バックナンバー:91 2005/12/15


読者の皆様、

 

お元気でお過ごしでしょうか?

 

北ドイツは未だに暖かで、日中は6度です。先回にお伝えした寒波、雪は1日

だけの出来事でした。

 

ドイツの政権も一応スタートして、内政は一に節約、二に節約、三、四が無く

て・・・・。政府は国が保有している金を売って財政の建て直しを検討してい

ます。アウトバーンを切り売りする、という話も飛び出すくらいです。庶民は

税金が増え、財布の紐が硬くなりそうです。ただ、景気はどうやら上向きのよ

うで、12月の企業業績発表を見ていても良い企業が多いようです。でも日本

の企業ほどではありません。如何ですか、皆様の日本での生活状況は・・・?

 

2005年の配信も今回が最後となります。

 

それでは読者の皆様、素敵なクリスマス、盛大な忘年会、そして、良いお年を

お迎えください。

 

 

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■ WM予選トーナメント

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WM予選トーナメント対戦が決定しました。

http://fifaworldcup.yahoo.com/06/de/051209/1/34f0.html

 

日本はグループFでブラジル、クロアチア、オーストラリアとの対戦です。練

習試合ですが、一度ブラジルとも引き分けていますから何とも言えませんが、

クロアチアと共に、予断を許さない試合になりそうです。

 

日本チームは6月12日15時、カイザースラウテンで対オーストラリア戦

6月18日15時、ニュルンベルクで対クロアチア戦

6月22日21時、ドルトムントで対ブラジル戦

 

一方、ドイツのグループAですが、コスタリカ、ポーランド、エクアドルとの

対戦です。ドイツにとってはポーランド以外にまだ対戦経験のないチームです。

感じとしては、日本よりずっと楽そうだと思います。6月9日ミュンヘンでコ

スタリカとの試合でWMの幕開けとなります。決勝戦は7月9日ベルリンのオ

リンピアスタジアムで行われます。日本対ドイツの決勝戦で日本が優勝、とい

うのがドイツに住んでいる日本人にとって理想的パターンですが・・・??

 

 

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■ ゴシック(流行、音楽とは無関係)

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音楽家は結構ふだんからノーネクタイ。「クールビズ」とか「ウォームビズ」

の世界です。ということは我々はモードの最先端を走っていたことになります。

それでもコンサートは燕尾服、黒のスーツ、夏には白のタキシード等、非常に

クラシックな井出達です。

 

モードははやりだすと、「○○ルック」とかの名前が付きますが、ドイツでも

そのような言葉が存在します。

 

ドイツの若い子達のはやり言葉です。以前にピンクの服を着てへそを出してい

る少女の事を「プラスチック」と呼ぶ、と書きました。

(書かなかったかも・・・・)

 

で、今度は上から下まで、真っ黒にしている連中のことを「ゴシック」と呼ぶ

のだそうです。

 

現在のキッズの流行です。

 

 

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■ オーストリア スイス その4 (チューリッヒ)

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スイスの高速道路を走っていて、オーストリアと景色を比べると、広い感じが

します。4000メートル級のアルプスの山々があるスイスでは、オーストリ

アよりは高い山が多いのです。が谷の部分はスイスの方が広々としている感じ

です。

 

誤解を招くと具合が悪いので、更に説明を加えます。オーストリアでももちろ

んヴィーン近辺とか、ザルツブルク近辺は丘陵が多く、広々としております。

 

私の印象はスイスとオーストリアの渓谷を比較した場合の単純な印象です。ス

イスの山は高いのですが、谷が浅く、全体的に村の標高も高く明るく広々とし

ている。オーストリアの谷は深く、両側から挟まれた渓谷は暗く深い、という

感じです。(今回ドライブしたのは、オーストリアでは西の端の部分、アール

ベルク地方、そこからスイス側に入りチューリッヒまでです。でも、山岳地帯

の景色に関しては、上記の印象はどこでも当てはまるような気がいたします。)

 

そんなことを考えながらのんびり景色を見ながら走っていると、いきなり後方

から来たスポーツカー2台に追い越されました。1台ははっきりフェラーリと

分かったのですが、もう1台は正体不明。やはりチューリッヒに近づいてきた、

という感じでしょうか。ヨーロッパでスーパーカーをご覧になりたい方はモナ

コへいらしてください。もう得体のしれない、見たこともない高級車がたくさ

ん走っています。

 

さて、銀行の町チューリッヒ。ホテル代は都会だけあって結構高いです。今回

は読者の方々の為に郊外の湖畔のホテルを御紹介いたします。キュスナハトと

いう駅にある湖畔のホテル・ゾンネです。ここから市内に出るには、ホテルの

目の前の桟橋から船を利用します。所要時間は20分ほどです。天気の良い日

はアルプスを遠くに眺めながら船に揺られるのも悪くないです。

http://www.sonne.ch/default.shtml

 

