼吸をして、精神を息の使い方に集中させ、雑念を振り払
うのも良い方法だと思います。
後は緊張感が途切れないように、しっかり演奏する、音楽をいつものように楽
しむ、そういう心構えで望んでいただければ、と思います。
本番では１２０パーセントの良い演奏をしたいものです。でも、それは無理な
注文です。たまたまそうなるかもしれません。でもはじめから普段できていな
いことを本番に望もうとするとプレッシャーに変わります。そのプレッシャー
を克服するのは普段の練習がどれくらい進んでいるか、に関わります。
普段の積み重ねが現れるのが本番です。
どれだけ普段から正確に、確実に練習が達成できているか、それが問われるの
が本番です。
本番での緊張だけでなく、普段の練習の重要性が決め手だと私は思って今まで
プロとして過ごしております。
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