船以外にもS・Bahn(エス・バーン)と呼ばれている電車で市内に出られ

ます。電車は15分毎に出ており、所要時間は12分。一番ツーリストにとっ

て難しいのが切符の買い方です。駅のプラットホームにある自動販売機で購入

するのですが、目的地の名前がABC順に並んで表示されています。目的地の

名前の横にコード番号があり、チューリッヒなら確か8000を打ち込みます

と片道料金が表示されます。お金を入れて切符とおつりをもらいます。

 

このホテルからキュスナハトの電車の駅までは歩いて1分。

 

夜は船が走っていないので、電車かタクシーでホテルに帰ることになります。

 

皆さんがお泊りになっても、私には一銭も入りません。また、このメールマガ

ジンをお読みになって予約した、とおっしゃっても割引きはございません。

 

部屋はダブルの部屋で朝食つきで225スイスフラン。例えば、市内の4つ星

のホテルなら300フランは下らないです。料金的にも環境的にも場所的にも

雰囲気的にもお勧めです。できれば湖畔側の部屋に泊まりたいですね。このホ

テル、残念ながらウェルネスの施設はありませんでした。市内のホテルよりロ

マンチックでゆったりすることができます。

 

チューリッヒにはもちろん大富豪が銀行の口座を持っていて世界中の金持ちが

宿泊します。そんな豪華なホテルにお泊りになりたい方にはドルダー・グラン

ド・ホテルがお勧めなのですが、現在工事中で工事は2007年までかかるら

しいです。このホテル、何がそんなに良いのか?と思われる方に少しだけ御説

明しておきます。このホテルの場所は市街地から大学の方向への山を登ってい

ったチューリッヒ湖を一望にできる場所にあります。ゴルフ場の設備を持って

おり、ホテル内にはホールもあり、音楽会も開かれます。もちろん講演会など

にも使用されます。もちろん、レストランも一流です。今まで、お城のような

外見の大型豪華ホテルに欠けていたのはウェルネス部門です。きっとこの大工

事で大きなプールにサウナ、フェットネス部門の設備も増設されることと思い

ます。

 

このホテルのほかに町の真ん中にはサボイ、湖畔にはオウ・ラックという5つ

星ホテルもございます。そのあたりのホテルに関してはどのガイドにも書いて

ございますので各自で御研究ください。リストがピアノ演奏した、というホテ

ルもございます。

 

ドイツへの帰り道、南ドイツでバイエルンのビールを車に積み込み帰宅しまし

た。途中帰りのアウトバーンで紅葉を見ていましたが、正にこれから始まる、

という感じで、秋たけなわ、ではなかったのがドライブをしていて残念でした。

 

ブレーマーハーフェンに着いたら小雨。現実の世界に否応無しに引き戻された

気がいたしました。(終わり)

 

 

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■ ドイツでの携帯電話料金     

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ドイツのスーパーマーケットのチェーン店Aldiが破格の電話料金を発表し

ました。今までの常識が1分30セントを15セントに引き下げ。また同じ会

社に加入している者同士の電話料金は5セント。これに対し、各電話会社も一

斉に値下げを発表しました。

 

「な〜んだ!あわてることはない!4〜5年すればもっと安くなるぞ!」と言

って携帯を持たないのは我が家ではとうとう私一人になってしまいました。

 

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■ 質問コーナー「2点Aが下がってしまう」(その2)

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読者のオーボエ指導者の方からの御質問です。御質問内容は次の通りです。私

なりに考えたことを何回かに分けて御回答申し上げます。この文章をお読みに

なって御意見のある方、疑問に思われる方、どうぞメールを頂きますようお願

い申し上げます。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

2点Aが下がってしまう生徒をどう指導したらよいかということです。私自身

は、下の付け根をやや上げたり、息の角度を変えたり、腹筋の支えを強くした

りと行き当たりばったりで何とか合わせています。お忙しいことと思いますの

で、お時間ができた時で結構です。教えていただけますでしょうか?

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

先回は、本当にAが低いのかどうかを疑ってみる、ということを御確認いただ

きました。今回は楽器、リード、回りの環境がOK、という条件でお話を進め

ます。

 

 

 

初心者の場合はかまわず、音域を上へ広げていきます。彼らはどうしたら直ぐ

治る、という問題ではありません。上をがんがん出してもらって、上からAへ

戻っていきます。最近の楽器ですと、(5線紙より上の)eとかfあたりまで、

指使いを教えてあげると、半年くらいオーボエを吹いている人でも簡単に出す

ことができます。その辺の音をロングトーンで出してもらって、d、c、h、

b、aと下がってくると音程のぶら下がりが徐徐に緩和されていきます。

 

要するに理屈よりもどんどん吹いていただくことが肝心かと思います。

 

さて、「Aが下がる」に関して、はこれでおしまい、ではプロのオーボエ奏者

からの助言にしては物足りない、と思われる方がいらっしゃるかもしれません。

その方の為に、次号に新たに研究を続けたいと思います。

 

でも、初心者の方々は、兎に角吹く、吹く、吹く・・・・。うまくなりたかっ

たら演奏する。理論で説明しても、頭で理解してもオーボエは上達しません。

冬休み、お正月休みには、吹きまくってください。

(次号に続く)

 


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